2011年02月06日
_ [wine] Clos de la Roche 1921 (Collection du Dr.Barolet)
まぁ、誕生日だからって訳でも無いのですが、それを機会として早く開けなくてはいけないけど、なかなか開けられなかったワインを、やっと飲んでみました。
例によって液漏れしていたワインです、よりによってバロレですが、21だから仕方ないでしょう。おまけによく見ると、液漏れして下がった液面に何やら白いのが一面に浮かんでいます。ゴミかカビか分かりませんが、かなり怪しい状態です。どちらにしろ飲んでみるとなると、これをどうにかしたいので昼間にホースを買ってきました。立てた状態のまま、サイホンでデカンタに移すのです。
バロレコレクションのワインについては、書くと長くなるのであえて解説しません(前に書いたかな?)、これは、アンリ・ド・ヴィラモン出しの定番もので、サザビーズのオークションで2000年に買った物です。割と普通に買えた、最後の頃かも知れませんね。
キャップシールを取りますと、口付近のコルクは形を留めていずもうボロボロ、と言うより真っ黒に炭化しています。これは慎重にやらねば危ないと、ピンセットを取りに行こうとして振り返った所で、ポンと音がして、見てみるとコルクが中に吸い込まれてしまいました、、、あぁ、またやってしまったぁ、何度か書いていますが、古いワインは中が陰圧になっていまして、コルクが弱くなって居ると何かの衝撃でコルクを中に吸い込んでしまうのです。(2、3度と言わず、私は何度も経験があります)
「今回は仕方ない、吸い込むと言う事はそれなりに頑張って栓をしていたのよね」と言う事で納得し、ホースで底の少し上辺りから静かにデカンタにワインを移送します。やってみると簡単でまたうまく目的も達成できて、これはなかなか良い手法かと思います。
肝心のワインは?、と言いますと、数日前に飲んだバロン・フィリップの61とまずはよく似ています。(同じく、コルクが弱くなって口漏れしていたワインなので、至極当然でしょうが)結構酸が回っていまして、やはり紹興酒の雰囲気、同じくテイストにもアフターにも刺激的な物が混ざり、普通にはやはり、痛んだワインなのでしょう。でも、先日のハーフの61と違って、芯に濃さと言うかワインとしてのインテンスがあるのが、さすがにバロレと言う所でしょうか。
デカンタして飲み始めて、4、50分すると、香りに刺激的な物があるのはそのままですが、テイストととりわけアフターには当然違和感はかなりあるものの、そこは結構素敵で楽しめるワインとおもえる様になってきました。なんのかんの言いながらも、ここに於いて既に2/3程飲んでしまっているので、、
この間の61もそうですが、こんな古くて腐ってそうな怪しげなワイン、食品衛生上飲んで大丈夫なんだろうかと時折思うのですが、古いワイン飲んで体調壊したって人聞きませんし、私も今まで平気だったので、やっぱし大丈夫なんでしょう、、うーん不思議、、このワインは今までで二番目か三番目くらいに危なそうなワインなので(変な白いのが一杯浮んでたし)、これを今日1本一人で飲んで大丈夫なら、まぁ何飲んでも大丈夫ですね。