2012年06月13日
_ [wine] Echezeaux 2002 (Emmanusl Rouget)
あのアンリ・ジャイエの後継と目されているエマニュエル・ルジェのエシェゾーです。2002ですのでまだアンリ・ジャイエも存命で、知り合いから聞いた話なんですが、この頃はまだ元気で、ルジェに訪れた時に甥の所で一緒にワインを作っている姿を見たらしいです。
確かそのちょい前のヴィンテージのルジェの村名ヴォーヌロマネに、幾らか失望した記憶が有り、正直どうだかと思って居ましたが、巷の評判(それと価格)が教えるとおりの見事なワインでした。この様に買ったときから色々聞いていたワインですし、数日前に、同じ様と言いますか、こちらは「アンリ・ジャイエの一番弟子」と言われている(らしい)シャルロパン・パリゾのクロ・ヴジョー2002を初めて飲んだばかりなので、比較の意味も有りますし、また暑くなる前に一度様子見、と言う思惑も有ります。
この数日前に飲んだばかりのシャルロパン・パリゾのクロ・ヴジョー2002は、一杯目から(最近よく言われている)いわゆる薄旨でして、確かに今の日本人には受けでしょうし評判になるのもわかるなぁ、と言うところ。ただし、一応特級ワインなのですが、その格というのはあまり感じないのが残念です。もし一級あたりのワイン(そして、その位の価格)なら、充分頷けるのですが。まぁクロ・ヴジョなんで、畑がどこかちょっと分からないし、借りている畑かも知れませんし、難しいところです。
そしてこのルジェのエシェゾーですが、最初こそ「あぁ確かに似てるかも」と思いましたが、やはり、ワイン全体としてのスケール感が全然違います。濃くはありませんが目が詰まっていて、それでいてレンジが広く複雑で、こちらはやはり特級の格ブリブリです。確かに見事なワインです。飲み頃としては、少し早かったかも知れません。ゆっくり時間を於いて、また飲んでみたいですね。
しかし、パリゾとも、以前一度だけ飲んだアンリ・ジャイエとも違うように思います。ルジェの良いクラスのワインは殆ど飲んでいませんが、やはり誰それの後継と言うよりも、ルジェのワインなんでしょうね(パリゾに似ているのは、結構有るかも知れません)。