2013年06月19日
_ [Traveler's diary] ポルトガル旅行(4):コインブラ観光とブサコ
朝リスボンを発って、コインブラへ。ICでは、コインブラB駅なる所に停車する。娘の先導で市内駅への電車に乗り換えたつもりが、よく見ると違う行き先になって居る事に気づき、慌てて降りる。次の便まで待てないので、タクシーで市内へ。「地球の歩き方」で教えてもらった通り、駅前のカフェでスーツケースを預かってもらい、バスを探して大学へ向かう。ポルトガルでは何故か、入場の切符を買うにも、バスに乗るのも、あまり親切に出来ていなくて、「地球の歩き方」の記載は結構役に立つ。それでも、幾らか訊かなければいけないけど。
昼食はコインブラでの予定だが、この地方では豚の丸焼きの料理が名物らしい。娘が美味しそうなお店を探し出して軽く昼食。私は昼食抜きでも良いと思っていたので、注文せずに隣から少し貰うだけ。でも、結構美味しかった。
その後、早い時間の内に、と言うことで、ブサコへ。結局コインブラからタクシーで向かう。ここから約30kmとの事だけれど、高速も使うので時間はそれほどかからない。タクシーで行っても、30ユーロちょいだった、ポルトガルはタクシーが安いのでホント助かる。
国立公園の中だと言う理由でか、エリアの入り口辺りにゲートがありチェックされる。前の観光バスが何故かトラブっていて、長く待たされた。こっちはタクシーなので素通りかと思ったがそうは行かず、宿泊客である旨を告げて、名前を照合してからOKがでた。
チェックインの後、徒歩にて散策コースに出かける。まずパレス下方に行ってから大きく上の方に周遊するコースを勧められ、地図を見ながら下ってゆく。鳥のさえずりが途切れない中、美しく深い森、小さな小川、小さな湖、その先の少し大きな湖、そして点在する遺構。ほんとうに、素敵としか言えない場所だった。
以前、那須の森に泊まった事があって、結構気に入っていたのだけど、ここに比べると如何にも人工的なイメージが残る。過去、ここは修道士達の祈りの場所だったらしく、明るいのだけど神秘な気さえしてくる。基本的に、この森をどれだけ素敵と思えるかどうかで、このホテルの価値は違ってくるだろう。
夜は、この度の目的の一つでもある、ブサコ・ワインだ。手渡されたワインリストで古いのが有るのを確認し、当然、1959年の白と、同じく59の赤を頼む。白は310ユーロ、赤は2百数十ユーロ(細かい価格忘れてしまった)で、白が少し高い。料理はコースの中で一番高い物にしたけど、それでも50ユーロ。
で、実際に出てきた料理は、事前に聞いていたほど量も多くないし、取り立てて美味しいと言えないまでも、それほど悪くもない。噂よりも洗練されている感じ、もしかしたらシェフが変わったかな?。
ブサコワインは昔からとても有名で、私も若い時からそれに憧れてて、本日やっとここに来た訳だけど、実の所、肝心のワインのテイストについては、私は最初からそれほど過大な期待はしていなかった。で、まぁ概ねその通りなので、別段期待はずれって事はまったく無い。若い頃から憧れた場所でこのワインを飲めた事、ただそれだけで感慨いっぱいである。
白は59だからもう当たり前だけど、幾らか酸化したシェリーっぽい所がある。赤は古いローヌって感じ、雰囲気はあるけどちょっと平板。共に感銘を受ける様なワインでは無かったけれど、でもキチンと、飲める59の白と赤があるのは大した物。
私は最近海外旅行に行っても、殆どお土産を買わないが、この赤白2本の1959のブサコワインの空き瓶は大切に持ち帰った。