2015年02月01日
_ [book] ハイレゾオーディオ技術読本(安田彰、岡村 喜博)
最近、何か30分で話をしなければならなくなり、PCオーディオとハイレゾオーディオについての事にしました。まぁ30分なので、知っていることだけ話しても良かったのですが、一応きちんと技術面も整理し直しておこうかと思って居たところ、本屋でたまたまこういう本を見つけたので買ってみました。
ソニーの新しいウォークマンがハイレゾに対応したりとか、雑誌とかムック本とかで、最近特に良く目にする「ハイレゾオーティオ」ですが、昔からPCで音楽を流していた私には、比較的馴染みではあります。実際ハイレゾ音源をネットで購入してもいますし、元はCD音源でも、再生はリサンプリングして192で聴いています。それで音が良いのかどうか、本当の所良く分かりませんが、それだって192は44.1よりは気分が良いのは確かです。
技術本なので、ちょっと難しい所もありますが、良い本だと思います。雑誌とかの普通の説明ではきちんと説明していないところも、良く分かります。たとえばDSDですが、良く「1ビットのビットの濃淡でデジタル化する」とか何とか書かれていますが、間違いじゃ無いでしょうが、それだけの説明では肝心なところが分からないですね。ΔΣ変調器の動作と、DSDとはΔΣ変調器の出力そのもので有る事と知って、なるほど、これではデジタルのままではミキシングは無理だし、現在のA/D&D/Aコンバータの主流がΔΣ変調なので、余計な変換やフィルターが省けるので音も良い、と言う事がわかりました。
最近のD/Aコンバータは、マルチビットΔΣ変調器が殆どなのだそうですが、その技術関係については、一読では良く分かりませんでした。まだいろいろ有って、何やら難しそうです。こういう技術の進歩に従って、まだまだデジタルオーディオも音が良くなって行くのでしょうか。