2015年05月05日
_ [wine] Musigny 1992 (Dom. Comte Georges de Vogue)
長い連休、人が一杯居る所は嫌いなので目立った外出は無し、昼間っからシャンパンを飲んだりした日も有りましたが、本日は連休記念、特別仕立てのブルゴーニュです。
ヴォギュエの92のミュジニーは家で一度飲んだ筈なのですが、テイスト、情けないことにあまり記憶に有りません。それがちょっと気になっての二本目です(ホントはずいぶん気になっていました)。
80年代半ばから結構飲んでしますが、92って、ブルゴーニュ赤のヴィンテージとしては、近年では一番悪いと思えます。92のブルゴーニュって、なべて痩せてるワインです。やはり悪いと言われてた91や94でも、91は開けてみると結構愛想が良いワインが多かったし、94もそれほど酷くない、逆に良いと言われた93は堅いばかりで本当に良いのか実はまだ不明。その中で、92だけはそこそこ良かったのはクロード・デュガ位で、あとは大概痩せた全体において内容の乏しいワインでした。最も92のブルゴーニュ赤でセラーに残っているのはこのワインぐらいですが。
開栓時に良い香りがしまして、期待は有りました。グラスから飲んでみますと、確かに香りは良いのですが、テイストは割と閉じた感じです。前回飲んだ時の記憶があまり無いのは、たぶんそれは凡庸だったからなので、やっぱしこんなもんかなぁ、とも思いましたが、1/3少し飲んだ所くらいから、テイストも深みを増して、それなりに流石と思えるワインとなりました。(やはり、このクラスのワインは、開けて30分で飲んでしまってはいけない)ただやはり、悦楽を供するワインではないですね。
時間と共に深みや複雑さは出てきても、そこは総じて言えば、チャーミングさ、分かりやすく言えば所謂果実味が失せています。このワインは95年冬の入庫で、以来当方のセラーで寝ていた物ですが、アメリカ経由で買った物でして、その経路に不確かさがあります。明らかに熱に当たった様な所は感じませんでしたが、可能性が無いとは言えません。でもまぁ、ここはやはりヴィンテージの特徴の様な気がします。