2015年07月29日
_ [wine] Corton Clos des Cortons Monopole 2007 (Dom. Faiveley)
自宅では、コート・ドールのブルゴーニュでは2005までしか開けたことが無かったと思いますので、07とは私としては思い切って若いワインを開けた心持ちです。
何年か前、BBRのオファーで、何をどう思ったのか「フェヴレイのコルトン!」と言う事で、なぜか白だと思い込んで衝動的に1ケース買ったワインです。すぐ赤だと気がつきましたが、面倒なのでそのまま買ってしまいました。普通だったら多分買わなかったと思います。
そんな訳で、12本もあるし、そう意図して買ったワインでは無かった事もあり、様子見をかねて早めに1本開けて見ることにしました。それにCellarTrackerでこのワインの評判をみてみましたが、もう結構飲み頃みたいで有った事もあります。
フェヴレイは、私がワインを飲み始めた頃(30年前)は、当時大手の作り手しか出回っていなかった事もあり、秀逸な生産者として有名でしたが、その後色々なドメーヌが入る様になりあまり話題になる事が無くなった気がします。作りも、80年代後半から90年代半ばまでは、そう良くなかった気がします。90年代後半のあるヴィンテージでは、ブショネ比率が極端に高いとの話もあり、私としては避けていました。
しかし毎年行くアルプデュエズのホテルのワインリストで、一時期、90年代のブルゴーニュがフェヴレイしでそれもブショネの危険性が高いと言われているヴィンテージしか無い、と言う状況に成った事があります。あまり高く無かった事もあり、2度ほど恐る恐る開けた事があります。最初のはまずまずだったのですが、次は強烈なブショネでした(噂通りだった)。ちなみに交換してもらった二本目は問題なく、テイストも結構良かった記憶があります。
そして最近のフェヴレイですが、05か06あたりで代変わりをした様で、それに伴い、作りがエレガント系に変わったらしいですし、評判もとても良い様に思います。このクロ・デ・コルトンはフェヴレイのモノポールなので、ラベルが特別です。(色だけですが、ちなみに白のコルトンはデザインも特別ラベル。知らなかったけど、フェヴレイの更に超レアワイン、ミュジニーもコルトン・シャルルマーニュと同じ特別ラベルなんですね)
でこの07のコルトンですが、色もそう濃くはありません。ファーストテイストでも堅い所は感じられず、07ですがもう完全に飲み頃と言って良いと思います。スタイルが変わったのは本当のようです。濃くは有りませんが、懐が広くとても美味しいです。時間が経つと、複雑さが更に増し、アフターテイストも長く広いイメージです。総じてとても良いです、この所のブルゴーニュのスタイルかも知れませんが、キチンと地に足が付いた感じは流石と思います。1ケース買って正解だったかも知れません。