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xiphioの備忘録


2017年03月09日

_ [book] Unix考古学(藤田昭人 著)

先日市内の大きな本屋さん、紀ノ国屋に行った時見つけました。「やっと単行本化されたんだぁ」と言う感想です。昨年2016年の4月には出版されたらしいのですが、、今まで気がつきませんでした。画像の説明

2003年、UNIX Magazine誌上にて5月号より連載が始まった、Unix考古学ですが、後日雑誌を整理する折に、これだけは切り離して保管してありました。右が今回買った単行本、左は当時の雑誌記事を、私が切り抜いて大型のホッチキスで綴じたもの。

大学時代は、大学のコンピューターセンターのメインフレームのOSしか使わなかったし、出始めたマイコンはBASICベースだったし、やっと買ったFM−8でCP/Mというのが精一杯で、UNIXは憧れでした。

言語のCはそのCP/M上でずっと遊んでいましたが、UNIXの方は、その後暫くして実家に帰ってから、何とか中古で手に入れたSUNのSLCで初めて触りました。

それまで断片的に聞いていただけのUNIX誕生の経緯を、詳しく説明してくれた連載はとてもおもしろかったですし、専門家では無いので詳しい事までは解りませんでしたが、連載の後半部分はリアルタイムで情報を得ていたので、それもまた興味深かったです。

「直ぐに単行本かなるだろうから切り抜かなくても大丈夫」、、って思ったのですが、やっとの単行本化ですよね。実は、「連載時の切り抜きがあるので、無理に買わなくても良いかも?」とも思ったのですが、かなり訂正加筆が有るようなので、買ってきました。

で、やはり面白いので、数日で殆ど読んでしまいました。以前の切り抜きと平行して読んでも見ましたが、連載時には、残っているソースで当時のOSをエミュレータなどの上で動かしてみる、などの演習が結構有りましたが、その部分は取り除かれ、その代わり幾つかの章が追加されていて、全体的には結構変わっています。買って良かったです。

Linuxも結局はUNIXクローンですし、現在、大型のシステムからスマホに至るまで、殆ど全てにUNIXの影響があると言って過言では無いでしょう。