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xiphioの備忘録


2017年05月01日

_ [audio] 電気工作ワークベンチの移動と、UREI813の設置

2009年に、工場2階の使われていない小さな部屋を利用して、電気工作のためのワークベンチを作りました(http://www.wasanbon.co.jp/xiphio/html/diary/?date=20090827)。それまで、半田付けする場所さえその都度臨時に用意する有様だったので、色々な部品も綺麗に整理できたり、凄く良くなりました。しかし、建物のレイアウト上、この小部屋はどうも邪魔なので、隣の少し広い部屋が空いた事も有り、そちらに移動して、この部屋を無くす事にしました。そういう事に端を発してのこの半年あまり、色々なつまらない事柄を、この度5月1日の備忘録として、まとめて書いてみます。

電気工作ワークベンチの有った部屋は結局趣味部屋みたいになっていて、隣の部屋に移動と言っても、この数年間の内に押し込んだ荷物が結構多くて大変です。それに折角使いやすいように、考慮して配置したスペースを壊すのは何とも忍びなかったのですが、そこは仕方有りません。昨年秋に、人にも手伝ってもらって荷物全てをエイヤと一気に運び出し、元の部屋を空にしまして、その後部屋自体を無くしてしまいました。画像の説明

最初は、移動した荷物の山を前に、この後どうやって片付けようかと憂鬱になるくらいでしたが、少しづつやれば何とかなる物で、あまり片付いていないものの、電気工作ワークベンチは、昨年中には前とほぼ同じレイアウトで復帰しました。この機会に、全く使用していない計測機器を何台かオークションで売りました。1台だけ、何故か高く売れた機器がありましたが、その他は、当然ながら買った値段の数分の1ですが、仕方有りません。

広い部屋に移った事も有り、その後やる事は数年前にオークションで買った大型スピーカー、UREI813の設置です。これは、813の初期モデルで、アルニコを使ったアルテックを搭載しているとの事で、鉄製の頑丈そうなスタンドが付いてきました。居間に設置してある813Bが気に入っていたので、あまり高価にならなければ、、と思いつつ入札した所、思いがけず落札してしまいました。結構ラッキーだったと思いますが、流石に、届いてももう置く場所が有りません。仕方がないので、音が出る事だけ何とか確認して、そのまま倉庫にずっと保管してありました。以来ずっと、キチンと設置した時の音を聞いてみたいと思っていました。

今回やっと場所が出来たので設置できます。でもしかしこのSP、大きいしとても重いので、2階まで持ってゆくのは本当に大変でした。

置いたら一人では動かせないので、設置をどうするかで悩みました。アンプなどの機器を置くラックは、価格を考えるとメタルラックしか思いつきませんが、どのサイズにするかとか、棚板はコンパネを切って自作ですが、サイズを少し間違えて凄く手間がかかったりとか、インシュレータをどうするか、とかです。

まぁ、そんなこんなで、いざSPを設置してみますと、とてもしっかり出来ている様に見えるスチール製の専用スタンドなのですが、少しゆがんでいるようです。4点か、大きいので若しくは6点のインシュレータで支えてSPを置こうとしたのですが、各場所に隙間がかなり空いてしまいます。仕方ないので、急遽3点の支持にしました。

この鉄製のスタンドには制作メーカー(?)のシールが貼ってありますが、オークション出品時の使用中の写真を見ると、シールが逆になっていて、このスタンドを逆にしてある様です。上下は対称なのでどちらでも変わりがないのですが、どうして逆にしてるのかな、と思っていたのですが、今になってその理由が分かりました。多分この方が、水平が出しやすいのでしょう。

更にレイアウトを考えるためにネットで色々画像検索していたら、このUREI813の来歴が判りました。今我が家に来ているこの813は、オークションに出品される少し前に、有名な中古オーディオ販売店で売られていた物の様です。何故かシリアルのナンバーの一部が切り取られていますが、画像をよく見ると、その他の細部が全く同じです。面白い事に、その時には、付いてきたのとは違う、少し細身のスチール製のスタンドが付いています。オークションでは、出品者は同じスピーカを所有との表記でしたので、それらを考えるに、出品者はショップからそのスタンド付き813を購入し、鉄製のスタンドを、恐らく元々持って居た物と交換して、オークションに出品したと思われます。

確かにこのスタンドは、水平がちゃんと出ていない所がありますが、しっかりしたスチールフレームを溶接した物なので、ある程度の誤差は仕方ないかも知れません。でも実際にはちょっと使いづらいですね、私も結局使わない事になりました。画像の説明

暫くは、仕方なくそのままだったのですが、BBSM−10と言うSPも来る事も有り、色々考えた末、レイアウトを変える事にしました。UREI813はプロモニター用SPで、標準ではウーハーが上に来ています。それなので、中高域を耳の高さに合わせるために、高いスタンドを使う訳なのですが、上下を逆にしてウーハーを下にする設置も可能です。計った所、20cm程の低いスタンドを用意して、逆に設置すると丁度良さそうです。そうして、そのUREIの上に、BBSM−10が丁度サイズぴったりで乗ります。

そのくらいのスタンドなら木製でOKかな、と思い、DIY店の木材コーナーとか見てたのですが、その内、有名なTAOCの鉄製のスピーカースタンドが高さとして丁度良い事に、やっと気づきました。大きめのブックシェルフやJBLなどのスタンドとしてとても有名な物なので、試しにちょっと検索しただけでもオークションで多数出品されています。大きなSPなので片方で3個、左右で6個使用する事も有り、あまり安くなっていないのですがオークションで買ってしまいました。

インシュレータとしては、ゴム系は柔らかくハードな物はスピード感のある音になるとか言われていますが、土台の方は動かずしっかりしていて振動を床に伝えない事が大事と勝手に考え、TAOCに付随の赤いシートは取り外し、ソルボンセインやハネナイトを貼ってみました。その813の上に載せる、ウェストレイクのBBSM−10ですが、こちらは以前使って結構気に入った、ドライカーボン製の大きめのインシュレータにしてあります。

実際に音を出してみますと、先に使っている813Bと同じく、高域が少し不足気味です。同じように、ファオステクスのスーパーツイータを追加しますと、とても良くなりました。アルテックは初めてですが、音離れの良い、ある意味少し乾いた軽快な音です。軽音楽やジャズ向きかも知れませんが、私が主に聞くクラッシックでもとても良いと思います。

_ [audio] ウェストレイクBBSM−10、エッジ貼替&磁気回路修理

UREIも良いのですが、いつも聴いているSPのなかで一番気に入っているのが(ESLを別にすれば)ウェストレイクのBBSM−6です。そういう訳で、ウェストレイクのスピーカーは時折見るのですが、やはりとても高価です。オークションでも、大きなシステムは簡単に百万円以上になってしまして、とても買えません(それに設置する場所もありませんし)。今年になって、珍しくBBSM−10が出ていたので、かなり迷ったのですが、これならUREI813の上に置けるし、例によってミッドのエッジが無くなっていますが状態も良さそうな表記ですし、それよりフロア型のに比べれば安いだろうと、買ってしまいました。

届いた物をみると、概ね一般中古と言う所でしたし、片側のウーハーを止めてあるネジが何故か全部ゆるんでいたりとか、ちょっと不自然な所もありまして、やや期待はずれではありました。しかしとりあえずは、ミッドのユニットのエッジを貼り替えなければなりません。以前、同じ様なウェストレイクのミッドのエッジ貼り替えをして貰った岡山の業者に頼むつもりでしたが、既にHPが無くなってしまっていました。どうやらもう店を閉めてしまった様です。エッジの貼り替えは自分でも何度もやっているので、自力でやろうかとも思いましたが、大切なSPですので、やはりプロの業者に頼もうと探しまして、結局地域的に近い、大阪の某業者さんにお願いする事にしました。

電話で連絡してから、ユニットを取り外し送りましたが、1ヶ月以上経っても何も連絡が有りません。その後、2度ほど間を於いて問い合わせの電話をして、やっと返送されてきました。オリジナルはウレタンエッジなので、当初電話にてウレタンを指定しました。ただ、サイズが無ければゴムになるとの話でしたが、この手のSPならウレタンエッジのサイズが無いって事はまずないだろうと思っていましたが、帰ってきたのを見るとゴムエッジになっていました。事前には、何も連絡は有りませんでした。それに、細かい事ですが、こちらから送る時SPユニットを2つ合わせてボルトで留めて送るのですが、丁度良い長さの新しいボルトが有ったので、ワッシャも付けて使用して送ったのですが、帰ってきたら違うボルトになっていました。管理が少々甘い気もします。肝心のエッジの貼り替えの出来については、丁寧かどうかの判断は私では出来ませんが、あまり良い業者とは思えませんでした。少なくても、私はもうお願いしません。(自分でやった方が、良)

エッジ貼り替えが終わったので、早速取り付けてみました。SPケーブルもカナレの4芯の新しいのを用意して、少し聴いていました。暫くすると、片チャンネルから、時折チリチリと付帯音が付く事に気がつきました。殆どネットラジオを聴いていますので、最初しばらくは、ソースの音かと思っていましたが、その内おかしいと思う様になりました。試してみると、音量を上げると、時折異音が付帯します。音楽の種類によって気にならない場合も多いのですが、ピアノ曲を音量を上げて聴きますと、結構目立ちます。アンプが歪んでいるのが原因かとも思いましたが、試しにアンプのLRを交換しても同じでしたので、これはスピーカーが原因です。それも、ミッドから音がします。

これでは、このSPユニットの修理が必要です。オークションでスピーカーも結構買いましたが、エッジ以外で修理が必要な物は初めてです。それも、このスピーカーで、と言うのは、どうもついてなかった気がします。多分、エッジ貼り替えが原因ではなく、その前からでしょう。こちらのSPのウーハーユニットのネジがみんなゆるゆるだったのも、そう言った理由が有るのかも知れません。でもこの異常、エッジ貼り替えして、試聴した時に気がつかなかったのでしょうか?、何の報告も有りませんでした。

兎に角、今更後悔してもしょうがないので、SPユニットの修理です。近くの業者で懲りたので、今回は遠くても評判の良い、山形のオーディオラボに頼む事にしました。いっそのことスピーカーシステム全体の整備をお願いしたかったのですが、来年5月以降でないと受けられないとの事なので、SP全体のは後にして、とりあえずミッドのユニットだけ送って修理&メンテナンスしてもらう事にしました。エッジも再度貼り替えになりますが、今度はオリジナル通りウレタンエッジになるようです。そんな経緯で、5月現在修理中です。画像の説明

追記(6月8日):オーディオラボから、ユニットの修理が終わり、帰ってきました。ウレタンエッジに張り替えされたユニットを見てみましたが、さすがに綺麗に出来ています。これは、私では出来ません。価格は先にやった所より高いですが(磁気回路修理も入っていますので)、やっぱり出来るだけ丁寧にやってくれる所でお願いした方が、結局は得な気がします。

早速、結線しようとしたのですが、片方のユニットの結線する端子が1個、金属疲労のせいか、途中で折れてしまいました。まぁ仕方ないので、少し残った部分に半田付けしました。動作は問題無いようです。このBBSM10は、スピーカーシステム全体をオーバーホールしてもらうべく予約をしています。だいたい来年5月か6月の受付になりそう、との事ですが、その時に、このターミナルの事も相談してましょう。とりあえずちゃんと直って良かったです。