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xiphioの備忘録


2019年03月10日

_ [Traveler's diary] ロワール地域ワイン畑巡り、1日目:ミュスカデからカール・ド・ショーム

朝、ボルドーを出てナントの方面に向かいます。ボルドーからも、結構時間がかかりますね。

日曜日と言う事も有り、昼食は高速のドライブインでプラ・デ・ジュールです。こういう小さなドライブインでも、きちんと「今日のランチ」があるところが大したものです。日本だと、カレーとかうどんが定番ですが。

ナントに行く途中で、Vixと言う町で最近新しくACに昇格したと言う、ACフィエフ・ヴァンデアン(Fiefs Vendeens)の畑を見に行くことにしました。

Vixに行く前に、トイレに行くために立ち寄った大きなスーパーで、ワイン売り場を見たところ、地元フィエフ・ヴァンデアンのワインを売ってたのを、加藤さんが見つけて買っていました。所でこのスーパーのワイン売り場、ワインがえらく安かったです。加藤さんによれば、売れなくて以前の価格のまま、らしいのですが、、

Vixの町を過ぎて、そのはずれにワイン畑が広がる一帯がありました。あたりを回って、醸造施設と試飲場所みたいな大きな工場を見つけましたが、日曜なので休みでした。畑は割とフラットな土地でしたね。

ナントの街まではゆかず、手前のミュスカデの畑を見ながらゆきます。加藤さんが、ずいぶん昔に取引していたとても優秀な作り手の記憶をたどりながら、めぼしい場所を車で回ります。このあたり、さすがにロワールは綺麗だと言われるとおり、古い見事なお屋敷が多くて素敵です。

産地中心辺りの町を車で色々回ってやっと見つけたのですが、屋敷には誰も居ず、留守な様でした。すぐ近くで、試飲&販売でオープンと看板がでていて、日曜日なのに開いているらしい所がありましたので、その"Domaine Jean-Luc Viaud"に車を止めて訪問してみました。

一応"Ouvert"(営業中)と看板は出ているのですが、試飲場所に人が待機しているわけではなくって、出てきた家の人と加藤さんがやり取りして、「向こうの角を真だったところの建物が試飲場所だから、そちらで待っててくれ」という話らしいので、そちらまで行って待っていると、おじさんが来てくれてカギを開けて、正面の店に入ります。どうもここはカフェレストランかバーの様ですね(この日は日曜なので休み)。

そこで、おじさんが作っているミュスカデ各種を試飲させてもらいました。どれも10ユーロもしないのですが、特にシュル・リーのワインなんかは和食にもとても合いそうで、なかなか素晴らしいです。聞けば、先ほど訪れて留守だった作り手は既に高齢のため引退し、このおじさんは、昔そこで働いていた人らしい。9.5ユーロの一番高い白ワインを買いました。

ここでミュスカデをあとにして、アンジュー地方に向かいます。車で行きますとまずサヴァニエールに入りますが、サヴァニエールのクレー・ド・セランは明日朝の予定なので、まずはカール・ド・ショームに向かいます。ロワール河を渡ると、そこは"Rochefoet-sur-Loire"と言う町になりますが、地図にはここにドメーヌ・ボーマールが載っていましたので、日曜日で休みでしょうけど通り道でもあるので、まず有名なボーマールを見に行きました。ボーマールの家と施設を塀の外からざっと見てから、いよいよカール・ド・ショームに入ります。

私は、ムラン・トーシュだけでなく、1959のカール・ド・ショームを始め、コトー・ド・レイヨンの古い甘口ワインは、昔はオークションで安く手に入れられたと言う事で、色々結構飲んでいまして、知った名前のドメーヌ名の大きなお屋敷が見えてきます。まずはカール・ド・ショームの入り口にあたる所にあるのが、Chateau Bellevueです。こんな大きなシャトーだとは思いませんでした。この前の道を少し東に行くと、これまた大きなChateau du Breuil (ここの66は3本も飲んでいました)がありました。こちらもとても立派、名を知られたボーマールは街中にあるお屋敷でしたが、こちらのシャトーは昔からの御領主様って感じです。

地図上カールド・ショームのエリアはこの先(南側)からです。そこでまずはBellevueの広大な領地をぐるっと回ってから、シャトーの前で暫く畑を見学。

そこから緩やかに起伏する丘を下ってゆくと、そこでもまた少し良く知った名前、Chateau du Belle-Rive(これは、ワインラベルの表記、入り口にはChateau Belleriveとなっていた)を見つけました。ほぼカール・ド・ショーム真ん中です(ここの1959ももう3本飲んでいました)。途中に家が数軒あるだけの町、と言うよりは集落が有って、恐らくここがショームと言う名の町だと思われます。

ここを超えて更に南に行きますと、最後は崖のようになっていて、その下に小さな川が流れています。これがレイヨン川で、川の両岸共に林の中で、本当にとても綺麗です。ロワールってこんな綺麗なところばかりです。そしてこのロケーションが、貴腐ワインを生むのでしょう。本当に見事。

川の付近を少し見てから、今度はレイヨン川から坂を上りカール・ド・ショームの畑を突っ切って北上しました。この日はアンジェに宿泊なので、カール・ド・ショームを離れ、またロワール河を渡ります。その後通ったサヴァニエールで、明日訪問するクレー・セランの導入路前も通りました。更に北上して、アンジェの街に入り、ホテル"Hotel d'Anjou"に宿泊。

アンジェは、アンジェ城と言う大きなお城があるんですね。夕食は、日曜日なので、まともなレストランはお休みなので、ホテルで教えて貰った、近くのカフェ風レストランで、アンジューの白ワイン飲む。これは全くもって凡庸。