2019年03月11日
_ [Traveler's diary] ロワール地域ワイン畑巡り、2日目:サヴァニエール、カール・ド・ショーム、ボンヌゾーからブリサック
本日朝はクレー・ド・セランの訪問です。アンジェのホテルを出発し、アンジェ城の周りを回って一応観光してから南下、サヴァニエールに向かいます。昨日も前を通りましたが、クレー・ド・セランと看板のある進入路を入りますと、ずっと細い道がつづいて、その先の、またその先に邸宅があって、ここがクレー・ド・セランとのことです。
車を進めてゆくと、進路にどっかで見た事のある様な人が他の人と話しています、こちらに気がついて、笑顔でこちらに車を回せと指示してくれます、そして笑顔で親指立てて立ち去りました。え、あれってニコラ・ジョリーさんじゃ無いかなぁ?、と思いました。車を止めて外に出ると、風に乗ってかすかにチャラ・チャランと音が聞こえます。とても回りの雰囲気と合っています。よく見ると木の上の方に金属で出来た風鈴の様な物を吊ってありました。
訪問の入り口は建物の裏側の1F。呼び鈴を押して、しばらーくすると、女の人が開けてくれて、キチンと閉まらない入り口のドアに苦笑しながら、招き入れてくれて、ここで試飲です。
クレー・ド・セランは開けて充分おいてから飲まなければいけない、1日、2日おいた方が良い、との話が最初でした。ホンマかいな、と思いましたが、試飲させて頂いたボトルは全て開栓後1日以上経ったものばかりでしたが(裏に手書きで開栓日を書いてある)、へたった風はなくとても良かったです。クレー・ド・セランは何度も飲んでしますが、今度からは半分くらいは翌日回しにしてみましょう。
一通り試飲後、ニコラ・ジョリーさんが帰ってきているから、呼んできてあげる、との事で、ニコラ・ジョリーさんが来てくれました。やはりさっき合った人です。それから、加藤さんを介してですが、当方の事など少しお話をしました。でも、大部分は、「電磁波が、、」とかのニコラ・ジョリーさんの話が主だったと思います。
流石にそこは噂通り、いろんな意見を持っている方でした。でもそれ以外では、凄く優しい感じの人ですね。あまり迷惑をかけたくないので、普通はあまり写真は撮らないのですが、加藤さんが一緒の写真を取ってくれたのは、後で考えるととても有り難かったです。でもまぁ、私ももう60、結構老けました。
その後、散策コースがあるから行ってこい、と言う事で、お屋敷の周りのコースを暫し散策。今回の旅行では天候が芳しくない日が多かったのですが、この日は天候も良く、風がとても気持ちが良かったですし、美しい斜面で見晴らしも良くて最高でした。ACクレー・ド・セラン全体が、山間の公園みたいな感じです。途中で四駆の車にのったニコラ・ジョリーさんと、また遭遇、車をとめて、あっちの方も見てゆけ、と笑顔で言ってくれました。自説述べてると時はちょっと反論を許さない感じですが、それ以外は優しい人ですね。
暫く、クレー・ド・セランで滞在した後、通り道でもあるので、またRochefoet-sur-Loireのドメーヌ・ド・ボーマールへ。昨日はしまっていたけれど、今日は開いている。でも、少し入ってみても、なんか気軽に訪問できる雰囲気では無い。それに朝からクレー・ド・セランで飲んできているので、またここで、カール・ド・ショームの試飲も、もう出来そうもないので、ざっと見ただけでこの町を離れて、またカール・ド・ショームを通り、今度はボンヌゾーへ。
こちらのエリアには目立った生産者の建物は無いけれど、やはりACになっている所は、南向きの斜面になっていて、うねる畑もとても綺麗。ぐるっと回った後、ボンヌゾーの中心っぽい、高台の所にある風車跡みたいな所と隣の住宅(住んでは居るみたいだけど、無人だった)の回りで、暫し畑を眺めて様子をビデオにとってからボンヌゾーを後にする。
そろそろ昼を過ぎた頃なので、次への道中にレストランを検索、途中で、薪で焼き肉やっているお店で昼食。
午後は、ブリサックにある、ムラン・トーシュの現在の持ち主である、カーヴ・デ・ラ・ロワール(多分協同組合)に向かいます。ムラン・トーシュは古いヴィンテージの在庫が豊富で、昔ここの1959をオークションで複数回で買っておりまして、今までに何度も飲んでいます(記録を調べたら、合計13本飲んでいました)。その後も、タイユバン・セレクションと言う形でも日本で売って居ました(昔買ったのとはラベルが違っていたので、後から出た物かと推測)。
行ってみると、そこはその協同組合の試飲&ショールームの様でした。場所は、大きくて背が高い、とても綺麗な古城の目の前です。ここは、ブリサック城と言って、かなり有名らしいですが、その日は入れないみたいでした。
ここで、輸出広報担当の女性から簡単な説明と、試飲をしました。彼女は日本のフーデックスから帰ったばかり、との事でした。私としては、試飲は(何度も飲んでいるので)もう良いので、ムラン・トーシュ自体に行きたかったのですがねぇ。その後、そこで聞いたムラン・トーシュの住所の所に行ってみましたが、該当の建物は見当たらず、、残念でした。
その後、ソミュール・シャンピニーにある、クロ・クリスタルの畑を見に行きました。私は知らなかったのですが、有名な畑らしいです。中でも一部、南向きに壁を作り、そこに穴を開けて葡萄を通し、その壁の熱で完熟を得るという、珍しい葡萄の木の仕立てをした所があるらしいです。行ってみると、畑はクロで囲まれていて、入り口も閉めてありましたが、たまたま畑の手入れをしている人が居て、加藤さんがお話して入れてもらい、畑を見せて貰いました。確かに、その通りに仕立てた葡萄がありました。その後、現在ここを所有している会社の試飲販売所に行きましたが、クロ・クロスタルはやはり売ってなかったですね。
この日はソーミュールの"Mercure Bords de Loire Saumur"に泊まりました。川に面したホテルで、ローヌ河の向こうにシャトーが見えていて、とても綺麗です。
夕食は月曜日で、あまりレストランが開いていないとの事で、ホテル近くの中華にしました。ビールを飲みワインなしです。まぁ、全くたいしたことが無い中華でしたが、洋食に疲れていたので良かったです。