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xiphioの備忘録


2020年10月03日

_ [computer] 建物間、光ファイバLAN敷設

隣の工場にも部屋があり、随分昔から、そこで家のサーバーにリッピングして保存してある音楽ファイル(FLACのファイル)を再生したいと思っていました。しかしそこまでのLANケーブルの配線には、ロケーション的に大回りする必要があって、また埋めたり距離が長くなるので、線を引くのは諦めていました。画像の説明

それで当初、無線LANで繋いでみました(2009年8月の日記を参照)。オークションで無線LANの野外アンテナを見つけて設置。アンテナの設置等に結構苦労の末、何とか繋がったのですが、速度が遅かったですし、とにかく安定していません。調子が良い時にはサーバーの音楽ファイルをなんとか再生出来るのですが、全然駄目な時もありました。結局小さなファイルの交換ぐらいにしか使えず、その内、アンテナの経年劣化か、殆ど通信できなくなりまして、この方法は諦めました。

次に試したのが、VPNです。そちらに有るワインセラー内の温度モニタと報告の為に、工場の方に引いてある電話をインターネットも出来る様に変更してあったので、最近の機種は中古でもまだ高いので、かなり古いヤマハのルータをRT107eを二台買い、家と工場のルーターとして使用し、両機種間でVPN接続してみました。(2013年6月の日記を参照)

設定にも結構手間取ったのですが、やっと接続できても、通信速度がかなり遅く殆ど使い物になりませんでした。当時はこの辺りはまだFTTHで無くADSLだったのが理由の様です。ADSLでは、下りに比べて上りの通信速度が極端に遅かった様です。

その内、当地区でも光ファイバのサービス地区になって、VPN接続でもかなり早くなりました。CDリッピングのFLACファイルなら、何とか再生できる様になりました。この状態で、先日まで利用していました。しかし、これもまた時折速度が遅くなる時も有り、安定性に疑問がつきますし、ハイレゾ、特にDSDには通信速度が足りず再生できません。

一番最初から有線での接続を考えてはいるのですが、概算で100m少しの距離を敷設するのは結構大変そうなのもありますし、まず規格上ワイヤでは最長100mまでです。それに野外なので、対候性能のある野外用のLANケーブルで無くてはなりません。時折その様な製品を検索していたのですが、有るには有るのですが、どれもかなり高価です。

多分100mを超えるので、光ファイバでの接続も当初から考えていまして、こちらも事有るごとに検索していましたが、ケーブルが高い、メディアコンバータも高価、と言う事で同じくハードルの高さを感じていました。

そうこうするうち、今年初めくらいだったか、アマゾンで光ファイバのメディアコンバータを見つけました。画像の説明

「Wen&Cheng 10 / 100Mbps Ethernet (イーサネット) 光メディアコンバータ RJ45 シングルモードデュプレックスファイバ SCポート 25KM - 1pair」

と言う物です。商品説明や、アマゾンでのカスタマーレビューなどを読むと、SCのファイバーケーブル1本で25Kmまでの接続が出来る様で、お値段は何とペアで5千円少々!。レビューを見ても、ちゃんと使えるみたいです。更に関連商品を見ますと、野外で使用可能なSC-SCの光ファイバーケーブルで150mの物が有って、何と3700円ほどです、すばらしい!。

随分前から幾度も検索し、やはりかなり高価になるので非現実的と諦めていた光ファイバ接続が、必要機材まとめて一万円以下で揃います。中国製品にはまったく驚きです。

さらに1円でも安い物が好きな私は、最初見たコンバータの同類の製品で、もう少し安い物を見つけて(こちらは3千円以下、でも安いにはやはり理由が有って、電源アダプタが付いていませんでした)、150mの光ファイバと一緒に注文しました。

届くのにかなり時間はかかりましたが、早速接続テストしてみますと、問題無く接続できます。あとは、この光ファイバを敷設するだけです。ケーブル代が4千円以下なので自分で適当に敷設しようかと思っていた所、たまたま来た地元の電気屋さんに聞いてみたら、敷設してくれるとの事ですので、頼んでしまいました。

この際、ケーブルも安いし、先々の事を考え、同じ光ファイバをもう一個購入し、2本敷設してもらう事にしましたが、忙しかったらしく三ヶ月以上待たされて、敷設してくれたのがつい先日です。

早速、動作確認しました、、、でも繋がりません。2本敷いた他方を試すと、こちらはOKでした。敷設作業中に、電気屋さんが光ファイバ1本折ってしまった様ですねぇ、やっぱり自分ですればよかったかなぁ、、。まぁとりあえず1本だけの使用予定だったので、「良し」としますが。

もともと、100M規格のメディアコンバータで、それも通常とは違い光ファイバ1本での「シングルモードデュプレックス」という通信なので、あまり早くは無いだろうと思っては居ましたが、だいたい通常のLAN接続の1/10位みたいです。

私が用事で出かけていた間に出来上がっていた敷設で、光ファイバが1本断線していた事の他に、ちょっと思惑が違ったのは、頼んだ電気屋さんは丁寧に全線パイプで覆ってくれていたことです。これなら、普通の屋内用のLANケーブルで良かったかも、、100mで長さが足りない所はハブを挟めば何とかなるだろうし、と思ってしまいまして、検索した所、Cat6でも100mで数千円で、ファイバよりちょっと高いぐらいです。光ファイバ折られてしまう位なら、こっちを敷設してもらえば良かったかも、、

加えて、耐候性、 屋外仕様のLANケーブル100mが1万5千円ほどでアマゾンで売っているのを見つけました。以前はこんな品は無かった気がします。こんなケーブルが見つかっていれば、これでさっさと自分で適当に敷設すれば良かったかも、、と思っても、もう遅いですね。