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xiphioの備忘録


2021年02月12日

_ [audio] Gustard A22 到着

随分前からオーディオの音源は、CDではなく、ましてLPでもなく、ほぼ九割ほどはDACとなって居ます(残りの一割はFMラジオ)。画像の説明

昨年SagraDACを買って以来、メインはSagraDAC、ネットラジオとDSDはNT-505となっていまして、双方共10Mのルビジウムクロックをいれてまして、ほぼ不満の無い状態でした。

しかし、新しいDACデバイスには常に興味が有ります。ロームの新しいDACとか、旭化成のAK4499です。特にAK4499は素晴らしいスペックで、既に実装された基板が暫く前から出回っていまして、前評判もとても良いですね。

当初は、TEACからAK4499を使った、NT-505の次期新製品を待ってはいたのですが、どうやらまだ当分は出る気配も有りません。現在AK4499採用のDACで出ているのは、ToppingとかFiiOとかの中国製が殆どです。中国製とは言え、私などが頒布基板を買って組み立てるよりはまともでしょうし、それに楽だし、また安いでしょう。その中で、唯一AK4499をデュアルで使っているGustard A22が、ずっと候補としては有ったのですが、現状では取り立てて積極的に購入する理由も無いので、ずっと様子見していました。

しかし、昨年の終わりくらいにA22に新たにMQAに対応したヴァージョンが出始めた事、そして、先週からNT-505のネットワーク機能がまた駄目になってしまった事もあり、そんなにDACが沢山手元に有っても仕方ないのですが、ついつい買ってしまいました。

それにしても、NT-505のネットワーク基板若しくはその実装には明らかな欠陥が有るようです。以前故障した時に、ずいぶん同様な事例が多い事などから、ネットワーク基板の交換で直った後も、「その内、また同じ症状になるんじゃ無いかぁ」と思っていたのですが、1年経たずに予想通りになりました(いや予想より早かった)。

A22はアマゾンで購入しましたが、これは中国からの発送では無く国内の配送センターからの発送になっていまして、注文から数日、本日届きました。結構重量もあり、実機は画像で見るよりは高級感があります。同じGustardのU16を使って居ましたので、こちらとHMDIケーブルを使ったI2S(IIS)での接続にしまして、早速動作確認をすませたところです。

半時間ほどしか聴いていませんが、いくらか華やかな感じがしまして、あれESSに似てるなぁ、とも少々思いましたが(ESSと同じ電流出力型になったのも理由かも、などと)、マニュアルを見たところ出力が3Vと結構高いので(SagraDACは1.4V、NT-505は2V)、置き換えた直後は、音圧が高くてそう感じたのかも知れません。

Gustardは、昨年U16を購入した時よりも、添付のマニュアルがきちんと実機に沿った物になっているなど(本当はそれが当たり前なんですが、中国製品には違う事多し)、少しまともな気がします。昨年見た時にはまだ無かった、会社のHP(http://www.gustard.cn/)も、いつの間にか出来ていました。この所積極的に新製品も出ている様ですし、廉価な割に技術志向のある、今後とも注目したいメーカーです。

追記:
先ほど、オンキョーの経営危機の記事を見ました。暫く前に買った、傘下のパイオニアのDACをまだ2台使用中ですが、とても良い機器です。長らくDACの新製品が出ていないのですが、HPを見たところDACとしては廉価な1機種のみ残っていますが、実際には既にどの製品も販売していない様です。こと「最新のDAC」となると、エソテリやアキュみたいな百万超のゴージャス製品以外は、もう日本のメーカーには無理なのかもしれません。

むしろ、未だに昔のDACを使っているとか、未だにHDMIによるI2S入力が無いとか、技術的には先を越されてしまっている気もします。まぁそれらは、オーディオ本来の高音質指向とは別物かもしれませんが、、