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xiphioの備忘録


2022年07月09日

_ [computer] FreeNAS HDD交換

昨日から、MicroServer Gen8で運用しているFreeNAS(Ver.11.3)の反応が、何だか停滞する様になりました。常時では無いのですが、時折反応が極端に鈍くなります。

それでFreeNASにログインして、状態を見てみましたが、現状ストレージにはエラーは報告されていませんし、ZFSドライブの健康状態も問題無いとなっています。一応シャットダウンして、再起動でもさせてみようかと、再起動を実行すると、シャットダウンも再起動も延々終わらない様です。

今朝になってから見てみると、一応復帰はしているみたいですが、反応が鈍いのは変わらずです。そこで再度シャットダウンして、モニタをつないで様子を見る事にしました。(シャットダウン自体に、30分以上かかりましたが、、)

HDDに問題が報告されていないので、その他の原因としてブート用の小容量SDDの障害も考えていたのですが、モニタをつないでの起動を見る限りでは、こちらは問題ないようです。良く分かりませんが、ストレージ用のHDDを認識する時とかにえらく時間がかかっているみたいなので、エラーは出ていないものの、おそらくHDDに不都合では無いかと、予想しました。

FreeNASのコントロール画面で見る限りには、不都合は見当たりませんので、SMART情報を見てみる事にしました。SMARTは確か2、3度しか使ったことが無いので、ネットで使用法を再度確認して、です。

その前に、一応、

# zpool status

で、見てみましたが、やはりエラーは報告されていません。

# smartctl -a /dev/ada1
# smartctl -a /dev/ada2

でレポートを表示させまして、ざっと一番右で目に付くRAW_VALUE見比べますと、ada2だけ"Seek_Error_Rate"がやたら大きいです。

=================
ID# ATTRIBUTE_NAME FLAG VALUE WORST THRESH TYPE UPDATED WHEN_FAILED RAW_VALUE
1 Raw_Read_Error_Rate 0x002f 200 200 051 Pre-fail Always - 0
3 Spin_Up_Time 0x0027 184 174 021 Pre-fail Always - 5775
4 Start_Stop_Count 0x0032 099 099 000 Old_age Always - 1157
5 Reallocated_Sector_Ct 0x0033 200 200 140 Pre-fail Always - 0
7 Seek_Error_Rate 0x002e 072 040 000 Old_age Always - 65535
=================

他の項目は何とか大丈夫そうですが、シークエラーがやたら多いですね。確かにこれでは、何時壊れても文句は言えない状態かも知れません。アクセスに時間がかかるのは、そのせいみたいですので、やはり交換します。

「ストレージ:ディスク」の方で、ada2のシリアルナンバーを確認して控えます。そのままシャットダウンして電源切って交換しても大丈夫なんだと思いますが、一応、「ストレージ:プール」の方から、ada2をオフラインにしました。(なんだかすごく時間がかかりました)

その後シャットダウンして電源を切り、HDDを交換して(交換するHDDと新しいHDDのシリアルナンバーをちゃんと、確認しておきます)、起動。HDD交換のおかげか、立ち上がりも早いです。

FreeNASにログインして「ストレージ:プール」を見ますと、新しいHDDとおぼしき英数字ばかりの長いデバイス名が有りましたので、右の縦3点より、Replaceを選び、更にada2を選びます。新しいHDDは、事前にWindowsにつないで、フォーマット出来てきちんと動くことを確かめた物なので、ForceでReplaceを実行しました。数分かかって、交換が完了して操作は完了です。FreeNASは、自動的にReSilver(同期)にかかっています。

凡そ数時間はかかる模様ですが、NASとしても反応は元に戻りました。はっきりエラーHDDと認識されたわけでは無いのですが、事実上使用不可のHDDですね。原因が良く分からず特定に手間取りましたので、少し時間がかかりました。こう言う事もあるんですね。


2022年07月22日

_ [music] Monteverdi

車(トラックです、マツダのボンゴ)の運転中は、ラジオなんかは止めて、USBでBOX物など纏まった音源を聞き続けると言う、「車中、USBボックス音楽試聴」をずっと続けています。最初はバッハのカンタータ全集だったのですが、その後も色々な纏まった、所謂全集物をUSBに入れて、ずっと聴いています。

何せ、高校生の子供の送り迎えの任がありまして、単純な行き帰りだけで30分以上かかる駅なので、朝夕の2往復と帰りの待合わせなどを入れますと、1時間半近く車中に居る事になります。なので、その送り迎えの用件だけで、単純にCD2枚分弱を、1日で聴いてしまうわけです。

CD棚を見ると、こういうBOX物って結構買っています。でも、いままで、殆ど聴いていないですね。なので当分音源には困らないのですが、以前バッハを聴いたので、久しぶりにモンテヴェルディを聴こうかと、BOX物は無いのですが、CDは色々買っているので(あまり聴いていないと思う)、音源を並べてUSBに入れて聴き始めました。

20歳位の頃、古楽にはまり始めたのは、中世ルネサンス期のイギリスの歌集と、あとふと手に取り買った、モンテヴェルディの「6声のマニフィカト」のLPでした。どちらのLPにも、その音楽に強く心打たれ、以来、中世・ルネサンス期の古楽と、モンテヴェルディを良く聴く様になりました。モンテヴェルディに関しては、当時は「マドリガル全集」は出ていなくて、マドリガルも「倫理的・宗教的な森」も選集しか無かったのですが、色々買って聴いていたと思います。

そんなわけで、若い頃は、古楽と言えば、中世ルネサンスからモンテヴェルディのファンを自認していました。

しかし最近は、古楽と言えばこの所ずっとバッハばかりで(まぁ、死ぬまでバッハだけでも問題無い気もしていましたが)、久しぶりにモンテヴェルディでもと言う事で、USBを作り聴き始めましたが、、やはり素晴らしい!。曲目がVesproに入ったところでは、思わず涙が出て来ました。


2022年07月23日

_ [audio] Micro SX-8000 再登板の準備

この所ずっと、オーディオ界隈ではアナログディスクのブームが続いているみたいです。私自身は、そのブームが始まる少し前の位の時期に、LPの再生がマイブームになりまして、その時期にオークションでアナログプレーヤーやカートリッジを結構な数、落札しました。画像の説明

確か、まずはパイオニアの普及機種のプレーヤーから始まって、テクニクスSP10MkIIや、LUXのプレーヤーを2、3機種、そしてマイクロのプレーヤーを幾つか、次々と落札していまいました。マイクロで最初の頃に落札したのは、砲金製の重いターンテーブルの機種でした。砲金のくすみを磨いて取ろうとして、時間をかけて一生懸命磨いたのだけど、結局諦めた少し苦い記憶もあります。

色々落札してたプレーヤーですが、殆どが実際に使用する事も無く、次第に高級品になっていくわけで、最後に買ったのがSX-8000でした。ベースユニットを入れてあった段ボールにまだ張ってあった、送り状(計6個口です!)の日付を改めて見ますと、平成15年1月になっています。西暦ですと2003年なので、もうおよそ20年前の事ですね。現在の様な、アナログブームになる前ですので、LP再生関連の落札価格は比較的安かった記憶がありまして、かなり安く落札したように思います。届いて、一時は頑張って自宅居間にセットアップして、アームを2本、3本つけて、スタックスの珍しいカートリッジなんかも使えるようにしていました。

ただ居間だったので、場所をとると言う事で、1年程で解体して蔵へ、LPプレーヤーは、やはり安価に落札したBL-999を設置して、現在に至ります。その後まもなくLP再生のマイ・ブームは終わりましたが、反して巷ではアナログブームがじわじわ盛り上がってきて、意外と継続し、何と今やオーディオマニアの主流とも言える現在ですよね。残念ながら、元来面倒くさがりの私のアナログ・マイブームは既に終わっていて再発せず、実のところBL-999も最近はほとんど使っていません。

昨年、古くなった蔵を建て替える事になり、中に入れてあった物を全部出したので、これを機にそれまで買ったオーディオ機器もかなり処分する事にしました。将来とももう使用することはないだろうと思える機器などを、先日オーディオ買い取り業者にまとめて引き取ってもらいました。昔買ったプレーヤーも一緒に結構売りましたが、幾つかのプレーヤー、LUXに整備してもらった機器(当時は、まだメーカーで整備してもらえた)などは、建て替えた蔵になんとか再収納しました。でも重くてどうしようもないSX-8000は、ステンレス製ターンテーブル、ターンテーブルベース、モーター、ポンプ、それにオプションだったプレーヤーベース、の5つものパーツが有り、何とか運び出したものの戻すのさえ大変で、そのうち離れの方で再セットアップするつもりで、昨年から倉庫入口付近においたままでした。

元々、そちらの部屋が出来て、オーディオ機材のためのワイヤーラックを組む時に、下から2段目の棚はLPプレーヤーSX-8000の為に、と言うことで空けてあったのですが、わざわざ出してくるのは大変!、何せ一人で持つには重すぎるし(昔は、一人でセットアップして、また片づけたのだけど)、最近殆どDACしか聴かないしで、長らくそのままでありました。それからもう5年程経つのですが、やっと当初の予定を目指すと言うことになりました。蔵の建て替えと言う半強制的な理由で運び出さなければ、ずっとそのままだったでしょう。

しばらく仮置きしていた倉庫では、邪魔にもなるので何時までもこのまま置いておく訳にはいかず、やっと昨日、人に手伝ってもらって部屋まで運び込みました。休みだった本日、朝から中身を出して確認です。ずっと置いてあった古い蔵は、ネズミなどの巣になっていまして、ゴミや埃がつもる状況で、軽く段ボールに入れてあったとはいえ、かなり汚れてしまっています。取り出して、綺麗にしながら、まずラック手前にセットアップしてゆきます。

落札したこのSX-8000のセットは、専用のプレーヤーベースBA-50が付いてきていました(これがまたとても重いのです)。購入後の最初のセットアップでは、場所の関係で(重いのが大変だったから、と言うのもある)使用しませんでしたので、これは今回初めて日の目を見るわけです。ただ状態を見たところ、インシュレータに空気圧を伝えるパイプが硬化してもうボロボロです。新たにパイプを用意して整備出来ない事も無いでしょうが、とりあえずは、エアーインシュレータ無しでも良いかな、と思っています。(これでは、オーディオマニアじゃあ無いですけど)

とりあえず、5つのパーツ全てを埃だらけの段ボールからだして、綺麗に拭いてから、組み立ててみました。このプレーヤーはエアー浮上式なので、ポンプにホースをつないで作動させましたが、少しは浮上しているみたいですが、動きが結構渋いです。やはりポンプの修理は必要な様です。

午前中、この重いプレーヤーを上げたり下ろしたりしていましたら、腰回りの筋肉かどこか痛めたらしく、腰を伸ばすのが痛くなってしまいまして、午後からは何も出来ませんでした。年取ると仕方ないですかねぇ。ホント、以前はこの重いのを一人で狭いところにセットアップしたのですが、、

この後は、まずポンプは直してもらわないと駄目ですし、後、アームベースとアームも用意しなければ、です。

_ [audio] 「レフレクター」椅子

少し前のMJ誌に、「反射型人工耳介・レフレクター」と言う記事が有りました。今月号(8月号)にも、その改良の記事が載っています。要するに、高齢化で高域の聞こえが悪くなったのを補うために、耳の後ろに大きめの音反射用の耳介を取り付ける、と言う内容です。私は、昔から合唱をやっている時、歌っている自分の声を聴く為に、手を耳の前や横にやっていました。こうすると、とても明瞭に聞こえるのです。画像の説明

さすがにMJ誌の記事なので、色々実験されて、各測定もきちんとしていまして、こういう反射板を備えると、高域の減衰を補えるらしいです。これを読んで、はっと気がつきました。何かと言うと、椅子を今の物に変えたら、何か、良くなった気がするからです。

この椅子は、ずいぶん前にオークションでたまたま見つけた中古の椅子で、イタリア製の何だかすごく珍しそうだった物なので、入札したら落札してしまった物です。形状から、事務に使うのは無理っぽいしで、使い道が無く、長らく倉庫に放り込んでありました。

1年ほど前、また別の椅子が来たり(使わないのに、安いからと言うだけで落札してしまった)した事もあり、電子工作とリスニング用の椅子を兼用していたのをやめて、音楽リスニング用の椅子として使うことにしたのです。背もたれ、頭の後ろの形状は気になったのですが、「まぁ大丈夫だろ、響いて変に聞こえるようだったらまた交換するわ」、と軽い気持ちでした。

カバーは掛けてあったのですが、数年倉庫においてあったので、あちらこちらにカビが生えて、使う前に掃除が大変でした。で、使ってみると、何だか、良いので、リスニング位置にはこの椅子を置いて、この所ずっと使っています。さすがにイタリア製、作りもなかなか良いですし。

今回の記事を見て、実は、この椅子の背もたれの形状が「レフレクター」になっている事が理解できました。それで、高域が持ち上がり、音が明瞭に聞こえるようになったのでしょう。

音にも好みがありまして、私は昔から、高域を強調気味な方が「いい音」って思ってしまいます。昔、オープンリールを整備してもらって、返って来たのを試聴した時、はじめの一時間ぐらい、未調整でテープスピードが早くてピッチが上がって、ハイ上がりになっていたのに気がつかず、「何だぁすげーいい音だなぁ」と思った事があります。その内さすがにかなりピッチが上がっている事に気がついて、返送してテープスピードを調整してもらいましたが、、。思い返せは、父親は(昔の人なので)極端な所謂ドンシャリと低音が好きで、昔からラウドネスは入れっぱなしでした(最近のには付いていませんが)。

MJの記事では、シリコンで型を作ったり、不要なヘッドフォンのバンドを利用したりと、結構大変そうです。それでいて、あんな不格好なミッキーマウスヘッドセットを、自分の耳の後ろに装着する気にもなりませんが、この椅子の様に、単に椅子のヘッドレストの後ろに反射板をつければそれで良いのでは、、なんて思います。