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xiphioの備忘録


2022年10月30日

_ [audio] USBアイソレータの導入

先日、書斎(もどき、だけど)での音楽再生のパソコンを、暫く前に組み上げましたCore i9-12900Kのパソコンに交換しました。必要となるアプリなどをインストールしたりして、環境を少しずつ整えまして、本格的に役割交代となりました。画像の説明

ここではTEACのUD-501とNT-505と、2つのDACを使用していますが、この新しいパソコンに繋いだDAC(NT-505)に入力を変えますと、「ジー」と言うノイズが少し出ている事に気がつきました。そのDACの電源を落としても変わりません。

まずは、最初はケーブルや入力の切替機(自作)を疑いましたが、それぞれ交換しても同じです。それで、DACへのUSBケーブルを抜くと、ノイズは止まりました。どうやら、パソコンからUSBケーブルを介してノイズが乗っているようです。

ちなみに、もう一方のThreadripperのパソコンに繋いである方のDACからはノイズは出ていませんし、きちんと確かめてはいませんでしたが、以前のパソコンからもこういうことは無かったと思います。と、言うか、長らくUSB経由でのデータ転送でDACからの音楽を聴いていますが、こんな風にあらかさまにノイズが乗っているのは、経験がありません。

確かに、パソコンの中身は高周波のクロックだらけで、盛大なノイズ源では有るのは分かりますが、ずっと前からそういう対策はしてあるはずで、実際今まで、多くの種類のDACを、また幾つものパソコンを接続して使用しましたが、気になった事は一度もありませんでした。画像の説明

この対策としては、パソコンを変えるか、USBアイソレーターみたいなのを間に入れるか、になるかと思います。実は何年か前、安価なUSBアイソレータをアマゾンで見つけ購入してみましたが、DACとの接続には全く使えなかった事があります(追加で、よく似た、他の機種も買ってみましたが、そちらも使えなかった)。それらの製品は、DACとのオーディオデータに使えるとは書いては無かったのですが、「使えるかも」と思って購入したのですが、結局は無駄な買い物になってしまいました。

今回、改めて検索してみると、オーディオデータに使えると謳っている物が幾つか有りましたので、早速購入してみました。以前購入した様な、基盤むき出しの中国ノーブランド品には懲りていますので、他にもオーディオ機材を製品化しています、知ったメーカー製の製品を2機種購入してみました。FX-AUDIOのPGN2「Plate Goodbye Noises II」と、TOPPINGのHS01で、本日両方とも一緒に届きました。

早速試したところ、FX-AUDIOのPGN2では効果無かったのですが、TOPPINGのHS01でノイズが消えました。よくよく製品の仕様を見てみますと、FX-AUDIOのPGN2はノイズフィルターの効果は謳っていますが、アイソレーションではない様です。TOPPINGのHS01はUSBアイソレータなので、グラウンドループが切断されてノイズが消えた様です。これにより、ノイズはグラウンドループノイズであった事もわかりました。

一応ハイスピードと言うか、DSD128のファイルも再生してみましたが問題ないようです(一応、DSD512までOKとなっています)。このTOPPINGのHS01、アマゾンでは「熱くなる、一ヶ月で壊れる」との評がありますが、確かに結構熱くなります。あまり長持ちはしそうにありませんが、何年かは使えないと困りますね。

追記(11月):DACとのUSBでの接続に、長らく何も疑問を抱いてこなかったのですが(パソコンからのノイズ対策に、アイソレーションぐらいはDAC内でやってる筈、と思っていた)、今回の事で、USBアイソレータに音質改善のメリットがあるかも、と思いだしました。それで、少し高価な機種も見てみたところ、主に産業用の様ですが、ヒューマンデータのUSB-029H2と言う機種を見かけました。アマゾンでの評価も、そこそこ良いみたいです。USBハイスピードに対応しているし、「工業仕様」と言う事もあるし、2万円以上と少々高価なのですが、良いのではないかと、購入してみました。

結果は、殆どの場所で、接続が認識できず、全く使えませんでした。昔買ってみたノーブランド中国製の2、3千円の物なら、まぁ仕方ないで諦めもつきますが、ちょっと高かったので残念です。ただ、動作の可不可は環境に依るみたいで(要因が何なのか不明ですが)、工場2Fの機器にのみ、使用可能でした。

USBアイソレータは、直結に比べると幾らかのデータ欠損はある様なので、ノイズが出る場合は、アイソレータを入れるよりも、データ送出のPCを専用にして、そのPC込みで対策を考えた方が良いかもしれませんね。