2023年07月31日
_ [music] Camille Pépin : "Avant les clartés de l’aurore"
この間、久しぶりに、ネットラジオでFrance Musiqueを聴いていましたら、とても素敵な曲を耳にしました。
明らかに現代の曲ですが、聴きやすい調性の有る曲で、聴いていると、音色とか作りが何だか雅楽っぽい感じです。背景にはミニマルっぽい音が並んでいます。もしかしたら、日本の作曲家の曲かなぁ、とか思いながらプログラムを調べてみました。
その時間のプログラムは"Le concert de l'après-midi"(7月30日)でして、2020年のコンサートの録音みたいです。放送曲名を見てみると、カミーユ・ペパンと言う女性作曲家の"Avant les clartés de l’aurore"(夜明け前)と言う曲でした。当時、この曲の初演の様です。
ちょっと調べてみますと、ペパンさんは1990年生まれの若い作曲家ですが、当代随一の人気の作曲家との由。現代曲にありがちな、聴きずさらは無く、コンサートの録音でも、曲後の聴衆の反応も大変良い様子でした。聴いていて私もとても惹かれました。
検索するとナクソス・ミュージックライブラリにも曲が結構載っていました。ペパンさんの作品集のアルバムが、2枚ほど有りましたので、聴いてみました。最近出た管弦楽作品集の方に、この"Avant les clartés de l’aurore"も収録されています。
常にミニマム的な要素が底辺に据えられて居るからでしょうか、どの曲も、新しくはあるのですが心地よく、詩的で色彩感が有るのが、流石フランスの作曲家と言うところでしょうか。ざっと聴いていると、とてもセンスの良い映画音楽の様な作品も多いですが、"Avant les clartés de l’aurore"はやはり、雅楽的な所があって、それが新しく何かとても魅力的です。