トップ «前の日記(2006年11月20日) 最新 次の日記(2006年12月04日)» 編集

xiphioの備忘録


2006年11月24日

_ [wine] Ch. Ducru-Beaucaillou 1981

今時82でなく81を飲んでる人も珍しかも知れませんが、81もまぁまぁ良い年だと思います。(82は良い年なのでまだ飲んでないワインも結構有って、今の段階では私は多分79や81の方を沢山飲んでいます)画像の説明

このワインのこのボトルは特別で、1992年春にエノテカで買った物で、当方所蔵ワインの中でもかなり古い方です。3年は温度管理されていない蔵で夏を過ごし、その後セラー入りしたワインとなりますが、香りのまだ立っていない最初のテイストからでは、保管には全く問題ない見事なテイストでした。熱に当たったワインを飲んだ経験は何度も有りまして(特にアメリカ経由のオークション物)、それと比して、家の蔵に何年かおいてあったワインを何度か飲む事柄から、ボルドーは若い内は20度を結構超えても割と大丈夫だと、思っています(あくまで私感)。

さてこのワインが素晴らしいと思ったのは最初の一口だけで、2口目から香りが変だなと思い始め、グラス2杯目で、「香りだけおかしいな、開いてないからかな」と思っていたのですが、その最後には、軽いブショネであると結論づけました。(でも、テイストはとても良いのですよ)

経験上ブショネ判定(若しくは許容量)にはかなり個人差が有りまして、私はまぁ中ぐらいでしょうか。何時も最初は「あれ、どうかな?」、って感じですが、暫くすると気になってとても耐えられなくなります。一緒に飲んでいて、私よりも前に、これは駄目、と言う人もいれば、私がこれは駄目、と言い出しても平気な人も居るようですから、個人差はかなりあると思います。(ただ、人には敏感なスペクトルに偏りがあるもので、仮にブショネに大変敏感であっても、実際のところあまり自慢にする様なものでは無いと思います。また、かりにブショネが良く判らなくても、それはワインの味を楽しむ事とは全く無縁だと、少なくても私は思います。(と、言うか、その方がより幸せであります。)

こんな事を書いている人は今まで見かけませんが、私にとっては「ブショネはあくまで香りだけ」、なので、注意深く意識して飲めば、本来のテイストは何とか判別できます(あまり酷いブショネは駄目かも知れませんが)。でも実際は、「香りも味のうち」なので、影響が無いとはいいませんが、ブショネは異質なので、結構分離可能です。(私だけかも、、)

で、何のかんの言いながらも、軽いブショネのワインを半分飲んでしまいました(普段は1本飲んでしまうのですが、これは香りが気になってこれ以上は駄目)。ブショネはとても残念な事ですが、大昔に買ったこのワインが、結構健全に熟成してきていた事に感謝しています。

ワインで大切なのは、「そのワインに対する想い」なのかも知れません。東京のどっかのクラブなどで節操も無く開けられている若いクリュグやエノテーク、はたまたロマコンなんかよりも、ちょいブショネだったとはいえ、このワインの方がずっと尊いワインであったと、少なくても私には思えます。