2007年04月20日
_ [wine] Gevrey Chambertin 1993 Claude Dugat
クロード・デュガと言いますと、まぁ超有名ドメーヌで(簡単に言うとパーカーさん超お勧めドメーヌ、「昔の」です、今は判りません)、最近ではかなりな金額でないと入手不可能、私などは、この頃は売っているのさえ見た事もないので、最近のヴィンテージのワインは当然持っていません。
でも昔は普通のドメーヌ並に結構安かったのですよ、それがいきなり高くなったのが、1993のヴィンテージよりです。私察するに、この年の評価が異様に高かったのでは無いかと思います。昔はグリオットも普通に買えたのですが、価格高騰の為93はデュガのワインの購入を諦めました。
でも、当時地元のあるワイン会でこのジュブレイ・シャンベルタン93を飲みまして、それが凄く堅かったのですが、もしかしたらこれは将来性有りじゃないかと思い、結構高かったのですが3本買いました。村名ワインで何と1本8千円でした。(それ以前なら、この価格でグリオットが買えた気がする)
1本目は99年に飲んでいますが、実はこのときの印象は未だ閉じている感じで、あまり良くなかったです。この先どうなるか予測出来なかった事もあり(どちらかといえば私は悲観的な予想でした)、2本目は記録が無い所を見ると、安く何処かに売ってしまったのだと思います。そして最後の3本目のボトルが本日のワインです。
でもこれは凄いなぁ、とても「村名」ワインとは思えないです。まず、最初のテイストからの存在感が圧倒的で、そのインパクトに驚いてしまいます。まるで、何処かの特級の様。確かに昔から凄く中身の詰まったワインだとは思っていましたが、まさかこれほどまでになるとは、、本当にワインってわからないですね。
既に十四年、色はまだかなり濃いけどエッジは飲み頃にさしかかっている気配で、最初の香りから圧倒されてしまいます。考え方ではこの香りだけでも充分かも、、熟成したブルゴーニュの典型的なふわったした優しいチェリーの香りでは無い事だけは確かですが。爛熟と焦げた様な雰囲気もあって、もしかしたらこれはヴィンテージの特徴かも知れないけれど、香りとテイストの中に存在する物々しさは、良くできたビオワインさえ連想させ、作り良さを想像してしまいます。昔飲んだ同じワインでは、堅さの中に全て閉じこめられていた様です。テイストもキチンとストラクチャーが有りまして、優しさや繊細さ、精妙さとはちょっと離れてしまうのだけど(そこが唯一地所の違いかも)、この様なワインも充分素敵で素晴らしいですね。