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xiphioの備忘録


2007年06月24日

_ [book] ネクロノミコン 〜アルハザードの放浪〜 ドナルド・タイスン著

これまでに、およそ2/3程読んでいたのだけど、本日読了。いやなかなか面白かったです。画像の説明

「ネクロノミコン」の名を知らない方は別によいのですが、この手の本は結構出てるらしく、私も、ジョージ・ヘイ編集の「魔道書ネクロノミコン」と言う本を、昔買いました。その本は、凝ってはいましたが、私にはあまり面白くなかったですね。「魔術書」として求められる所としては確かに正道なんでしょうが、そのせいで内容に面白味が無く、しかもそれっぽくすればするほど、逆に嘘っぽくなってしまうという、どうしようもないジレンマに陥った本でした。

この本はサブタイトルに「アルハザードの放浪」と有るように、実質的な内容は、このネクロノミコン(原題は「アル・アジフ」ですが)の著者の伝記となっています。「指南書」としては、呪文が何個か出てくるだけで実際の役に立ちそうもありませんが、お話は面白いです。

私は別にラヴクラフトの熱烈な信奉者でも何でも無いのですが、一応、一般的知識として、その世界の事柄の事は解説書の類も少し読んでおり、幾らか知っているつもりです。この本は、その世界の事柄の断片を、上手くつなぎ合わせるように、非常に巧みに構成されていまして、それがまたとても面白かったです。

逆に言うと、色んな事を知らないと面白味半減なので、その方面の人向けとなりますが、架空の放浪記としても、結構読めるのは著者の文才故でしょう。ラヴクラフトの世界に興味を持たれて幾らかご存じの方は、是非読んでみられる事を、、(細かく知っているほど、面白いみたいですから)

_ [wine] Ch. Ausone 1989

何だか最近とても人気のオーゾンヌです。90年代後半から、スタイルが濃い口に変わったらしいですね。テロワールは誰がみても断トツに素晴らしいし、生産量も少ないので(ペトリュスより少ないぞ)、受けやすいスタイルに変貌となれば高価格は必至!!、と言うわけで、近年のものは既に普通に買える価格では有りません。画像の説明

昔は一部では「大損ヌ」と言われていたほど、巷では評判が悪く(「一般受け」が悪いのだと思う)、価格も今に比べるとそう高くなかったです(とはいえ生産量が少ないので結構しました)。私は以前より、何故かオーゾンヌが結構好きで、幾らか買っておりますし、割と飲んでいる方だと思います。但し、濃くなる前の物ですね。

87までしか飲んでいなかったのですが、89を初めて飲んでみました。本当は、まだちょい早いかな、とも思っていたのですが、全く違い、既に飲み頃です。とっても素晴らしいです。オーゾンヌしてます。(最近はあまりしないのですが、このワインはデカンタしました)

2日前に飲んだ同じ89のラ・ミッションとは違い、力強い、わかりやすい、果実味などはありません。でもキチンとしたフォルムとストラクチャーがあって、極めて魅力的。アフターも構成力を持ちながら長く引き、素晴らしいです。

最近、ブルゴーニュ以外では、一人で1本飲む事はないのですが(残り1/4位は捨ててしまう)、このワインは1本全部飲んでしまいました。