2007年10月14日
_ [wine] 上柿元さんの居る、ハウステンボス
金、土曜日と、初めてハウステンボスに行ってきました。ブルゴーニュワインの例会が、上柿元さんの料理でレストラン・エリタージュで有った為です。
いつもの例会もワインの会なので、それなりの場所で、それなりの料理とワインは出るのですが、今回は上柿元さんの料理がとても良く、またワインもなかなか素晴らしいものでした。参加人数が三十数名と比較的少なかった事も有ったかも知れません。とにかく皆さんも一様に今までで一番良かった、と喜んでいましたし、私もそう思いました。
まずメニューのワイン欄をみて吃驚しました。
Puligny Montrachet 2003 (Etienne Sauzet)
Meursault 1993 (J.F. Coche-Dury)
Clos de Vougeot 1999 (Mongeard Mugneret)
Pommard Grands Epenot 1983 (Michel Gaunoux)
とにかく、コシュ=デュリのムルソー93に驚きました。確か93あたりは1万円ちょい位で売ってたと思いますが、今、こんな物が飲めるとは思いませんでした。ゴーヌーの83も良く残っていたなぁと言う感じです。1本だけだと、どっかのレストランのリストに残っているかも知れませんが、会費も決まっている大人数の会でのワインとすれば、素晴らしいラインナップですね。
短いコメントをつけますと、ソゼのピュリニーは意外と普通でした。03だからでしょうか。そして、コシュ=デュリのムルソー93、異常に素晴らしいです。93で、上手く熟成もしていますが、飲んではっきりコシュ=デュリしています。ヴォリューム感もありふくよかでありながら、また酸の切れ味も絶妙で焦点がビシッとしています、凄いなぁ。当時単なるムルソーで1万超えなんて買えないよ、と思い、コシュ=デュリに手を出さなかった自分は未熟者でした。
モンジャール・ミュニュレのクロド・ヴージョ99も、評判の良い年の、評判の良い作り手による、予想通りの見事なワインで、とても良かったです。ゴーヌーのエペノは83と言う、当時は評価されたものの、今や私は「弱い作り」と理解しているヴィンテージですが、あちらこちらを回ってきた私の所のワインと違い、保管の状態が良かったらしく、とても綺麗に仕上がっていました。綺麗に熟成したブルゴーニュを楽しめる、良い例でした。
上柿元さんの料理も、大勢に提供する料理にしては見事なものでした。特に「五島産伊勢海老と平戸産椎茸のプティ・ポ、トリュフの香り」が秀逸でした。それとメインの「長崎牛フィレ肉のポアレ 赤ワインソース、、」は、牛フィレ+赤ワインソースと言う、定番直球勝負でしたが、如何にも良い素材、赤ワインも良い物使ったのではないでしょうか、とても素晴らしかったです。
最近日本のレストランの何処もそうですが、チーズとても力を入れる代わり、あまりデセールに感銘を受けることがなくなりました。何品か小さくてとても手の込んだプチデセールが出ましたが、全く印象に残らない味だったのが、唯一少し残念でした。食後のコーヒーはとても美味しかったです。これは大人数の会にしては割と珍しいことです。