2008年05月20日
_ [wine] Hartwell Cabernet Sauvignon Stag's Leap District 1993
今日になって初めて知ったのですが、あの、ロバート・モンダヴィ氏が5月16日に自宅で亡くなったそうです。94才とか(1913年6月18日のお生まれなので、まぁほぼ95年の人生でした)、写真等で目にする姿はかくしゃくとした様子だったので判らなかったですが、結構なお年だったんですね、でも、本当に残念な事です。
追悼にて、モンダヴィのワインを、、って思って見てみたのですが、私、何とモンダヴィのワインって持ってなかったんですねぇぇ、91のリザーブぐらい持っていると思ったのですが、1本だけ持っていたオーパスワンはこの間飲んでしまったし、(ルーチェなら有るけど)。
暫く前に飲んだ、チャールズ・クリュッグの59があと1本だけ残っていますが(何故チャールズ・クリュッグが出てくるかは、知ってますよね)、さすがにこれはまだ置いておくことにして、、レンジを広げて、単にカルフォルニアのワインで個人的に一番好きなワインを開けてみることにしました。
最近ではあまりのその名を聞かないハートウェルですが、ここらの92、93、95あたりを過去に何度も飲んでしますが、そのあたりのハートウェルは本当に素晴らしいです。この頃は、有名なグレースファミリーの葡萄のクローンを使ったスタッグス・リープの畑からの物で、グレースがやはり見事だったと言うことかも知れません(本元のグレース・ファミリーのワインは高いので1度くらいしか飲んでない、、と思う)。今見ると、インポーターの解説には当時は「グレースの葡萄を使っていた」と書いてある様ですが、ラベルの説明に依りますと「...vinyard combines Grace Family budwood...」となっています。
"budwood"って接ぎ木の穂木のことですから、それを「グレースの葡萄を使っていた」とするのは、どうかと思いますが、本当のことは判りません。醸造は、同じくグレースの協力を得て作られたヴィンヤード29と言うワインの様にラベルに明記されていませんが、多分グレースの醸造施設で行ったものと思いますが、これも確証は無し。ただ、当時のヴィンヤード29(こちらも大好き)よりも、最初から酸が高めで構成力があり、長熟傾向だったです。
今日は93ですが、前々から美味しかったですが、今でもそう変わらず美味しいです。開栓時から香りが立ち、最初はちょっと堅かったものの、すぐに落ち着き、とりわけコダリーが長く魅力的です。もう少したつと、甘く柔らかなタンニンが酸と共にとけ込み、とにかく美味しいです。良くあるパワフルなだけのワインとは、違いますよ。アフターが長く、しっかりした構成力を持ちながら、まとまりが良く、確かにCAのワインの面構えだけど、此処まで来るとやはり見事なものです。それは、先日ちょっとだけ飲んだオーパスワン98でも思ったことですが、多分こちらの方がずっとストラクチャーが際だっていて素晴らしいと思います。
最も、当時は上述の様な作りだったので生産量はごく少なく(確か千本くらい、有っても数千本)入手難でして、こちらのボトルは美味しかったので後でまた探して買い足した物で、入手価格も1万3千円と結構しています。当時オーパスワンは1万円より随分安かったですから、価格なりとも言えますか。
最近のハーツウェルはどんなテイストなんでしょうか?(ヴィンヤード29は?)、さっき検索で見てみたら、なんか高そうなので見かけても買わないと思いますが、、