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xiphioの備忘録


2008年05月29日

_ [wine] Bernkasteler Doctor Spatlese 1973 (Bergweiler-Prum)

仕事で1日だけ東京に行きました。着いてすぐに夕食は、以前から何本かワインを預けてある知り合いのお店に行きました。画像の説明

このお店、最近シェフが若い人に変わったらしいです。以前は結構年配のベテランの方がシェフで、最近では珍しいぐらいクラシックなフレンチを出してくれていて、とても気に入っていたのです。それが若いシェフに変わってどうなったか、実のところちょっと心配でもあったのですが、当然傾向は違いますが、なべて大変センスが良い料理で、とても気に入りました。本当に美味しかったです。

で、当日飲んだワインは以下の通り

Meursault clos de la Barre 1997 (Domaine des Comtes Lafon)

Musigny V.V. 1990 (Comte de Vogue)

Bernkasteler Doctor Spatlese 1973 (Bergweiler-Prum)画像の説明

ラフォンはお店から取った物、その後の2本、ヴォギュエのミュジニー90とドイツワインが私の持ち込みです。いや当然ラフォンのクロ・ド・ラ・バールは美味しいですが、本日の表題が示している様に、一番の感激は73のベルンカステラー・ドクトールでした!

73のドイツワインですから間違ってもインパクトの強いワインでないことは予想できましょうが、しかしながら、状態が良かったとか、上手く熟成したとか、そういう事を考える隙間が全く無いくらいに、素晴らしくエレガントで素晴らしく美しい!。

よくよく考えても、例えばミネラル感が素晴らしいとか果実実が綺麗だとか、そういう突出した捕まえ方は全く出来なくて、実のところ単なる「美味しい」と言う表現ですら合わない気がして、飲みながらもどう表現しようかしら、とすこし思案したぐらいです。しかしながら、不備な所が何一つ無く、すっと気丈に気品高く、美しく優しく染みこんでくる香りと味わいとアフターは、見事で素敵としか言いようがなかったです。何度も体験している様なテイストではありませんので、自信があるとは言えませんが、リースリングの到達形の1つを見る思いでした。画像の説明

このワイン、シュペトレーゼですが甘くは無いです。私も少しは古いドイツワインを飲んでいますが、ここらより前の古いドイツワインは、シュペトレーゼとか書いてあっても、最近の感覚とは違っていてより糖度が高いと思うことは、何故か余りありません。他にも理由は有るのかも知れませんが、多分その名前の通りで遅摘みであったというだけで、糖度の規定には依っていないのだと邪推します。

あまりに良かったので、その瓶を徳島まで持って帰りました。ラベルを剥がそうとしてまた吃驚です。このワイン、ラベルの裏にも字が書いてあります!。うーん、長年(?)ワインを飲んでまして、ラベルも以前は随分集めたものですが(古いワインは剥がし易い)、裏まで字が書かれていたのは初めてです。

住所らしき記載の上に3行も何やら書いてあるので、ちょっと気になって読んでみました。一部ラベルを剥がす時に消えてしまって、読めない単語も有りますが、内容は結局、「問い合わせや注文は以下の住所にどうぞ」、と言う事みたいです。ただ書き方が、何だかちょっと神経質なくらい、キチンとしていますが。ドイツ人らしいと言うべきでしょうか。

"Zach. Bergweiler-Prum Erben"ですが、"Weingut"(ぶどう園)は"Dr.Pauly-Bergweiler"と書かれていまして、調べてみた所、現在も存続ししており、なかなか周到な内容のHPも有りました。今はどんなワインを作っているのか幾らか興味有る所ですが、恐らく作り方はもう変わっているだろうし、たとえ同じヴィンテージがあったとしても味は違うだろうし、この手の古いワインとの邂逅は殆ど一期一会なんですね。だからワインは楽しい、、と、