2009年02月25日
_ [wine] Querciolino 1993 (Castello di Verrazzano)
このワインについては、随分前に書いた事がありまして(以前のHPの方に書いた物で、このブログの中ではありませんが、良かったら読んでみてください。1997年2月、1998年6月と1999年5月です)、何本か買った中の最後から2本目です。
このワインについてもう一度書きますと、昔イタリアはコルチナ・ダンペッゾにスキーに行った時に、夜サッセーロというワインを飲んだ居た時、斜め向こうのテーブルの家族連れのテーブルから、いきなり私のテーブルにやってきて「それはうちのワインだ」と言ったのが、始まりでしょうか。私もつたない英語で話しましたが、彼は、トスカナはキャンティの作り手、カステッロ・ディ・ヴェラッツァーノの当主、カッペリーニ氏でした。その時の話では、「うちにはケルチョリーノと言う、エノテカ以外には殆ど出していないワインもある、特に88が良いから今度見つけたら飲んでみろ。」という事だったと思います。
その後、トスカナ在住の知り合いを通じて、ケルチョリーノ93をカンティーナから直接購入しました。またそのあと私はイタリアはトスカナ地方に旅行し、カステッロ・ディ・ヴェラッツァーノにも訪問しました。(その頃のヴェラッツァーノのカンティーナは、レストランも備え観光客も多く、ここならこのワインは誰でも買えるみたいでした)
最初に飲んだ時から、流石に結構良くできたワインで、洗練された良さを持っていまして、飲むたびに凄く気に入っていました。今日は本当に久しぶりに飲むケルチョリーノですが、もともと強いと言う感じのワインでもなかったし、イタリアの93なんでそろそろ落ち始めた頃かな、とも思っていましたが、なんのなんの、15年経って今が全開という感じです。
開けた時も良かったですが、暫く経ったほうがより深く深遠でした。その頃には、以前にはあまり感じなかった力強さも顕著で、以前飲んだ記憶からは意外な感じがするほどです、こういう変化もあるんですね。今の感じではブルネロに近いかも、でもどちらにしろとても素晴らしいワインです。
昔の記述を見てもらえれば判るとおり、このワインにはいくらか思い入れがあり私にとってはとても大切なワインですが、それがこれほど見事で有る事に、このワインに、その経緯と思い出と共に今更ながら感謝せざるを得ません。(ヴェラッツァーノのカッペリーニさん、どうしてるかな?)
_ [wine] Ch. La Mission Haut Brion 1966
ついでと言っては何ですが、此方の画像も載せておきます。
ちょっと前に飲んだワインですが、なんやかんやで、感想を書く機会を失ったままなのでしたが、あまりに良かったので画像だけ載せます。(このブログは本人の備忘録です)面倒なので、最近はデジカメ画像だけでラベルは剥がさないのですが、これはちゃんと取りました。しかし既に色々感想を書けない状態なのが、少し情けないですが、、
実は同じロットのワインを以前にも飲んでいる筈なんですが、このワインはとにかく、佳く熟成したグラーブの精華みたいなワイン、極めて健全でいてまた偉大、まだ2月だけど、今年一番のワインと言って間違いないです。
この所他のワインもよく飲みますが、このワインといえ、その数日後飲んだムートン・バロン・フィリップ1961(ハーフボトルです!、凄く良かった)といえ、状態の良い古いボルドーは、今更ながら本当に素晴らしいと思います。なんだか、違う世界のような気もしますが、それは多分最近のボルドーとも違うんだろうと思います。