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xiphioの備忘録


2009年04月26日

_ [wine] Merlot 1990 (Castello di Gabbiano)

考えれば久しぶりの更新ですね。書きたい事も多かったのですし、ワインは飲んでいますが、書くのが億劫な時期って有るものですね。

でも、このワインは書いておかなくては、、私にとっても、「買った時の状況や事柄を良く憶えているワイン」の内の一つです。もっとも、以前は海外オークション、最近はネットショップでの購入やネットからの勧誘やオファーで購入、って事が殆どなので、そう言うワインって実は少ないのです。実店舗で買いながら、「えーこんなの買ってたんだ」と思う事も多いですし、、画像の説明

このワインは、96年5月に新宿の小田急ハルクのワイン売場、La Cave 90で購入しました。当時は小田急ハルクのワイン売場は頑張っていて良かったですね。小田急はポールボキューズ氏と関係があり、そのボキューズ氏の紹介でワインを仕入れていたらしいです。よく知った熱心な社員さんも居まして、当時はなかなか素晴らしい品揃えだったと思います。私は良くここでワインを買いました。

このガビアーノのメルロはその中の一本。高かったです。確か殆ど1万円に近い値段だったと思います。今では高名で高価なイタリアのメルロって結構ありますが、当時はまだトスカナのメルロとして先駆的なワイン(マセトゥとか)はまだそれほど名前を聞かず、その後アマのラ・パリータがメルロのワインとして有名になる頃だったと思います。パーカーさんのバイヤーズガイドにも、当時のトスカナのメルロとして、前述の2種の他にはアヴィニョネジのメルロとペトリオーロ(Fattoria di Petriolo)のロッソ・デロッカ(Rosso dello'Oca)が有るのみで、このワインは載っていません。

買う時の話では(結構高いですね、と言ったのです)、高価な理由は、かなりな少量生産で、無理言ってわけて貰ったらしいです。まぁ、昔からレア物には弱い、と言うことですか。

長らく開ける機会を探って居ましたが、本日開栓してしまいました。結果から言うと、とても良いメルロです。表示通りおそらくメルロ100%、滑らかで居ながら深いメルロの特徴がとても出ていまして、そう言う意味ではポムロルのメルロ主体のワインよりはずっとメルロらしいです。余韻も長く、印象深い見事なワインです。開けて飲んで、当時あの価格で買ってもそれはそれで正解だったかなと、やっと安心できました。買っても飲んでも「ワインは楽し」、と言う事で。

ついでなので先日飲んだワインの、画像だけ。ペロ=ミノのマゾワイエール・シャンベルタン1997です。画像の説明

ご存じの通り、シャルムの名でも出せるので、マゾワイエールで出しているのは、ほんの少しです。カミュも出しているらしいですが、私はペロ=ミノしか見た事が有りません。最近人気らしく、とても高いですね。

暫く前、ワインバーでこの98を飲みましたが、しっかりしたワインでしたが、美味しいかどうかは正直良く分からなかったですねぇ。

家に97が有ったので、この度開けてみましたが、ヴィンテージの差も有るのでしょうが、ゆっくり飲んだ事もあり、以前の印象よりずっと良かったです。やはり開けてすぐには少々わかりづらいワインです。

作りが良いのは分かりますが、2000年以降がどんなのか飲んでいないので、最近の価格はやはり高すぎるように、少し思います。