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xiphioの備忘録


2009年11月08日

_ [wine] Musigny Blanc 1983 (Vogue)

週末、検診と仕事で東京に行っていました。知り合いのお店に持ち込んだのが、83のミュジニーブランと、89のラフルール・ド・ゲイです。画像の説明

ラフルール・ド・ゲイ89は、開栓してすぐの香りから、一番に所謂「ブレット」(この言い方は、先に紹介した「ワインの科学」で知りました)、ブレタノミセス酵母の臭いがトップに来て、ちょっと気になりました。ブレタノミセスでも有る程度内ならば大丈夫なのですが、これはちょっと気になりました。

また最初「あれあれ」と思っていても、飲んでいる内にそれほど気にならなくなったりする事もあるのですが、これはちょっと大きかったかな?、でもかなり昔、同じワインを飲んだ時には何も気にならなかったので(凄く美味しいと思った)、飲む時期故でしょうか、ボトル差でしょうか。酵母による臭いでも、時間差やボトル差は有るのかなぁ、また近々飲んでみないと、、(まだ有ります)

ラフルール・ド・ゲイ89は、最初に来るブレットの臭いが気にならなければ、とても美味しいワインで有ると言えます。

まぁ、それよりも、その夜はミュジニーブラン83です。ミュジニーブランって、凄く割高なだけで美味しいの見た事無い、って人は結構いらっしゃるかも知れません。私は殆ど飲んでいないので、どうとも言えないのですが、このワインは素晴らしく良かったです。開栓後、時間が経てば経つほどどんどん良くなるのです。赤が出ても、その後でも、いよいよ素晴らしく、残ったこの白ワインを飲んでいました。

開けた最初は、テイストに少し砂糖を焦がした様な(古いソーテルヌの様な)、少し面白い味わいが有ったのですが、暫く飲んでいる内にそれほど感じなくなりました。古い白にありがちな、ちょっとひねた所は全くなく、かといって骨格とか特徴がはっきりとしたテイストとも違います。変な言い方ですが、ちょっと捉えどころが無い、此処だと言う目鼻が立った感じが無いテイストでして、しいて言えばとても端正。端正でいてワインはとても強く、時間が経つほど、香りを含めたその世界がとても広くて凄く素敵です。今までの中ではちょっと類型を思いつかないけど、印象に残る素晴らしい白ワインでした。

70年代から80年代半ばまでのこの時期は、ヴォギュエのあまり良くない時期と言われています。それから凄く良くなりました。私の少ない経験では、ミュジニーの86は既にとても良く、87も大変良かったです。値段が追いついたのが90年代でして、言っては何ですが、21世紀に入って、ミュジニーなどは、いまや「買って飲むワイン」では無くなっていますね。

それ以前のこの時期の赤は飲んだ事有りませんが、以前ヴォギュエのペパンさんにお会いした時、83を持っていると言うと、顔をしかめていました。どうやら83は早く飲まないとダメみたいですね。有り難い事に、実は83は持っていなくて(私の勘違い)、86でした。

そう言う年83のミュジニー・ブランですが、こんなに秀逸なワインとは思いませんでした。ラベルを見て分かるとおり、これはアメリカ向けのワインです。私も、随分前にアメリカから買いましたが、そこまでの保管状態が良かったと思われます。以前、ミュジニー・ブランの79を同じくアメリカから1ケース買った事が有りますが、美味しく飲めたのは1本か2本で、後は全滅だった事が有ります。完全に保管不良ですね、熱にかなりやられた呈でした。まぁ、ワインも一期一会です。

_ [wine] Pommard 1959 (Morin Pere et Fils)

前日、クレーメルのコンサート。コンサート終演後の食事となれば、行くのは知り合いの、ワインの品揃えの見事な隠れ家風の某レストランです。オペラがはねた後、以前高輪に有ったこの店に良く行きました。最近は銀座になってます。そこで飲んだワイン。画像の説明

やはり古いブルゴーニュは良いですね。状態も素晴らしく健全で、色も大変美しい。つやつや、美しい盛りの美女であります。私と同じ50歳なんですがねぇ、、。

とても美しいですが、他方、その分ちょっとシンプルで、複雑さ精妙さには欠けるかも、、でもこのワイン、村名ポマールですからねぇ、ポマールらしいって言えば、全くその通りな気もします。