2009年12月12日
_ [music] ロストロポービッチ・コンクール優勝者、宮田大さんの演奏
いつものようにネットラジオでfrance musiqueを聞いていたら、先ほど始まった午後のコンサート(フランスでの「午後のコンサート」なので、日本で聞くと深夜0時から)で、日本人がどうの、と言っている。
何だろうかと、この放送のプログラムの画面をブラウザで開いてよく見てみると、ロストロポービッチコンクールのコンサートとか書いてある。しかし、曲目と指揮者が書いてあるだけで、肝心の演奏者が誰か何も書いていない、、
プログラムを提供してくれるのはとても有り難いが、いつも思うんだけど、とってもいい加減(さすがフランス)、プログラムの順番が変わっている事も当たり前、時には番組の時間が10分位違ってしまう事もある。今回も一応プログラムは書いてあるけど、案の定、放送の順番は違っている、それによく見ると演奏者が全てフィリップ・エシェ指揮のパリ管になっている(バッハのソナタも!)、その他演奏者の記載はない。
「何だ、何だ、」と思いつつ、インターネット「ロストロポービッチ コンクール」で検索してみると、この11月のそのコンクールで、日本人、宮田大さんが、見事グランプリを取った由。恥ずかしながら、知らんかった!、、でも快挙だ、おめでとうございます!。以前は、世界舞台の日本人と言えば、女性ばかり活躍していたけど、この所、クライバーンコンクールの辻井さんなど、若手男性の活躍がとても嬉しい。
結局この番組は、コンクールのファイナリストによるコンサートの放送だった。宮田さんは、最後にドヴォルジャークのチェロ協奏曲を演奏していた。演奏直後、ブラボーと出る前に誰か女性が「メルシー!」と言っていたのが聞こえた。本当に、(なんだかプレゼントされたような)とても洗練された完成度の高い演奏。細部まで感性の通った演奏で、少しデリケートとさえ言える位。素晴らしく見事なものだと思うけど、私には、何処か力強さも少し欲しかった様な、、細身のイケメンだし、草食っぽいと言うと怒られちゃうかな。
このネットラジオ番組、結構気に入っていまして、とりわけ良く日本人が出てきます。演奏家もですが、作品の方もです。武満さんの曲は良く流れますし、今朝は、シェーンベルクやウェーベルンと並んで、細川俊夫の曲が取り上げられていました、それも2曲も連続でです。
もう寝ようかと思っていた時だけど、良い演奏が聴けて良かったです。恵まれた環境になりました。