2009年12月20日
_ [wine] Ch. La Fleur de Gay 1989
この間東京で飲んだ時は、開栓後ブレットの臭いが気になった、ラ・フルール・ド・ゲイの89です。もう一度あけてみました。
ラ・フルール・ド・ゲイはル・ゲイの良い畑からのスペシャルキュベ扱いで出たワインで、確か85か86からのリリースの筈です。私は86から飲んでいます。最近では何故かあまり良い評判を聞きませんが、80年代後半は非常に評価が高かったですが、特に89は評価が良いワインです。(実際、とても良いです)
若い時に一度飲ませて貰った事が有りますが、かなり印象的な正にメルロ的美味しさでした。この間飲んだ時はどうも腐敗っぽい臭いがして(ブレットだと私は言いましたが)、とても気になったのですが、このボトルは、幾らか臭いはしますが、それほど酷くはなく、まずまず大丈夫と言えます。
89のボルドーは良い年と言われています。私はまだあまり飲んでいませんが、メドックより、どちらかと言えばグラーヴと右岸の方が良さそうな気がしますがどうなんでしょうか?。
_ [music] 年末、CS−PCM、クラシック放談2009
年末なので、CS−PCMでもこういう番組をやっていました。私は後半しか聞いていませんが、出演の片山杜秀さんと山崎浩太郎さんは、音楽評論でも比較的若手ながら既に高名な大家、流石にお話は楽しかったです。
で、最後に今年締めくくりの1枚として、片山さんが、コバチンスカヤのVnでフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮のベートーベンのヴァイオリンコンチェルト。山崎さんがオリヴァー・シュニーダーとカメラータ・ベルンのモーツアルト、、、
これらの曲を聞きながら、「おーい、この1年間の選抜1枚が、そろって、こういう演奏の曲なの?」と思ってしまいました。推薦した本人達も言っていましたが、そりゃとても「面白い演奏」です。でもここらの曲を、「今までになく新鮮に面白く」演奏する人って、やり方はそれぞれでしょうが沢山いまして、はっきり言って、もういいや、って気もします。
特にコバチンスカヤのベートーベンなんて、とても面白くてそれなりに良いとはおもいますが、年間の1枚に選ぶにはどーなんでしょう。私の正直な印象としては、「チョン、チョン、軽い」です。若き青春の美しき情熱称えるようなこの曲(個人的にそう思っている)を、水面をつま先でぴょんぴょん跳んで行くように演奏されれば、やはり違う曲に聞こえてしまうのは、仕方ないかも、、
彼ら、いろいろ音楽を聴き過ぎてしまっていて、ついつい「面白い」(自身そう言っていますから)演奏ばかり追いすぎていませんかぁ??。それほど評価されて居ない事を、聞き手の問題のように仰られていましたが、それらはまぁ、一部の聞き手に受ければそれで充分ではないでしょうか?。
良くオペラの舞台なんかでも、そーんなに意味不明に凝らなくても「普通」に演出してくれれば、こちらも「普通」に楽しめたのに「なんて事しやがるんだぁ」、なんて思う事ありますが、、、