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xiphioの備忘録


2010年01月24日

_ [audio] 購入スピーカーの専用ネットワーク製作

昨年、インターネットのオークションで、ネットワーク無しのスピーカーを買ってしまいました。比較的コンパクトなちょっとピラミッド型に似ている、ブックシェルフなのですが、ネットワーク部分がSPと同じ仕上げの結構立派な別筐体にになっています。

元々は、このボックスの内部にネットーワーク回路を組み込んでネットワーク筐体とし、スピーカー部分とセットで高級小型SPとして販売する予定だったらしいですが、何かの理由で計画は頓挫、ネットワーク基盤の無いシステムが残ったみたいです。今回は、オリジナルのネットワーク回路図を付けての販売で、この回路図を元にネットワークさえ自作すれば、元の計画通りの性能のSPになる由。

なんだか、アンサンブルのSPに形が似ていて、良さそうなので買ってしまいました。チャンネルデバイダを入れてマルチアンプでやっている人はそのまま鳴らせそうですが、私の所には無いので、とにかくネットワークを作らないと、試聴さえ出来ません。かといって、私はアンプは作った事があるものの、スピーカーは作った事が有りません(基本的には不器用なので)。ネットワークも作った事は無く、木の板に組んであるのを見た事がありますし、プリント基盤に組むのも有るみたいですが、とにかく製作の「作法」をよく知りません。それよりまず、地元では、ネットワーク用の部品自体全く手に入らないので、暫くペンディング。

少しして、東京に出た機会に、秋葉原でスピーカー自作では一番品が揃っていると思っていた、コイズミ無線に寄ってみました(場所が変わっていました)。ネットワーク製作は初めてなので、ここは素直に店員さんに相談しながら、部品を調達しました。この専用ネットワーク回路は、(多分)結構凝った回路で部品も多く、RとL、部品代だけで3万円以上しました。

組み方ですが、聞いた所「絶縁ができれば何でも良い」との事でしたが、ネットワークボックスがかなり大きい事から、板の上に余裕を持ちながら組む事にしました(基本的に、各インダクタ(コイル)は離しておくべきでしょうし)。板の上に組むにはラグ板みたいなターミナルが必要ですが、こういう物って、他に必要なスペーサーとかの小物と同じで、通販じゃなかなか探しづらいですね。この様なこまごまとした物は、実際の店頭に行ってゴソゴソ探す物なのですが、そう言う事が出来ないのが地方在住の最大の悩みです。

結局、その後大阪に出る機会が有りまして、日本橋に行って調達してきました(うーん、デジットは日本一魅力的な店だなぁ)。後の、板とかネジのDIY関係品物は地元調達でOK。結局、板は9mmのMDF、この上にターミナルを立てて回路組み立て、結構大きなボックスを充分活用する事にしました。各部品の大きさから部品配置のレイアウトを考えて、穴を開けてターミナル等々を付けて、各パーツを半田付けして、バインドで縛る。まぁまぁ、結構な手間と時間がかかりました。

で、組み立ての最後の配線を考えた時に、ネットワークボックスのSPターミナルからの配線が、ラグ板が付いていないので出来ないと判明。直接ターミナルにハンダ付けする訳にも行かず、再び部品調達。流石に年末年始なので、出かける機会もなく、無理やり通販。普通SPターミナルに付属している様な金メッキのラグなど売っている訳もなく、一般の電工用で妥協。配線材を2mm経にしたので、Y型ラグも注文し直し。共に送料の方が高い。

正月明けに部品は揃ったけど、今度は暇が無くて作業は昨日までお預けでした。昨日配線材製作。私は圧着をあまり信用していないので、その後に必ずハンダ付け。本日AMに初めて音だし、配線は何度もチェックしてましたので一発で問題なく音が出ました、よかったぁぁ!。

そのネットワークボックスの製作、最後の組み上げは3mm穴の六角木ねじ。手で締めるのはまず無理で、ドリルビットでも六角3mmのビットはさすがに手元には無く、昼に大きなDIY店までまたまた買いに走る。午後、やっと組上がり。丁度良いスタンドが無くて、音は本来の物でないだろうけど、結構好みの音色に満足。時間かかったなぁ、、

_ [wine] Brunello di Montalcino 1990 (Conti Costanti)

最初から価格の話で何なんですが、このワインを買った頃はワインが凄く安くて(当時はそう思わなかったけど)、今になって思うとそれはもう天国みたいなもんです。この著名なカンティーナ(作り手)のブルネッロも5千円チョイです(それも90はとても良い年です)。画像の説明

開けた最初の30分くらいは、当初有ったであろう果実実はちょっと落ちて、まずこんな物かなって感じでしたが、時間が経つととても良いです。まず(当然ですが)ボルドーともブルゴーニュとも、カルフォルニアとも違うテイスト、酸が特徴で、かつそれが特徴になっている、サンジョベーゼ(ブルネッロ)の魅力全開。とにかく不用意に重くないので(酸が特徴だから)、飲食全体がとてもすすみます。食中酒としても最良でしょう。

とても綺麗な素敵なワイン。若い時分は濃厚で美味しかったでしょうし、これ以降充分熟成すると酸味さえ落ちてブルゴーニュの様になるのですが、どちらも魅力的ですが、そのちょうど中間辺りですね。

ブルネッロとして、とても良い作りで素直に美味しいです。ここは以前訪問した事が有りまして、思い入れも有ります。葡萄は、多分ブルネッロ100%近く、メルロのニュアンスはこのヴィンテージではあまり感じません。久しぶりのトスカナの見事な美味しいワインです。