2010年02月21日
_ [audio] Marantz Model 3300 メンテ完了
父親が持っていたマランツのプリアンプ、モデル3300ですが、VRのガリが酷いとの事で、私の方に下って来ました。まぁとりあえず内部でも、とケースを開けてみた所、その配線とその組み方の芸術的とも言える見事さに吃驚しました。いやぁ、流石に有名な機種だけの事は有ります。回路とか素子の事は良く分かりませんが、非常に手の込んでいて整然とした内部の作りに、クラフトマンシップの粋を見る気がします(これ、古い表現ですよねぇ)。
問題のVRのガリは、分解が出来そうなVRだったら分解洗浄しようかな、と思っていましたが、無理みたいなので脇から接点復活材をちょっと吹いてやりましたら、嘘みたいに直りました。あと見ていて気になる所は、電源基盤の電解コンデンサです。
とりあえずサービスマニュアルが手に入らないかと検索したところ、某会員制有料サイトで手に入りました(当然有料)。電源基盤の一部コンデンサが回路図より容量が少ない事もあり(680uの所に470uが付いている)、ここの基盤の電解コンデンサは交換する事にしました。
この部分は全部チューブラ型なので、売っている所を検索。立型なら入手もし易いし、オーディオ用のも有るとは言え、チューブラを立型に変える不格好さはかなりなものなので、同じチューブラ型で探します。大概は何とかなりますが、前述のコンデンサでチューブラ型680マイクロのだけは何処も売っていませんでした。しかし、たまたまオークションで出ていたのでこちらで入手しました。
もともと付いていたのは表示470マイクロですが、取り外して容量を測ってみるとどれも680位有るんですね。実質は設計通りという事でしょうか。
見たところ、内部各所の劣化も少なそうなので、部品交換は電源基盤だけにとどめておきます。電源のランプがちょっと暗いので、ここはLEDでしょう、と基盤に白色LEDと電流制限抵抗をのせたものへの交換を考えていましたが、昨日大阪に出た時に日本橋はデジットで、ランプと同じ形でLEDの物を発見。もうこんなの売って居るんですね。試しに買ってみましたが、そのまま交換出来ました。(とっても楽)
後は、フロントパネルと各ノブの洗浄と研磨です。これには少々時間をかけてゆっくりおこないます。お陰でとても綺麗になりました。あと、各所に防湿防錆のスプレーをして木枠も拭いて終わりです。
まぁ、メンテと言えるほどの事はしていませんが、綺麗になりました。音もとても良いです。この時代のマランツは本当に良いですね。使う予定が無いのがちょっと勿体ないです。