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xiphioの備忘録


2010年08月21日

_ [wine] Vosne Romanee 1er cru "Clos des Reas" 1996 (Dom. Michel Gros)

「クロ・ド・レア、とても好きです。」と何度も言ったことがあります。確かに、わたし、実にその通りの印象なんですが、そのいずれも、飲ませてもらったり、またレストランで何人かで飲んだ印象であることに少々、不安定さも感じていました。つまり、自分で買って保管したワインでもないし、また一人で1本飲んだ事もないのですね。従ってそのワインの奥底を充分サーヴェイしていない、っていう気分が幾らかありました。画像の説明

それで本日、やっと、自宅でクロ・ド・レア96です。1999年11月に東急本店で買っています。当方のセラーで10年ちょいですか、

お父さんで伝説的なワインの作り手のジャン・グロが亡くなっての畑の遺産相続、「リッシュブールが欲しいわ」と言うドメーヌ・パランに嫁いだ妹(姉だっけかな?)のアンヌ・フランソワに、いいよ、って事で、旗艦リッシュブールを渡し、モノポールだけど1級のクロ・ド・レアを継いだ長男ミシェル。どのくらいが本当の事なのだかわかりませんが、お話としてご存じの方、多いと思います。

で、実際ブルゴーニュに行きまして、畑を見てみますと、ミシェル・グロさん家の前は、道を挟んできれいで見事な斜面の葡萄畑になっていまして、これがクロ・ド・レアとの事。自分の家の目の前だもの、これはしょうがない、人に渡すわけにはいけないですよね。ちなみにラフォンの有名なクロ・ド・ラバールは、自宅に接するすぐ隣の畑です。ここは、確か、何処でもありそうな、結構平坦な至極普通なロケーションの畑だった気がしますが、何にしろ家の隣、丁寧な作りとなるでしょう。

ついでに言うと、有名なアンヌ・グロさん宅はミシェルさん宅のすぐ隣の家らしく、したがって彼女の家の前も、クロ・ド・レアです。「普通に家にいるので、行けば、会えるかも」との事でしたが、アポもないので止めておきましたが。

ワインは、、やっぱし、私の好みです。深みと品と広がりがあり、まず私が思う、素晴らしいブルゴーニュワインの典型みたいな気がします。96はとても良い年と言う評判なので、今まで開栓せずにおいておきましたが、開栓直後の印象としては、意外と熟成は進んでいまして、色も結構枯れています。テイストもそれに沿っていまして、一瞬、69辺りのブルゴーニュ(それ以外なら78)に似ているかも、、と思いましたが、時間が経つと、やはり90年代なりの底力モリモリ、まだまだ十全と言うワインに変容します。見事なワインです。この値段で、こんな素晴らしいワインは無い様な気がします。あっちこっちでの点数以上に、やはり私の好みのワインです。

_ [book] 「宇宙137億年の歴史、佐藤勝彦最終講義」(佐藤勝彦)

数日前読了、なんだか、最近こういう本を手にすることが少なくないです。昔は(高校時代を過ぎた後、大学で専門として居た頃です)、いわゆる「ブルーバックス的」な御本は、本人もですが、まわりからも、「わかった様な気にさせるだけの解説書」として、そんなんばかり読んでいては、、、とちょい馬鹿にされていました。でも、私の場合、最新の理論はもう間に合わないので、仕方ないです。画像の説明

しかし、この「最終講義」という補題には、正直ちょっと吃驚です。佐藤さん、もう東大退官なんですかぁ、、私の中では、宇宙論若手のバリバリから今は中堅、と言う感じでしたが、、。

実は良く覚えていないのですが、院生になったかなる少し前くらいに、どっかの大学に、若手のホープ、佐藤さんの講演を聴きに行った記憶がうっすらあります。でももう退官なんですね。

インフレーション宇宙論は、ビックバン以前の状態を探るなんて、時期尚早でナンセンス、なんて、高を括っていた天文学者に衝撃的な理論ではなかったのでしょうか?。不完全な細かい理論は所は目をつぶるとしても、その発展として、この宇宙が137億年(+−1.2億年)とまで推定される結果は、実に驚くべき事実です。私などは、これほど高精度に宇宙年齢が推定できるなんて、最初は信じられない気持ちでした。

本の内容は、東大での最終講義の内容に補筆修正したもので、とてもわかりやすくできています。良い宇宙論の入門解説書ではないでしょうか。しかし私はそれよりも、今後の進展が気になって仕方が有りません。いくら元気でいても後20年か30年、現在提唱されているモデルは、どれも検証がとても難しいのが難点で、この間の決着は殆ど無いでしょうか?、、ああ、何と残念な事でしょう!