2010年10月24日
_ [audio] SAE 2400 修理&メンテナンス
少し前に、SAEのアンプをオークションで買ってしまいました。SAEの2500とか2600は古いアンプですが、今でもとても評価が高いですね。それでいつかは使ってみたいとは思っていましたが、状態が良さそうなのがなかなか有りませんでした、有っても結構高かったし、、。今回はその下位アンプですが、2400を買ってしまいました。
とても綺麗でしたが、Lchから時々ノイズが入る由。出力リレーだったら簡単なんだけどなぁ、と思いつつ買ってしまった訳なのですが、届いたアンプを実際聴いてみますと、時々バリバリと入ります。これはどうも単純な接点不良ではなさそうです。中を開けて点検してみますと、各段階がプラグインになっていて、とてもメンテしやすそうです。一応出力リレーの基盤を取り出して、リレー接点を綺麗にしてみますが、やはりそれでは直りません。
次に見るとすると、ドライバ段の2つ有る半固定抵抗なんですが、考えることは誰も同じらしく、べとべとで接点復活材の跡がありあり。先の所有者もここかと思って、盛大に接点復活材をスプレーしたみたいです。ちょっと動かしてみますが、やはりそんなことでは直りません。やはり予想通り、TRですね、それも初段でしょう。見ると、TRの足が真っ黒に腐食しています。
ここの段階で、どこか安く修理してくれる所でも探して頼もうかな、とも考えたのですが、最初に書いたとおりこのアンプ基盤がプラグイン式になってまして非常にメンテしやすいので、自分でTRを交換してみることにしました。
一番怪しそうなTRの型番を見てみますと、2SA798と2SC1583です。インターネットで検索して見ますと、この2つは互いにコンプリだそうで、金田アンプにも使用されたことが有る有名なTRらしいです。ただ現在かなり入手難みたいで、売っている所が簡単には見つかりません。昔なら、代替えを考えるか、諦めるかなのですが、このインターネット時代のありがたさです、一生懸命探せばどっかに有る物です。片方はオークションで、もう片方も何とか入手できました。ついでに2400の簡単な調整方法を付記した回路図も見つけました。
この日曜日にまずLchの件のコンプリのTRを交換。症状が治っていることを確認し、一安心です。あと、2つの半固定抵抗を交換、ついでなので電解コンデンサも全部交換しておきます。電解コンデンサを取り外すと、基盤に復活材の跡が残っています。Rchですが、普通ならこちらもTR交換するところですが、貴重なTRなのでとりあえず置いておき、半固定抵抗と電解コンデンサのみ交換します。その後、入手した資料の通り調整。(右画像は、部品交換後の基盤)
その後ひずみ率をはかってみますが、なかなか優秀です。このアンプは本当にメンテしやすいので楽です。結線を外さないと手が入れられない、、とかだと私ならすぐ諦めてしまいますけど。実際は、使用TRの2SA798と2SC1583が入手できた段階で既にOKって感じです。本当に便利な時代になりました。