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xiphioの備忘録


2011年01月03日

_ [wine] Romanee St. Vivant Marey-Monge 1976 (DRC)

正月2番目のワインは、DRCのロマネ・サンヴィヴァン1976(マレイ・モンジュ)にしました。マレイ・モンジュと言うのは、畑の所有が、まだマレイ・モンジュ家に有って、DRCは委託で管理醸造していたからです。正式に買い取ったのは1988年の事なので、この時期のラベルには、マレイ・モンジュの名前が入っています。もう少し前のヴィンテージのサンヴィヴァンは、ラベルのデザイン自体が通常のDRCの様式とは違っています。(何度か飲んだ事が有ります)

ワインはずっと以前に何本か買った物の残りなのですが、アメリカから買ったと言うこともあり、作りもそう強くなかったのでしょうが、経路での状態があまり良くなかったらしく、過去に飲んだものでは痛んでいたボトルが大半でした。画像の説明

偶然なんですが、元旦に飲んだミッションと買った年は94年で一緒(半年ほどこちらが後だけど)、ソースも同じ所です。買った値段もほぼ同じですね。

開栓時にふわっと良い香り、これは期待できました。色はかなり進んでいる感じで、薄くて結構オレンジも入っています。緊張しながらグラスを近づけると、ちょっと甘い良い香りがして嬉しくなります。テイストはほんの少し引っかかるところも有りますが、酸味もそう強くなく、大丈夫そうで安心しました。これは今まで飲んだ同ワインの中で、一番良い当たりのボトルですね。

1杯2杯が過ぎた頃には、テイストの違和感も無くなり(通常そういう事が多いです、ブショネ以外は)、ワインとして調和のとれた美しさを持った、鑑賞するに足る、素敵な飲み物に変容してゆきます。「ワインは素敵だ」と言う標語めいた言葉を地でゆくワインと言えます。

今、昨年と同じくNHKのニューイヤーオペラコンサートを聴いていますが、、毎年文句をつけてなんですが、(どの部分とは言いませんが)下手とまで言わないまでも他に良い人(人に感動を呼ぶ歌唱出来る人)居ると思いますが、、ずっと昔からですが、いつもながらこのニューイヤーオペラコンサートって「感動の無い」既定路線のお仕着せコンサートだなぁ、って思います。正月からこんなコンサートに行って、ブラボーと叫ぶ人の気持ちが分かりません、あ、お正月だからなのでしょうか、、。

_ [book] 宇宙を織りなすもの =時間と空間の正体= (ブライアン・グリーン)

今日読み終えました。上下本の厚い本ですが、名著だと思います。(まぁ、物理の本なので、現時点では、と言う条件はつきますが)画像の説明

私も50を過ぎ、最先端の理論物理を知るにおいては、既にこのような「数式を使わない解説書」に頼らざるを得なくなったのは残念ですが、時折読む様な本では、どうも、適当に無理矢理納得させられている様な気がしていました。多分、書いている方も、怪しげな所や、分かっていない所はすっ飛ばして、とにかく雰囲気だけを押し込もうとしているのでは無いでしょうか。昔読んだリサ・ランドールの本にしてもそうですし、最近読んだ佐藤さんの最終講義の本でもそうです(こちらは、短い講義時間の中に終わらすのですから仕方ないかも)。

ブライアン・グリーンのこの本が良いのは、普通に読んでいて、「あれ、ここはどうなの?」と思う所は、大概きちんと説明してくれているし(だから長くなるのだけれど)、また、はっきりしない怪しい所は、きちんとここは実は良くわかっていない、と書いてくれている事です。そう言う意味では、「読んで理解する人のことを充分考えて」書いてくれています。当然そのためには、専門家ならではの広遠で非常に深い理解が要求されると思いますので、誰にでも書けるわけでは無いでしょうね。

知っていると思って居たことも、この本を読むとまだまだ理解が足りなかったことを思い知らされました。話は論理的で明快にすすんでゆき、厚い本ですが飽きると言う事がありません。最新の理論物理を知るには、最良の本だと思います。