2011年07月04日
_ [music] ラ・プティット・バンド演奏会(7月2日、東京オペラシティコンサートホール)
7月の1日より日曜日まで東京に行ってきました。ワインの会に出るのが主たる目的でしたが、土曜日のコンサートを調べたところ、ラ・プティット・バンドの演奏会が有ったので、行く事にしました。演奏曲目はすべてバッハ、ブランデンブルグの2、6、5、3番と三重協奏曲です。
私にとっては、結構懐かしい名前ですね。古楽演奏の黎明期といいますか、そういう時期に、コレギウムアウレウム、レオンハルトやクイケン兄弟らの演奏を好んで良く聴いたものです。ハルモニアムンディのコレギウムアウレウム合奏団のLPなどはとても好きでした。日本では、評論家の一部に受けが大変悪かったレオンハルトですが、私は結構好きでしたね。それから古楽専門レーベルSEONでもずいぶん聴いたと思います。
SEONでの演奏では、既にラ・プディット・バンドという名前を使っていた様にも思うのですが、定かではありません。ともかく当時の古楽指導者でもあった、レオンハルトやクイケンを中心とした古楽演奏グループです。いまはシギスヴァルト・クイケンが率いているようです。
録音では以前からよくよく聴いてきたグループですが、ヴァイオリンを顎で挟まないバロック奏法というのは、実際には初めて目にしました。私はヴァイオリンを弾けないので何とも言えませんが、不安定じゃないかなぁ、とも思うのですが、皆さん普通に演奏していましたね。それから、首からベルトでつって胸に当てて演奏する、ビオラとチェロの中間の大きさの「チェロ=ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ」と言うのは初めて見ました。最近シギスヴァルト・クイケンが復活させたらしい楽器です。
そういう楽器と演奏法、そしてクイケン兄弟のVnとトラヴェルソを中心とした演奏は、とにかく大変穏やかで流麗なものでした。どの楽器からも刺激的な音がせず優しく穏やかな音が演奏を紡いでゆきます。音量も通常よりも少し小さいと思います。最近よくある、ちょっとスリリングな様な古楽演奏とは対極かも知れません。それでも、以前の演奏に比べると、演奏テンポは曲によってはずいぶんと早めに思いましたが、それが疾走感を全く持たないところがラ・プティット・バンドゆえでしょうか。
ヴァイオリンのソロを何度もとっていた若い女性のヴァイオリニストは、パンフを見ると、名前がサラ・クイケンとなっています。どちらかの娘さんだと推察します。
_ [wine] 知り合いの新店「銀座ありす」で娘と食事&ワイン
上記ラ・ブティット・バンドは午後3時からの演奏会で、終わると殆ど6時前。そのまま銀座に最近出来た、知り合いのお店に向かいました。有名な料理人とソムリエさんが、共に揃っているお店です。
まず最初は白ワイン。幾つか候補を出してもらって、見慣れないラベルを発見。ラベルを読むと、マク・マホン?、あのマクマホンか?と暫し思案、とにかく珍しそうなワインはとりあえず飲むことにしているので、他に迷う事無くこれをオーダー。
Puligny Montrachet 1er cru La Garenne 199x (Mirquis de Mac Mahon)
画像は娘にiPhoneで取ってもらったもの、ヴィンテージは覚えているつもりだったが、ここに来て自信がなくなった。1996だった気がするけど。
帰って調べてみると、知ってたつもりの作り手は「ヴェロニク・ド・マクマホン」で、ちょっと違いそう。もしかしたら先代の手によるワインかも、とも思うけど、このPMの1級畑は無さそうです。違う作り手かも知れませんね、親戚かも。
和食のコースなんですが、次は赤にしてみました。
Vosne Romanee 1er cru Les Beaux Monts 1995 (Dom. Bruno Clavelier)
赤も食事に合わせて少々軽めで、ピノかグルナッシュで、とお願いして出してもらったワイン。ドメーヌ・ブリュノ・クラヴリエのボーモン95、、この作り手知らないです。またまた、知らない珍しいのはとりあえず飲んでみる、と言う事でこのワインにしました。結構しっかりした構成感が有って、なかなか良いワインでした。
帰ってから調べましたが、このドメーヌを訪問した報告のページが有りました。所有畑の葡萄の樹齢も高く、ビオに取り組んでいる、なかなか良い作り手の様ですね。このワインのラベルにもV.V.の表記があります。
普段は余所で開けたワインは載せないのですが、今回は二本とも珍しいように思ったので、写真を撮ってもらい載せてみました。ちなみに二本ともインポーターはディシラムです。どうりで、、と言うところではあります。状態は二本とも悪くないように思いました。