2012年07月24日
_ [music] 東京楽所、第一回雅楽定期公演「七夕の雅楽」
7月7日、七夕の日に、東京オペラシティで行われた雅楽の第一回定期公演に行ってきました。今月は、ワインセラーのトラブルがあったり、また合唱団の演奏会があったり色々で、ちょっと遅くなりましたがやはりこの公演の事だけは書いておきます。
その合唱団の公演のオケリハが有るので上京の予定を立てたのですが、その折行けそうなコンサートを探してみると、何とこのコンサートが有ったのです!。暫く前に、新聞で東京楽所(「トウキョウガクソ」と読みます)が雅楽の定期公演を始めると読んでいたのですが、こう上手く日程が合うとは思いませんでした。問合せた所、チケット販売は既に終わっているみたいでしたが当日券が有るとの事で、公演の1時間前に行って当日券で入る事が出来ました。
私は音楽には一通り興味が有るので(ヘビメタみたいに五月蠅い曲だけは今でも駄目だけど)、「越天楽」とかも入った雅楽のCDも持っていますが、それより何と言っても、武満徹さんの「秋庭歌一具」の印象が強いですね。この曲の演奏が最初LPで出た時は(まだCDが無い時代でした)、無音から浮かび上がるこの曲は是非ノイズのない媒体で聞きたいと思ったものでした。その演奏団体も東京楽所で、「雅楽の演奏団体が有るんだぁ」と、その読み方と共にそのLPで初めて知りました。
私見ですが、雅楽というのは、大昔に日本に伝わって来た頃のモノ(形式や曲など)を失わずにかなり残した、本当に世界にも類をみない珍しい音楽だと思います。時代と共に失った箇所などは結構有るようですが、明らかに変容した所無く、よくまぁそのまま(ほぼそのまま)今まで続いたものだと、本当に感謝するばかりです。(こういう所は、日本人は偉いよねぇ、)
曲は聴いた事はあるけど、実際の演奏をみるのは初めてでとても興味深かったです。今回は演奏会当日が七夕という事があり、「七夕の雅楽」と題されて、七夕つながりの曲(あまり直接的な曲は無い)がプログラムされたようです。私としては、とりわけ舞いが入った演目が楽しかったです。「舞」と言ってもゆっくりした繰返しと定型的な動きが中心な舞でして、最初はそのうち飽きるかと思いましたが、さにあらんや結構良くて見入ってしまいました。
雅楽の演奏と舞をみる事が出来て、本当に良かったです。次回は1月27日、「新春の雅楽」という事で、演目は序破急が揃った「春鶯囀一具」との事です。実際に聴きたいところですが、1月に東京に出るのは無理でしょうねぇ、、東京の人は羨ましいです。実は10月末にグルヴェローヴァを聴く為に東京に行きますが、徳島からだと飛行機代と滞在費で(格安パックで取っても)5万円くらいはかかります(もう一演目余分にみれますね)。