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xiphioの備忘録


2012年09月26日

_ [music] バーデン市立劇場、オペラ徳島公演「トスカ」(平成24年9月25日、徳島市)

バーデン市立劇場は、17年前より毎年日本の地方都市各地を回って、普段地方ではまず見る事が出来ない本場のオペラを公演してくれる希有なオペラ劇場です。私のような地方在住の者には、本当に有り難い事です。毎年徳島公演が有るわけではないのですが(でもこの所は毎年)、ブログには書いていませんが多分徳島公演は全部見ています。今年で、日本公演通算300回を迎えたそうで、関係の皆さんには一オペラファンとして感謝しています。

今年の演目は「トスカ」です(昨年はカルメンだった)。公演の数日前になって、トスカって舞台公演はまだ見た事が無い事にやっと気がつきまして、余計楽しみにして見に行きました。バーデン市劇場ってあまり有名では無いかも知れませんが、昔には「連日移動して即公演だし、仕方ない」と思った事も有りましたが、この所ずっとなかなかレヴェルの高い演奏でとても感心しています。地方の小ホールの興行なので舞台装置も簡素な物にならざるをえませんが、それでも充分楽しめる物だし、演出もオーソドックスで分かりやすく好感が持てます。

ソリストは殆どダブルキャストで、この徳島公演では全て右側の人(だから多分2番手)でしたが、皆さんとても良かったです。トスカはちょっとキレが無いようにも思いましたが、これだけ歌えれば充分でしたし、カヴァラドッシもなかなか見事でした。とりわけ素晴らしかったのがスカルピア役のアンドレイ・ポリセンコです。見た目も歌も、まんまスカルピア!、格好良かったです。私が演出するなら、オペラ「トスカ」はスカルピアを主役として物語を組み立てますね。

今回から、解説の冊子が有料になりました。これまでは、あらすじ漫画などを含めた良心的な資料&解説の冊子が無料で付いていたのですが、仕方ないですね。この演奏会はS席で1万円です。それでも、幾らか空席が有ります。新国劇が2、3万している事を考えれば安いと思うのですが(10月に行くシュターツオパーなどは5万円以上ですよ!)、地方では難しいみたいです。チケット代が1万円をちょっと越えた、何年か前のキエフオペラの徳島公演は、聴衆の私が気の毒になるくらいガラガラでした(とても良い演奏だったのに!)。

_ [wine] Pommard 1959(Gabriel Parent)

やっと涼しくなってきましたので、夏からこういう空気感になったら飲もうと思っていたワインを開けてみました。画像の説明

当方の生まれ年のワイン、50年以上経っていますが、コルクもしっかりしていました。そのせいかテイストは問題なし、軽くはありますが(ポマール村名ワインですからね)素敵な物です。ただ、ボトルからグラスに注いで暫くすると、最初の一口目に比べて香りやテイストの幅がかなり減じてきます。そこで、手元のブルゴーニュ向けのグラスを3種用意して試したところ、中では比較的小ぶりなバカラのグラスが一番その良さを保持出来る様なので、後はこのグラスで飲みました。

ワインのテイストがグラスによって全然違ってしまう、って経験有りますか?。古いワインが比較的お好きな方には、是非試してもらいたい実験&経験では有ります。(若いワインですと、子細はあまり変わらないと言うか、総じて大きいグラス《良く有るグラスメーカーのプレスティージクラスって奴ですな》の方が良い感じだったりします。)元の基質がそれほど強くなくて枯れかかった古いワインは、こういった小ぶりなグラスがやはり良いですね。

バカラのオノロジーシリーズは、(今日のブルゴーニュグラスはあまり使いませんが)ボルドーグラスの方は、古いワインを結構飲む私には、長らくほぼ常用のグラスです。既に2個程割ってしまい、今のは3個めだったと思います。最近この位のサイズとこういう形のグラスって、あまり見かけませんね。以前は確か「HJコレクション」と言うのが出ていまして、その中のボルドーグラスをずっと使っていました。オノロジーのボルドーより少し大きかった様に思いますが、割と良く似ていました。そのグラスも2個割ってしまいまして、今は入手不可能です。

オノロジーは入手不能になる事は無いとは思うのですが、先頃変な形の新シリーズも出ましたし、少々不安に思い検索したところ、「訳あり品」で安くなっていたのをたまたまネットで見つけたので、2個ほど予備として買っておきました。

「誰かとの複数人で飲まなくて良かった、こういうワインはコソコソっと一人でね、開栓直後から飲まなければ真価は解らない」って感じはあります。