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xiphioの備忘録


2012年10月29日

_ [music] ウィーン国立歌劇場公演「アンナ・ボレーナ」(平成24年10月27日、東京文化会館)

グルベローヴァが、「これが最後の日本公演」と宣言して話題になった、この秋のシュターツ・オパーの公演「アンナ・ボレーナ」を聴きに、東京に行ってきました。

「これで最後」宣言は結構衝撃的では有りましたが、インタヴュー記事をゆっくり読んで年齢から逆算すると、しごく相応な事だと納得します。最初の来日でツェルヴィネッタを聴いて呆然驚喜して以来30数年、見るたび聴くたびに完璧な感動を与えてくれたグルベローヴァもよく考えれば既に60歳代半ば、高域が武器のコロラトゥーラとして今の状態が驚異的なくらいです。既に2015年春以降の予定は入れてないらしいですが、それまでは予定がびっしり入っていて、結局もう日本には来れそうもないとの事です。残念ですが、仕方がない事です。

事前予約など初めてしましたが、それでもA席になってしまいまして、注目度の高さが知れます。A席でも、何とか一階席だったので良かったです(それでも5万円以上するのですが)。その東京文化の一階の客席、正面辺りには誰がいるのかと見ると、小泉元首相の姿が見えました。髪型が以前と変わりませんので、遠目にもすぐ分かりますね。

「アンナ・ボレーナ」は名前こそ以前から知っていますが、オペラ上演はもちろん、音楽も聴いた事が有りませんでした。それで録音を聴いて予習はしておいたのですが、実際の舞台を見てみると、アンナの出番が多くて難度の高い歌唱が続くのがことに印象的です。このアンナ役をグルベローヴァは、いつもの様にほぼ完璧なテクニックの歌唱で歌いきっていました。大したものです。ただ、こう迫力と言うか、凄みと言うか、コロラトゥーラ・ソプラノの「威力」は、さすがに減じていましたか、、その「威力」でもって一気に我々を持って上がる、という事は難しかったかも、、でもそんな事出来る人今居ませんけど。

本当に見事でしたが、その中にもさすがにそろそろ衰えが見え隠れ、、かも、でした。でも65歳ですからね、バリトンやメッゾじゃあるまいし、、

演出はオーソドックスなもので、分かりやすく良かったです。(「ロベルト・デヴェリュー」の演出みたいなのは、奇妙な印象しか残らず、観客のためで無く演出家の自己満足の世界です。)ただ、錯乱する場面で小さな少女(娘)を出すのはどうでしょう?、実はその子が後の話に繋がるのは分かりますが(ですから、これが通例の演出かも知れません)、処刑前の錯乱の場面で小道具的に出されるのには、私個人として止めてほしいと強く思いました。

オケはどうなんでしょう?、実のところあまり印象に残りませんでした。もっと雄弁であっても良かった気もしますが、それほど聴き込んだ曲では無いので、偉そうな事は何とも言えません。とにかくこの公演での印象は、グルベローヴァが八割で、今後伝説の名歌手と称されるであろう彼女の歌唱を、この様にまた聴く事が出来て良かったです。

_ [computer] Windows 8 Pro DSP版 早速インストールしました。

Win8発売前夜祭の木曜日の夜は、東京に居たのですが結局秋葉原には行きませんでした。なんか人が一杯だったらしく、行かなくて正解でした。昨日の日曜日には半日以上秋葉原に居まして、DSP版のWindows8Proも買って帰りました。

事前にGE*OのHPで13999円で売っていたのをHPで見ていたので、14980円の横並びで売っている著名店舗をさけてGEN*に直行し購入。ちょっとパッケージが違うみたいで(OEMの様な感じ)、そこが他店より千円安い理由かも知れません。何故か、ジャンクメモリを1枚同梱してくれましたので、「おまけですか、Win8はDSP版でも単体売りなのでは?」と訊いたのですが、店員さんは「そういう事になっているので、」と販売ポスターを指さしました。多分、Win7と勘違いしているのでしょうけど、面倒なのでそのままもらっておきました、まぁ、使えませんけど。

で早速、以前からWin8の歴代プレビュー版をつなぎとして入れたあったIvyBridge Xeon E3-1270v2のパソコンに、やっと正式OSをインストールしました。まぁ、Win8のインストールとその後の環境設定は、もう何度もやっていまして殆どルーチンワーク化していますのであまり考える事もなく終了しました。

インストール後の作業を一応書いてみますと、[1]デスクトップの色やエクスプローラの表示など目に付くところを好みに変更、[2]ネット関連などシステムを変更、[3]ブラウザをPalemoonに変更、[4]マザーボードとグラボの最新ドライバをダウンロードしてインストール、[5]ディレクトリを整備して、各種ユーティリティをインストール&設定。

この導入する定番ユーティリティは色々有りますが、必ず必要なのはキーボード配置変更keyswap、ランチャーのCLaunch、環境設定のComfortabePC、そしてスタートメニュー復活のClassicShellです。ComfortabePCはこれまでコントロールパネル内の各種項目から一々変更していた多くの変更箇所を一気に変える事が出来るので有り難いです。この設定でかなりな余計な機能をバッサリ切っています。Win8の場合はClassicShellは必需です。

最後にRAMDAでラムディスクを作って、作業ディレクトリをそちらに変更。あとWindowsUpdateもやっておいて(勝手にアップデートしない設定にしてあるので)、とりあえずこんな所。見た目も、操作の感じも、より洗練されたXP(若しくはWin7)って所です。