2013年02月11日
_ [wine] 二室めのセラー、ワイン保管と温度管理
長らく使っていない元乾燥室の古い組立式の小部屋がありまして、ずっとそのままにしてあったのですが、もうそれも15年以上にもなります。それで昨年暮れに、そこに冷却装置を設置して温度管理が出来る部屋にしまして、そこを二室めのワインセラーにも流用させてもらう事にしました。
1995年にアメリカから輸入して組み立てた公称2千本のセラーは、とっくの昔に満杯。通路や上方に工夫を凝らし詰め込むのも、さすがにもう限界をむかえ、数年前に「お米の保管為に」と称して、玄米保冷庫の一番大きいのを買って大半をワインセラーにしていました。しかしそこにも、暫く前からもう入りきらず、預かってもらっているワインもずいぶんあって、どうしようかと思っていました。
またその玄米保冷庫のセラーもそろそろ4、5年目を迎え、もし盛夏に故障した場合は、警報もバックアップも無いので、かなり悲惨な事になるのは容易に想像できます(機械はいつかは壊れる物です)。昨年夏、1室めのセラーのクーリングユニットが不調になって焦った経験もあり、何とかしないといけないと思い、そちらを整備して流用させてもらうことにしました。(仕事用にも使う予定です)
今回冷却装置は空調屋さんに入れてもらいましたが、せいぜい14、5度になればよいので、それほど高価でもありません。導入時、湿度の事も相談しましたが、「そういう機械はなく、結構湿度はあるし、それ以上に湿度を上げるには別に加湿機を用意しなければいけない」と言われました。今思えば、USからワイン用のクーリングユニットを買って据え付けた方が良かったかも知れませんね(信頼性はイマイチでしょうが)。それからその冷却装置が故障したときの為に、臨時のバックアップとして一番安い家庭用のクーラー「霧ヶ峰」もつけてもらいました、これが一番安価な方法だそうです。
問題はワインの保管の方法ですが、一台めのセラーに付いていた様なワインラックは、誂えるとなるととても高価ですし、それよりもあくまでも「流用」なので駄目です。良く拝見するレストランなどのセラーでは、小さめに仕切った、頑丈な木の棚が有るだけでですね。こういう所ではそんなのも作れないので、もしセラー用の小部屋を用意できたとして、そこで普通出来るのはスチールのワイヤーラックに木箱や段ボールを載せて、と言う事になるのでしょうか。それでも良かったのですが、管理がきれいにできないのが不満だったので、少し前から使用している、サイドが扉になっていて開くコンテナを使う事にしました。
その昔は、ワインの木箱を沢山積み上げていましたが、当たり前ですが下のを取るのがとても大変です。それで、数年前に見つけたのがアスクルで売っていた「三甲オリコン 50シリーズ片長辺扉付き」です。
このコンテナ、奥行きがワインの長さにぴったりなんです。先の玄米保冷庫の中では、このコンテナを5個重ね底に専用キャスターをつけた物を、2列用意してワインを保管していました。1箱に詰め込めば、ワインが18本ほど入ります(それほど入れると、サイドの扉から取り出しにくいですが)ので、1列で6、7ケース分になりますね。問題は、ワインのような重い物を入れる事を想定していないでしょうから、その強度ですが、さすがに日本の一流メーカー製です、数年使いましたが、さすがに底がかなりたわんで来ますが、今の所、時に問題は出ていません。
今回、画像下方のような五段キャスター付セットを更に4つ購入し、玄米保冷庫から移した2列と共に、6列のワイン保管箱としてあります。キャスターが付いているので、移動も極めて楽です。本数も結構入るし、それに何よりサイドの扉からワインが取れるので便利、なかなか良い保管方法では無いかと思って居ます。
さて肝心の温度管理ですが、もし故障した時にバックアップ用に設置してる家庭用クーラーが自動で入るようにしてくれ、と要請したところ、何と「出来ない」と言われました!、、、家庭用クーラーはリモコンで電源が入るからです。仕方ないので、警報ベルを付けてもらいましたが、私が居ないときに壊れたらどうしようもないですね、困ったものです。取りあえず、夏期はバックアップ用クーラーも通電しっぱなしにしなければならないようです。普通は設定よりも温度が低いので、動作はしないので大丈夫でしょう。他に、学習リモコンを使い、コントロールする方法もありますし、、。
この機会に、温度管理のツールを少し調べてみました。昔95年にセラーをしつらえた頃は、温度が設定より上がるとSWが入る、様な物しかなかったのですが、今は安価な中国製USB温度センサーがあってパソコンで管理できるようですね。また試していませんが、千円以下で安いので取りあえず買っておきました。ラズベリーパイでこれを使ってみようと、ラズベリーパイも、現在到着待ちです。
それと、USB温度センサーに比べると高いですが、「おんどとりTR-71W」と言う、ネットワーク温度ロガーを見つけました。こちらも購入してみましたが、さすがに専用品なのでドライバ探したりしなくても良くて簡単で、なかなか使えそうです。ネット経由で温度が監視できるのは当然ですが、設定温度より上がると、警報のMailを送る事が出来ます(当然そのくらい出来る筈、と思って買いましたが)。ただ残念なのは、温度ログを定期的にMailで送る事が出来ない事です。そのくらい出来ると良いのですが。
でも、これらの装置を使う前に、セラーの周りまでネットワークの配線をしなければいけないですね。