2013年06月26日
_ [wine] Musigny 2000 (Comte Georges de Vogue)
ポルトガルでも食事の時にはずっとワインも飲んでいたけど、地元ポルトガルのワインばかりでした。それは当然で、折角ポルトガルに来ているのですからスペインやフランスのワインを飲む事は有りませんが、赤ワインでも、トゥーリガ・ナショナルを使った物が多く、あとはカベルネ・ソーヴィニョンを使ったボルドータイプの物をたまに見る程度です。当然ピノはまるで無し。それでちょっと、ピノ禁断症状っぽいので、今夜はとっておきのブルゴーニュを開けてみます。
セラーの同じ列に1999と2000を入れていたのでどちらにしようかと思って、ネックを透かしてみるとこちらが色が薄いので、2000年にしました。以下、飲みながらの評なので文体がちがいます。
(開栓して10分ぐらいの最初の感想では)気品と力と優雅さ、長くローブを引きずる優美さ、それで居ていつまでも香りとテイストが消えない実在感があって、極めて良。相反しそうなものが、補いあって素晴らしいワインとなっている。
その後、10分、いや15分程度で少しずつ印象が変わるのだけど、既に半分以上一人で飲んだ時点で、やはりこのワインは精妙かつ秀優なほぼ頂上に近い品位のワインであると思う。やはり名前だけの事はある、大したものだ。しかしワイン会などで数人でこのワインを飲んでしまっては、この精妙さは理解しようがないだろうな、とも思う、難しいなぁ。この様なワインの開栓される殆どの状況がそれと大差ないと想像されるので、全くもって、「もったいない事だ」とも、やはり思ってしまう。
当然1本まるまる、一人で飲んでしまいましたが、開ける前は「まだ早いかな?」と思っていましたが、もう飲み頃でしたね。最近のヴォギュエのミュジニーは、極めて高価でとても買えませんが、この頃は背伸びすればまだ買える値段だったので、何本か持ってます。1、2年に1本づつ位、そろそろ開けた方が良いかも知れません。