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xiphioの備忘録


2013年09月08日

_ [audio] GAS THOEBE(1)の追加メンテナンス

二階の仮設書斎(もどき、です)で、Son of Ampzillaとともに使用しているThoebeですが(春から秋まで、冬はAccuphase C-230とヒーター代わりのMusical Fidelity P270)、どっかの接触が悪いみたいで、時折右チャンネルから音が出なくなります。フィルターやセレクタのボタンを揺すると直ることから、そこら辺りの接触不良や半田不良が原因かと思われます。症状は1年ほど前から有ったのですが、やっと昨晩ばらしてメンテしてみました。

このセット、両方ともオークションでかなり安く買った物。メインのSon of Ampzillaはプロの方にメンテしもらいました。ここのThoebeは故障のジャンク品だったので、やはり同じ方に修理だけしてもらい、後で自分でRCAピンと電解コンデンサを交換したものです。実はThoebeは2台使っていますが、双方とも自分で同じようにメンテしています。Thoebeは、お兄さんのThaedraよりも一回り小ぶりで、私のような素人が扱うのは丁度良いかも知れません。

実は何年か前、もう一台のThoebeも同じような症状が出て自分で修理しています。結果も良好だったのでまた取りかかりましたが、何度も手を入れているので当然要領は分かっている、、と思いきや、あまり覚えてなくて、思いの外時間がかかりました。

要するにメインの基盤に半田付けしてある、3枚のフィルターやセレクタの基盤を取り外して、各基盤の半田修正するのですが、ばらすのも大変でしたし、再半田箇所も多くて時間がかかりました。ついでにメイン基板も、その周辺の半田をし直しておきました。おかげで、3時間以上かかってしまいました。ついでに歪率の測定もしてみましたが、そこそこ優秀で問題なかったので一安心です。

プリはシンプルなのが一番、、と以前は思っていましたが、思いがけず落札してしまったThaedraを聴いて、考えを少し変えました。思うに、発売当時GASのアンプが人気だったのは、メインアンプのアンプジラよりも、むしろテドラに因るところが大きいのではないかと思います。

ThaedraやThoebeは、現在では代替えを探しにくいとても魅力的なプリアンプですが、オリジナルのままでは背面のRCAピンが大概駄目になっています。ここのRCAピンはまず一番に交換しなければなりませんが、この機種の場合、なんと基盤直づけなので、かなり面倒で時間がかかります。今から入手する場合は、RCAピンまできちんとメンテしてある物を選ぶか(でも知らない人の手が入っている訳で、相応のリスクは有ります)、後で信頼できるところでメンテしてもらう費用を考慮する必要が有ります。

半田付けに経験があり、丁寧に作業する自信があるなら、自分でメンテするのにそれほど知識は必要ではありません。ただ電動の半田吸取機とかの機材が必需となります。

_ [audio] 防水ウォークマン、SONY NWD-W273

先日、「プールでも使える」と言うふれこみの防水ウォークマンSONY NWD-W273を、プリンタインクを買いに行った電気店で見かけ(今月の目玉商品だった)、思わず買ってしまいました。

水泳には時折行っていますが、スクールの時は駄目としても、一人で泳いでいる時には、音楽が有ると非常に嬉しいです。たとえば自転車などには以前時折乗っていましたが、音楽を聴きながらでは、周りの音が聞こえないと少し危険ですし、それに自転車なら景色も変わるのでそれほど退屈しません。水泳は好きなのですが、泳いでいる間中は、周囲は何も変わらなくひたすら単調です。それにプールで泳いでいる分には、音が聞こえなくても、それほど危険って訳ではないでしょう。それを考えると、水泳にこそウォークマンは必需ではないでしょうか。

昨晩、音楽を聴きながらの水泳を楽しみにして出かけたのですが、全然駄目でした。泳ぐとすぐずれてしまって、音が出なくなってしまいます。ゴーグルやキャップで固定しようと思いましたが、ワイヤー部分を押さえつけると、耳からはすれそうになっていまい、余計に不安定になっていまいます。耳の部分がちょっと大きいので、速く泳ぐと、どうやっても水の抵抗でイヤホンが取れてしまいますね。広告の写真の様には、まずゆかないと思います、ちょっと残念な買い物でした。

エモティックリサーチのイヤホンって、水泳の耳栓とほぼ同じなので、発音部分をあの形にして細いワイヤーを使い、耳の部分には何も出っ張らないようにして、コントロール部分は頭の後ろのキャップの中で固定、と言うのが一番良い気がします。そういう、水泳専用の機種を心待ちにしています。

_ [wine] Savigny les Beaune Les Narbantons 1996 (Dom. Leroy)

開栓後、すぐのライブでの感想、、、画像の説明

コルクはとても良い状態。色は綺麗、でも濃くはない、少々熟成した色調ではある。テイストは強くない、また豊かでもない、ちょっと熟成した感のファーストテイスト。でもフニャフニャで無く、そのうち、そのテイストの中に、堅い確たるテイストの芯の様なものがあり、それがキラキラしている。つまり、1口目より、何よりこうミネラル感がものすごくある。強いミネラルではなく、こう、構成感としてのミネラル感。フィルムリーな構築感とも言うべきか、淡く少し透明で、華奢で繊細な素材を持って、細かい構造を持った、構造物が目の前に構成されてゆき立ち上がる感じ、、まぁ、さすがに見事だわぁ、、

30分もすると、結構角がとれて緩やかなフォルムとなる。最初の構成感は減じるけど、その分素直に美味しくなる。でも次第に最初の驚きは無くなってしまう、こういうところはテロワールが効いてくるのかも知れない。

その後、時間が経つとそれにつれて、テイストの特徴が無くなって行く。開栓後1時間でぐっと良くなった、、なんて事が無い。最後まで、とても美味しかったけど、開栓して間もなくが一番大物っぽくて、それから時間が過ぎるごとに少しずつ小さくなる感じ、そういう所は少し残念。やはり畑の格の違いかも、、。