トップ «前の日記(2014年01月31日) 最新 次の日記(2014年02月10日)» 編集

xiphioの備忘録


2014年02月07日

_ [wine] Vosne Romanee Les Suchots 1959 (Lupe-Cholet & Co)

本日59のブルゴーニュ開栓、以下、ほぼライブでの感想記録です。画像の説明

開けて最初の一口を飲んだとたん、「え、何これ!」と言ってしまいました。痛んだ感じでも変な味でも無いのです、でも普通予想していたブルゴーニュの味とは、かなり違った物だったからです。

なんだか甘くて、その上にそれが少し焦げた様なテイスト、古くて軽いポート?、いやこれは古くて色が褐色になった位のソーテルヌ、と言うより、酸もありますし、古くてやはり褐色になったくらいのドイツのリースリング、カビネットですよ。改めて飲んでみても、うん、全くそんな感じ、色は、この位熟成したブルゴーニュらしいレンガ色の入った赤だけど、目をつぶって飲めば、古い熟成したリースリングです。

それから暫く時間をおいてみると、温度も上がった事もあってか(最初は多分14度くらいだった)、テイストと香りに幅が出て、もうリースリングとは言えなくなってきました。で、「このワイン、何かに似てるなぁ」と思った暫く後、このワインって、今まで飲んだバロレコレクションのワインにとてもよく似ているって事を思い出しました。この普通ではない果実の凝縮度などは、まさしくバロレコレクションの特徴と言えるものです。

最初は、開栓直後で、それも温度が低かったので、甘み部分とそれから離れた酸味しか感じられず、その凝縮した果実味が古くなり熟成した所から、古く熟成したカビネットみたいだと思えたのですね。しかし、59は生まれ年のワインなので、今までブルゴーニュも結構な本数を飲んでいますが、実際にバロレと見まごうばかりのワインというのは、そう無かったと思います。

開栓後1時間と少し、ワインも殆ど飲んでしまいました。この位になると、ずいぶん優しい、それこそ素敵なブルゴーニュの感じがしてきます。それはボトルの底の方のテイストかも、澱がすこし混ざったテイストなのかも、知れません。しっかし、古いワイン、って真に「アドヴェンチャー」です!。