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xiphioの備忘録


2014年11月13日

_ [wine] Beaujolais Villages Nouveau 2003

そろそろ今年もボジョレ・ヌーボーの解禁日ですね。実際には既に通関して、国内に入っているらしいです。どっかのワインショップでは、「前日お届けサービス」(でも飲むのは解禁日以降で、と言う注意付き)なんてのも見かけました。画像の説明

2009年11月に、8年経った2001のヌーボーを開けてみたら、とても美味しくて吃驚した、と言う経験を経て、毎年ヌーボー解禁日辺りで、古いのを開けています。今年は何と2003年のヌーボー!、既に11年経っています。それにこのヌーボーは、地元の酒屋が独自に輸入した価格重視の激安物で、ラベルには作り手らしい表記も見られません。唯一小さく、"Cave Beaujolaise du Perreon par F69210"と有るのだけど、もしかしたら、これが作り手なんだろうか?、と言うワイン。

コルクは樹脂が多めの集合コルクで、状態は全く問題がないです。2003はとても暑い年で、濃いワインが出来たそうだからちょっと長めに置いてあったのですが、作り手の力量も有るのでしょうか、かなり薄くなっています。今まで飲んだせいぜい8年くらいまでのヴィンテージ・ヌーボーと違って、ヌーボー特有のチャーミングらしさは既に無く、ピノの古い村名ブルゴーニュと言う感じです。ちょっと残念な気もしましたが、並以下の作り手(多分)でもう11年も経っているし、仕方ないでしょう。それでもバランスを崩した様な様相は全くなく、軽いながら繊細でもあって、なかなか素敵なブルゴーニュ・ルージュです。ヌーボーらしさは残ってはいませんが、元々軽いワインが好きなので、とても楽しめました。

流石に10年以上は置き過ぎだったかも知れませんが、そうで有っても、とても美しく私好みのワインに成っているので、保管の費用を無視すれば、最高にコスパの良いワインでは無いかと思います。時折オファーが有って買っている、古い村名ぐらいのブルゴーニュワインよりも、ずっと素敵です。

そういう訳で、今年もヌーボーを、ビオ系の作り手中心に(やはりそちらが美味しいので)少し予約しています。飲むのは5年から10年経ってからと思っていますが、ビオ系の作り手のヌーボーは1、2年は凄く美味しいのだけど、この様に長く置いて大丈夫なのか、まだ試してないので少し不安でもあります。