2015年03月11日
_ [wine] シャンパーニュ地方とアルザス地方のワイン畑巡り(1日目、シャンパーニュ)
アルプ・デュエズで数日スキーをした後の、ワイン畑巡りも、ローヌ、サヴォア、ボジョレ&マコン、に引き続いて4回目です。ボルドーでワインの仕事をしている加藤さんに、何時もガイドをお願いしています。と言うか、加藤さんが案内をしてくれるからこそ、私のワイン畑巡りは可能になった、と言うべきです。
グルノーブル9時50分発のパリ・リヨン駅行きTGVにてパリに行き、そこで加藤さんと落ちあう予定です。前日、当日朝も確認したにも関わらず、時間にタクシーが来ない(ホテル側が手配)。フランス時間かも知れないけど、あまり遅れると流石にヤバいので、10分遅れた時点でホテルに問い合わせ、電話した後「大丈夫だ」との返事で、着たのはその10分後だ。まぁ、こういう事はこちらでは普通なので、もう少し時間的に余裕をみた出発時間設定にしてもらいたかった(旅行会社が時間を設定)。グルノーブルの駅では既に列車は来ていたので、トイレに行く間も無くTGVに乗る。グルノーブル近郊で何かあって、もし渋滞でもしていたら危なかった。
グルノーブルからリヨン辺りまでは、TGVとは思えないゆっくりとした車速で、本当に13時に着けるのか心配になったけど、グルノーブル=リヨン間の景色の美しさは格別だった。
予定通り13時にパリ・リヨン駅で加藤さんと合流し、車でシャンパーニュ地方へと向かう。まずは、位置的には一番西の方、パリからみてシャンパーニュの入り口に当たる所で、マルヌ川沿いにもなりヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区と言われる地区の始まりにあるシャンパンの作り手、A.ROBERTを訪問。RMだけど生産量も結構多くて、品質もとても良いシャンパンの作り手だそうだ。現当主のアルベール・ロベールさんは、まじめで実直な良い方。シャンパーニュでは、試飲と言っても1本開けてしまうのだけど、3、4本開けてもらった。やっぱりプレステージのヴィンテージ物が美味しかった。
その後、マルヌ河に沿ってシャンパーニュの中心地エペルネに向かう。こここらずっとヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区だけど、グランクリュ地区は無い。シャンパーニュには、グランクリュ地域が大まかに4つ有って、モンターニュ・ド・ランス北側のヴェルズレイ&ヴェルジィ、南側のアンボネ&ブージィとエペルネの対岸になるアイ、それとエペルネから南のコトー・ド・ブラン地区となる。地勢からしてそれぞれかなり違うので、適する葡萄も、出来るシャンパンの特徴もやはり違うのだけど、ここに来るまで私はあまり理解していなかった。最も、大手メゾンは各地から葡萄を買うし、RMって言ったって、実際には他地区に畑を持っている場合も多いみたいだから、内情まで知った上で無いと個性分けは難しいかもしれない。
まずはアイ地区に入り、加藤さんがドン・ペリニヨンが居たという教会に案内してくれた。良くある欧州の比較的小さな町教会だけど、祭壇前に碑があって、その下に眠っているという。教会のすぐ周りの土地は住宅地や更地になっていたけど、昔はここらで葡萄を栽培していた事だろう。少し離れると、アイ地区でマルヌ河に向かっての斜面に葡萄畑が美しく広がる。(殆ど動画で撮りましたので、写真がありません)
その後エペルネにむかいます。エペルネ市内の大通りには、聞いたことがある飲んだこともあるシャンパンの会社(城のような大邸宅)が、ずらりと並んでいます。誰でも写真で見たことがある、ドン・ペリニヨンさんの銅像は、現在修復中とかで、板に囲われて見ることが出来ませんでした。
エペルネ市内視察の後、今夜のホテル&レストラン「ラシエット・シャンプノワーズ(L'Assiette Champenoise) 」に向かいます。ランスの近くなので再びアイの畑の方に戻り、フィリポナの前を通り、すぐ隣の「クロ・ド・ゴワセ」の畑の斜面を左に見ながらランスに向かいます。
ラシエット・シャンプノワーズは、ランス郊外にある大変評判の良い、三つ星レストラン&ホテルで、本当に楽しみにしてました。部屋の予約はラージルームしか取れませんでしたが、都内の一流高級ホテルに泊まるのと同じくらいの価格、部屋の広さからするとリーズナブルです(もっとも、私には広い部屋は必要ないですが)。
夕食の時間、まずウェイティングのルームでメニューとワインを決めます。当然シャンパンを頼むのですが、種類が多すぎて時間がかかりますワインリストはiPadです。一見便利そうだけど、やっぱり紙の方が見やすいと思う。シャンパンの細かい銘柄はわからないので、セレクションは加藤さんに一任しまして、リーズナブルなフィリポナの”1522”2002にしました。赤はシャンプノワーズをリクエストしましたので、ヴェッセルのブージィ1995にしました。思い返せば、もうちょい古めのシャンパンにすれば良かったかな、とも思います。(沢山有ったらしいです)
テーブルは入り口付近だったものの、料理、そしてサービスも「三つ星レストラン」の名に恥じない見事な物でした。料理の写真は、最近私は撮る習慣がないもので、有りません(ワインのラベルは必ず撮るんだけど)。ただ、何故か不思議と最後に出てきたデセールが、美味しくないのです(それも「とても」)。チョコレートケーキを頼みましたが、何というか、美味しくないと言うよりは、不味いのです。デセールにおいて普通あり得ないことで私自身愕然としました、ホントにどうしてなんでしょう?。単にパティシエが、超ダメダメな奴であっただけかも知れませんが。日本語だから誰も分かるまいと、結構悪口言ってましたが、後で思うと、言葉が分かる人が居たらちょっとまずかったかも、、