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xiphioの備忘録


2015年06月19日

_ [misc] HDMIケーブルの改造

1年半ほど前に4kのパソコンモニター用としてアメリカから買った、Seiki Digital SE50UY04 50インチTVですが(http://www.wasanbon.co.jp/xiphio/html/diary/?date=20131225#p01)、昨年暮れにはPHILIPS の40inch 4kモニタBDM4065UC/11を買った事も有り、最近では、DVDやBSのTVとして使うことが多くなりました。

そこで困った事が一つありました。TVの電源を切ったり、切らなくてもTV側の入力ソースを切り替えただけで、チューナーの電源が切れてしまうのです。そして以前書いた様に、このTVは初期設定で、4時間たつと強制的に電源が切れてしまいます(普通の設定画面では、回避できない)。つまり、どうやっても途中で電源が勝手に切れてしまう事になり、BSなどの録画が出来ないと言う事になります。(最初録画失敗して、その理由が解らなかった)

まぁ、録画もあまりしないし、、突然TVの電源がきれても、また入れれば良いだけだし、何せこれ中国製だしぃ、、と諦めて我慢していたのですが、この度、解決法を模索。まずマニュアルをよく読むことから初めて、電源が落ちる件は、結局はネットで情報を得て、裏コマンドでマニュアルには記述が無い「ファクトリーメニュー」に入り、ここから設定変更して解決。これについては、2013年12月25日の日記の追記として書きました。

後は、連動してチューナーの電源が落ちる件ですが、これはHDMIの働きの一つと思えます。調べて見るとHDMI-CECと言う機能があって、日本のTVとかだと、概ね「何々リンク」と言う名前になっていて、その機能を切るとOKとの事が有りましたので、類似機能の設定変更を、TVとチューナーの方で探してみましたが、該当項目は有りませんでした。画像の説明

パソコンモニタとの接続では、どうやってもチューナーの電源まで切れませんから、TV側からの何らかの信号で電源が落ちている事を確かめる意味もあって、HDMIセレクタを買ってみました。普通に売っているHDMIセレクタは、入力側を切り替えるセレクタなので、使えませんでした。双方向使えると言う双方向対応HDMI切替機「THDSW2W」をアマゾンで見つけて注文。これを使って、一旦パソコンモニタなどに切り替えると大丈夫です。でも、やはり面倒です。

こうなると、あとはHDMIケーブルの改造しか有りません。一番安いと思われる、ダイソーで税込432円で売っているHDMIケーブルを2本購入。1本目は、規格を調べてCECの信号ラインのピンを折ってみました。細かいので、時間もかかり凄く大変でした。何とかピンを折って、これでCECの信号は伝わらないのでOKかと思いましたが、駄目でした。

こうなれば、ケーブルをバラして色々実験するしかありません。元々その為に2本買ったのです。一本目のケーブルを切断してケーブルをバラします。そしてさらにコネクタ部分をルーターで切って開いて、どの線が何番ピンなのを解析します。画像の説明

CECのラインではだめでしたが、HDMIの他のピンで「ホットプラグ検出」と言うラインが怪しいです。新しいケーブルの真ん中の被覆を剥いて、「ホットプラグ検出」の線を出そうとしてみました。上の画像で青く見えているのが、信号やクロックデータなどを通している、2重シールドになっているラインですが、これが計5本有ります。その中のどれか1つに、「ホットプラグ検出」の黒い線が入っています。しかし外からは全く見分けがつかず、剥いてしまわないと解らないと言う状況で、とても大変そうだったので此処までやって諦めました。それでケーブル途中で操作するのではなく、コネクタ部分をルーターで丁寧に切ってから剥いて、「ホットプラグ検出」の線を切ってみました。

この改造ケーブルを使うとTVの電源を切っても、入力ソースを切り替えても、連動して電源が落ちることが無くなりました。結構、時間がかかりましたが、懸案事項が何とか解決出来て良かったです。HDMIプラグのピンを抜く事が出来るような、凄く精密なペンチがあれば比較的簡単に改造出来たのですが。