トップ «前の日記(2015年12月13日) 最新 次の日記(2015年12月25日)» 編集

xiphioの備忘録


2015年12月21日

_ [wine] Charmes Chambertin 1998 (Maison Leroy)

随分前に、複数本買ったワインで、定期的に何度か飲んで居ますが、常に感銘を受ける素晴らしいワインです。画像の説明

オファーのリストで最初見つけた時、ドメーヌ物では無いのでどうしようかと暫し考えたのですが、ルロアのシャルムを見るのは初めてで、珍しかったので買った訳なのですが、このワイン、若い時から、何と言うか、優れて際だっている所顕著で、私感では「ジーニアス」と言う言葉が、表現としてまず思い浮かびます。

ドメーヌ物のワインも、それほど多く飲んでいるわけではありませんが(特に一級なんかは殆ど飲んで居ない)、明らかに違うタイプと思います。と言うか、こういうタイプのブルゴーニュを、私はあまり知りません。極めてストラクチャーが顕著で構成的ですが、堅い訳では無く、その一層一層が雄弁です。加えてアフターが長く、かつそれも伽藍のように構造的なので、口にすると圧倒されます。ベートーベンの音楽の様、いやもっと峻厳かも。通常素敵なブルゴーニュに見られる、優しくどこか「ふわっと」したチャーミングさなどは、ここには見当たりません。しかし、それを超えて素晴らしい!、これは言い換えれば「キレているワイン」です。そういう点は、もう少し若いときに飲んだ時の方が、より明瞭だったと思われます。

普通私は、充分に熟成を経たワインを常に好んでいますが、このワインに関しては、もう少し前の方が良かったかも、と思わざるを得ません。難しい物です。

コルクには、「ドメーヌ元詰め」表記のみの5cmの物で、ルロア好みのコルクとは思えませんので、元詰めまで何処かのドメーヌで行った物かと思います。本当に、何処の作り手なんでしょう、こんなワインを作ったの?。過去の経緯を考えると、可能性として(違和感も無いところで)、クロード・デュガが浮かびますが、どうなんだろう?、そんな所はマダムに直接訊かないと答えは出なさそうですが、、無理ですよね。