トップ «前の日記(2016年01月09日) 最新 次の日記(2016年01月18日)» 編集

xiphioの備忘録


2016年01月11日

_ [music] 第九合唱、練習二件

なんだか昨年末から、えらく久しぶりに第九の合唱づいております。(日本では普通「第九」と言えば、ベートーベンの交響曲第九番の事です)

元々は、地元徳島県が秋山先生を指揮者にお呼びして、一月末に第九演奏会をやるにあたって、一般の人まで合唱団員を広く募集した事から始まります。

私は、東京に居た頃(既に30年前になるいけど)、東京アカデミー合唱団という社会人合唱団に入ってまして、第九も随分歌いました。東京アカデミーは、トップの指揮者を秋山先生にお願いしていて、今思い返しても、素人としてはかなり優秀な合唱団でした。毎年年末になるとプロオケからお座敷のお声がかかっており、秋の定演が終わった後は、年末まで第九の練習が常でした。秋山さんや尾高さん、その他の方の指揮で何度も歌いました。

練習も随分したし、演奏会も何回も出て歌ったので、第九の合唱には多少なりとも自信がありました。10年以上前だったか、同じ様な地元での第九演奏会に向けて、合唱団の練習に参加した事が有りましたが、昔の東京アカデミーとの差があまりにも(ホントにあまりにも)激しく、途中で練習に出るのも、本番に参加するのも止めてしまった事が有ります。

今回そんな悪い思い出をものともせず、また合唱に参加し始めたのは、久しぶりに秋山先生の指揮だからです。東京アカデミーに入っていた頃は、秋山さんの指揮で、定演などの機会に、何度も歌いました。実は大友さんも、私はあまり知りませんが少し指揮してもらった事が有るようです。毎回の練習時は、私が居た頃は、国分誠さんが主に指導してくれていました。ですから、私の歌唱は、当時の国分さんの指導する東京アカデミーの第九です。最近の事は何でもすぐ忘れるのですが、若い時の事って本当に、30年経っても「忘れていない」と言うよりも「身についている」感じがします。えらく久しぶりに歌っても、何だか憶えています。

更にこの度、一月末の秋山さん指揮、徳島県主催で大勢の人を集めた合唱団の第九演奏会参加、という事柄の余勢をかりて、ついつい「歌う第九、イン・ウィーン」と言う、訳の分からないツアーにも参加する事にしました。

詳細不明ながら、とにかく3月にウィーンのムジークフェラインザールで第九を歌うツアーらしいです。参加義務の練習が1、2回あるらしいのですが、オーディションも無く謂わばお金さえ出せば誰でも参加出来るってもので、何か良く分からなくて不安はあるのですが、フランスでのテロとか、雪不足とか、そもそも年でスキーをする事に少々疲れてきた所だったので、3月のスキーの予定をこちらに切り替えました。

この企画、以前にやっていたのは何となく知っていたのですが、まだやっているとは思いませんでした(今回で四度目だそうです)。きっかけは、年末の六男の練習会場で、そのパンフレットが置いてあった事。年末の六男の演奏会のソリストであるジョン・健さんが、このウィーンでの第九のテノールなので、多分彼が持ってきたものだろうと推察。

ツアー会社が独自にやっている大阪での練習会に、様子見をかねて、昨日(10日)徳島から日帰りで参加してみましたが、、うーん、これでウィーンで歌って良いのか、と思う所。東京や大阪から人が集まって来てウィーンまで行って歌うので、もう少しレベルは高いと思って居たのですが、、。本番は暗譜だよね、って心配になりました。でも指導者はなかなか良い方で、練習はとても勉強になりました。

で、本日も午後から、こちらは徳島の第九の練習。こちら、もう残り一ヶ月ない中、これでええのか?、とも思うけど、まぁ元々こんなものなのでしょう。合唱指導者は堀さんで、何度か指導して頂いていますが、私はなかなか素晴らしい方だと思います。でも指揮が頑張っても、合唱団の反応がどうも悪すぎる感じ。あきらめてそれなりの指導をしないだけでも、大したものだと思います。

連日第九の練習でしたが、優れた指導者の下で歌う事自体は、とても楽しかったです。ただまぁ、どちらの練習でもパートに一体感がまるで無く、何だか「一人で歌っている」気がしまして、「一人で歌うのが出来ないから合唱やっている、私」としては、あちらこちらの練習に参加しても、昔の東京アカデミーで第九を歌っていた頃を、やはり懐かしくも思います。