2016年03月07日
_ [Traveler's diary] UTAU DAIKU in ウィーン(ウィーン2日目、本番)
本日は本番、予定としては、午前中にゲネプロを済ませ、昼食後ホテルに帰り暫く休息した後、本番前の待機場所として取ってある、ムジークフェラインすぐ隣のインペリアルホテルのバンケットルームで待つと言う流れです。
朝9時にロビーに集合後、バスにてムジークフェラインに向かい、一般に「黄金の間」と言われる、グロッサー・ザールに入る。ここは、毎年のお正月のニューイヤーコンサートでお馴染みのホール。
始める前に、まず立ち位置を決める訳ですが、人が多いのでそれがとても大変。基本的には、身長順になってる昨日のガラスホールでの練習時の並びと同じなのですが、その時とは並び順の方向が少し変わりました。日本からの参加者の少ない男声陣は、地元の方の参加者が結構居て、私は、参加者の中では背の高い方になるので、隣が地元の方です。途中で席が1つずれて、一番端だったのが、T2の隣になりました。最初の練習では、地元参加の方の席と思われる場所が、まだ結構場所が空いていたのですが、昼前のゲネプロ時には地元の方もほぼ揃い、隣のT2の人も来ました。結局両隣が地元の方で、後ろの列も概ね地元ウィーンの人です。ウィーンの方々と一緒に第九の歌が歌えるなんて、なかなかにうれしいですね。しかし地元助っ人の方々、隣のバス人は暗譜でしたが、隣のT2など他の助っ人で楽譜見ながら歌っている人は結構居ましたね。
10時位から、初めてオケを交えてのゲネプロ。オーケストラは、ウィーンカンマーオーケストラ、指揮のヴラダーさんの手兵です。まず、初めてオケを交えての4楽章でしたが、これは練習でした。時間をかけて、丁寧に練習します。指揮者のヴラダーさん、遠い国の素人の合唱団なので簡単に妥協する、って事が有りません。言うべき所はちゃんと言うし、その指摘した通りになるように、指揮ぶりで表現指示してくれます。演奏会が成功したのなら、それは指揮者のおかげですね。
一通り練習した後、小休止を挟みその後オケは1、2、3楽章をほぼ通してやり、その後また合唱団が入り、4楽章とアンコールを通してやって、ゲネプロ終了です。本番では、合唱団は最初から舞台に出て座っています。私が東京アカデミーとかで第九を歌ってた頃は、2楽章が終わって入場し立ったまま4楽章まで待ちましたが、人が結構多いしとても狭いので、途中での入場は不可能です。この日初めてムジークフェラインの大ホールの、楽屋口と言うか裏側を初めて体験しました。歴史有るホールですから当然ですが、床ともかかなり年期が入ってますね。天井がとても高くて、残響は多めですが、やはり音響は最高だと思いました。
昼を少し過ぎてゲネプロが終わり、歩いて近くのレストランに行きそこで昼食です。本番前なので、ワインは止めておきました。そこからバスでホテルに帰ると、3時頃です。希望者のみですが、本番前に「ウォーミングアップ練習」も有ったのですが、私はパスしました。
6時過ぎに隣のインペリアルホテルの休憩室に入り、暫くしてムジークフェラインの楽屋口から入りました。7時過ぎに舞台の椅子に移動。本番だけ来た地元助っ人も居たらしく、ゲネプロでも少し空いていた所がやっと埋まりました。大ホールは幕が無いので、ちらほら来る聴衆に見られながらです。幾らか空席が見えるものの、ほぼ客席は埋まっていました。
4楽章まで小さな堅い椅子に、最初からずっと座って居るのですが、割と早く過ぎました。本番だけ、若しくはゲネプロからだけ、参加した助っ人も結構居て、全体練習なんてほとんど無いに等しかった事も有り、ある程度まとまりに欠けたかも知れませんが、そこは流石、大きく崩れるところも無くまずまず無難に終わったのではないかと思います。私の方は、隣や後ろの地元助っ人に囲まれて、「自分のドイツ語の発音と殆ど同じだぁ」と安心しながら割と気分良く歌えました。それから、右側、感覚として右後ろからテノールが良く聞こえて、格好良かったです。第九のテノールは結構高くて大変ですから、日本ではあまり良く聞こえません。
アンコールは、「花は咲く」を、最初はウィーン少年合唱団だけで、後から我々合唱団が入って歌うのですが、流石ウィーン少年合唱団の歌声は素晴らしいです。ホント言うと、ウィーン少年合唱団だけで全部聴きたいところではないでしょうか。
今回は、演奏会後の公式なパーティは無かったようです。それで、ツアー会社が設定した、終演後のパーティーがありました。日本人のソリスト2名が顔を出してくれました。着席でもあるし、簡素な料理だし、お酒は全て自費であまり種類も無かったし、パーティと言うか普通のツアー夕食でしたね。