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xiphioの備忘録


2016年04月15日

_ [wine] Chateauneuf du Pape 1983 (Chateau de Beaucastel)

10年少し前に、70年代最後あたりから90年代までの各ヴィンテージのボーカステル10本ぐらいのロットを、オークション形式で案内をもらって、その国内のインポーターに入札し購入したものの中の1本です。他のロットはどれも値が高かったので、申し込みもしなかったです。画像の説明

既に何本か、古い方から飲みましたが、どれもそれぞれなかなか美味しくて、買って良かったと思って居ます。それに古いボーカステルなんて、普通あまり見かけませんからねぇ。今日開けた83もとても良いです。

開栓時にふわっと良い香りがしまして、充分期待大でした。香りのとおり、開けてすぐからとても美味しいです。一杯めから熟成して柔らかな甘いテイストで、素晴らしく素敵です。でもアフターの構成が、熟成したボルドーとも違うし、ブルゴーニュとも違う、最初の方は、そういったよく知ったものとは少し違う、少し何か癖の有る感じがしまして、これがシラーかなって思っていたのですが、少し時間が経って何杯か飲んだ頃には、どうやらそれとも違う感じ、この年はもしかしたらシラーがあまり多くないのかも知れませんね。やっぱり「ボーカステル」のワインなのでしょう(ムールヴェードル?)。

更に飲み進めて、半分過ぎたころには、何かくせっぽい所も感じなくなり、綺麗に熟成した堂々たるワインです。ここまで来ると、しっかり作られたブルゴーニュに近い気もします。

_ [music] Pierre Schaeffer et Pierre Henry : Symphonie pour un homme seul

上記ワインを飲みつつ、いつものフランス・ムジークを聴いていたら、!、この曲を発見!!、実はこれ探していた曲なのです。一発で判った私も大した物だけど、よくぞこんな曲流してくれました。

現代音楽のそのまたテープ音楽なのだけど、昔買った現代音楽を集めたCDに入っていて、その中でも何故かとても印象に残った曲でした。後日、気になってもう一度聴こうとした時に、何とそのCDがどこに有るのか判らない状況でした。

作曲者(制作者?)は当然記憶にないし、憶えていたのは、テープ音楽の最初の作品で、曲名が、「一人男の何とか、」と言う程度で、CDは3枚か4枚組のもの、日本語解説がついていたぐらい。

この時期に買ったCDは全てデータベースに入力済みのはずだけど、作曲者名もはっきりとした曲名も解らないので、検索しようが無い。仕方ないので、日本語での曲名の一部に「一人男」と有ったのは憶えていたので、曲名中"man"で検索しても、やはり出てこない。仕方ないので、日本盤の所を片っ端から見てみたけど、見つからず。ドイツ盤だった様な気もするので、ドイツの所をやはり片っ端から探しても見つからない、、って事を、今まで2回か3回かやった気がします。それでも結局見つからず、とてももどかしい思いをしていました。

フランス・ムジークも、この曲は最初の5分ぐらいしか流しませんでしたが、すぐさまネットでプログラムを調べて、作曲者と曲名が上記タイトル通りであることを確認しました。

そこで、私が作成したデータベースで、作曲者"Pierre Schaeffer"で検索すると、今度は一発で出てきました。何とフランス盤のAdesレーベルでした。曲名もフランス語なので、どうりで"man"を含まない筈です。そんなで、やっと長らく探していた曲のCDをみつけまして、久しぶりに聴く事が出来ました。

この"Symphonie pour un homme seul"(一人男のシンフォニー)って、録音したテープを切り貼りしたコラージュで、曲と言うよりは「現代音楽作品」です。その価値は、こういったテープ音楽の「最初の作品」って所かもしれませんが、でも私は一聴してとても印象に残ったし、こうして聴き直しても、この作品はとても好きですね。総じて、現代音楽は(聴かない訳ではありませんが)、それほど好みとしていないのですが、、