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xiphioの備忘録


2016年06月22日

_ [Traveler's diary] コマンドリー・ド・ボルドー世界大会参加1日目(前夜のガラ・ディナー)

コマンドリー・ド・ボルドー世界大会は、この日の夜の、シャトー・パヴィでのガラ・ディナーからはじまります。ですから朝から昼過ぎまでは、今回のツアーを企画したツアー会社の「ボルドーシャトー訪問のプログラム」が組まれています。ガイドはウノコムの加藤さんです。画像の説明

朝8時半に、日本人参加者の多くが滞在するホテルのロビーに集合後手配したバスにて、定番ですがChベイシュベルとChラグランジェを訪問します。ラグランジェの椎名さんとは、以前東京のどっかの会でお会いしてお話ししたことがあったので、会うのが楽しみでも有りました。

最初はベイシュベルです。行って話を聞いて初めて、ここは半分サントリーが持っていると知りました。現在セラーと醸造設備は改装中で見る事が出来ないとの事で、綺麗なお城と庭を拝見した後、ワインを試飲させて貰いました。

その後、ラグランジェへ向かいます。サントリーがラグランジェを買って以来、前任の鈴田さんが20年間たった一人で支配人を務めて、その後任が椎名さんです。サントリーは基本的にはシャトー運営は地元フランスの人たちでする方針でして、現地での日本人は支配人だけのずっと一人だけなのですが、椎名さんに後で聞いたところ、もう少ししたら日本人の秘書の様な方(だったと思う)が、来てくれるらしいです。

流石に椎名さんの案内なので、試飲の種類も多くて、割と貴重な白も、ファーストとセカンドの2種類出してくれました。で、この白が双方ともなかなか美味しかったです。
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その後、ラグランジェの近くの加藤さんおすすめのレストランで昼食ですが、ここはとても美味しかったです。

この日のボルドーは昨日に続いて晴天。天気が良いのはとても良い事ですが、気温は30度以上、日本と違って日陰は過ごしやすいですが、日差しが強く、日が当たるところではとても暑いです。その後、ホテルに帰ったら、だいたい3時ぐらいでした。

ところで、他の諸々の会でも、事、世界大会ともなりますと、参加するメンバー向けに「世界大会セット」なるものが配られるのが常です。私の場合、今回のそれは滞在ホテルの部屋に置いてありまして、中身は、大会プログラム冊子、名札、ガラ・ディナーとガーデンパーティへの招待状、それとボルドーのガイドと地図とトラムの1日券、そしてお土産グッツが幾つか、、そういう所まで、ロータリーとかの世界大会とよく似ていますね。

ただまぁ、私は直接はタッチしていませんが、実際の運営方面はかなりいい加減だったらしく、少し聞いた話では事前の問い合わせ等々にも殆ど返事が無かったらしいです。実際、この「大会参加セット」を手にしていない人も結構居た様です。それでも、中の名札とか招待状とか無くても、ガラ・ディナーの時に受付に名前を告げたのが唯一の申告で(それすら実際は、そうしないと中には入れないと言う事は無い)、だいたい何処でもそれらしい顔をしていれば普通にスルーだし、結局何の提示も求められずで、何を忘れても別に何も困らない所が、まさにフランスではありますね(まぁ便利です)。
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ディナーやパーティなどの大会期間中のイベントに参加する為には、バスの乗り場に集合する必要があります。当初、集合場所はCIVBの隣か向かいのホテルの隣でした。でも実は、あまり一定していなくて、CIVB本部辺りに行って、ぐるっと見渡してバスを探して乗り込む感じですね。この日の夜のパヴィでのガラ・ディナーも同様ですが、ホテルからバスの出発場所まで結構あるので、加藤さんが自分の車で何度かに分けて送って行ってくれて、それに時間がかかって出発に間に合わない可能性が出た事と、娘がかなり気張った服装(ドレスなんて、彼女これが初めて!)をしていたので、乗り合いバスではちょっと、と思ってくれたらしく、結局加藤さんが車で直接パヴィまで送ってくれました。

到着したパヴィは、最近醸造施設を最近新しくした様で、大きな綺麗な建物があります。入り口で名前を告げて入りますと、醸造施設の見学が出来ます。最近出来た施設らしく、見事で綺麗です。その上に階に上りますと、大広間と、結構居広いテラスがあります。高級ホテルの宴会場かと思うくらいの広間の用意が出来るまで、テラスでクレマン・ド・ボルドーが振る舞われました。でも何時も、シャンパンの方がやっぱし美味しいなよなぁ、って何時も思います。時間的には、もう結構夜なのですが、流石に高緯度で夏至の時期、昼間と思うぐらい明るく、日が差すところはとても暑いです。
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暫くガーデンで歓談の後、ホールに案内されて、ガラ・ディナーが始まります。日本人はおおよそ、幾つかのテーブルにかためられていた模様。料理は当然ケータリングですが、教えて貰った所、何処かの星付きのシェフ監修だそうですが、「あれ、これ魚肉ソーセージ?!、次のお皿は、焼き鳥?」って印象でした。この大会中、各所で出される料理はずっと同じケータリング会社を使っていた様ですが、はっきり言って大したことなかったです。昼に行った地元レストランの方が、ずっと素晴らしかったと思えます。

ワインは、当然パヴィが出るよなぁ、と楽しみにしていましたが、前座が2種出た後は、パヴィ2004の一種類だけでした。その後の最後のワインは、リストには、「この中の、どれになるかは判らない」とか書いてありました。でも、そんなものは宴会進行まっただ中、先に言った物勝ちで、最初は変なのがテーブルにポンと置かれたのですが、「そこのコンセイアントをください」とサービスの人に直接リクエスト!、結局この日はこれが一番美味しかったです。

まぁ料理自体は大した事無かったですが、そうであってもパーティですから、それはそれで楽しかったです。テロワールとしては誰が見ても素晴らしいのだけど、以前は少し地味目だったパヴィですが、今は花形シャトーです。この新しい施設も大した物ですが、元々斜面の美しいヴィンヤードを、日が落ちてからは、これまた見事にライトアップしています。深夜やっと日が落ちて暗くなり、この回り、とても雰囲気が良くて綺麗です。観光地としても最良です、高価な宿坊も作れば更に儲かります。画像の説明画像の説明

こういう場合の宴会は、料理が終わっても、更に日付が変わって暫く経たない限り絶対にお開きになりません。娘は結構手の込んだ格好をしているので、そういう所気を遣って頂いて、遠藤さんと一緒に加藤さんの車で先にホテルまで帰りました。(ちゃんとお礼はしました)