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xiphioの備忘録


2016年06月23日

_ [Traveler's diary] コマンドリー・ド・ボルドー世界大会参加2日目

昨晩がガラ・ディナーで、本日から世界大会のはじまりです。またこの日は、ボルドーワインフェスティバルの始まる日でもありました(これは実は知らなかった)。

本日の大会プログラムでは、朝、5つのバスに分乗して出発し、「1級相当のシャトーを訪問後、各ワイン地区を訪問し、そこで昼食」らしいです。参加者が結構多いので、全員が一つのシャトーに行く事が出来ない、と言う事と、その他のワイン地区に分散して行ってもらいたい、と言う思惑が有る様です。画像の説明

行き場所が事前に明らかにされていないのは、参加者の個々の要望を訊く事は不可能だからでしょう。どうしても希望の集まりやすいコースって、有るでしょうから。

私の「世界大会キット」には、「2号車に乗れ」と案内が入っていました。朝聞いた所、同じホテルの日本からの参加者は皆2号車の様でした。実は昨日夜に「2号車はムートンに行ってから、船で右岸に渡る」と、情報が入っていました。

ボルドー市内の移動は、普通トラムを使うのですが、ホテルからトラムの乗り場まで結構距離があるので(歩いて10分くらい)、バスの乗り場となっているCIVB本部前まで、私と娘は他の方とタクシーで行きました。出発時間の15分くらい前に着いたと思いますが、そろそろバスが集まり始めている所でした。行ってみて、バスのフロントグラスを見てみましたが、当然「コマンドリー世界大会ご一行様」とか書いてないし、どれが何号車なのかも、何も表記がありません。まぁこちらも、そんなもんだと思って居ましたので、前にいた人に「2号車どれ?」って訊いて乗りました。出発時間を約20分ほど過ぎた頃(意外とあまり遅れなかった)に出発です。

ボルドー市中心からメドック方面の道は、既に何度か、更にこの後も何度か通りましたが、少し中心を離れると、あちらこちらで区画整備や建築工事が行われています。以前来たときも思いましたが、ボルドーは結構活気ある街です。加藤さんの話では、市長がなかなかのやり手だそうで人気もあり、大統領も狙える位だそうです。

昨日朝とほぼ同じルートで、今日はシャトー・ムートンに訪問です。ムートンと言えば、フィリピーヌさんには、遠目でも良いので一度お会いしたかったですね。頭の良さそうな美人の広報担当の方(少し大きな所は、何処も皆さん美人で聡明そうな方が案内してくれます)が出てきて案内してくれます。噂に訊く、見事な醸造設備を見学させて貰いました。いきなりエレベーターで上階に行くのには驚きましたが、聞いたところフィリピーヌさんのこだわり一杯で、ここが出来て結構経つ筈なのですが、まだ新築みたいに綺麗に管理されています。やはり、結構楽しかったです。

見学の後、テイスティングルームで試飲させて貰いました。普段ムートンに訪問するとどんなワインを試飲させてくれるか知らないのですが、今回下位のクラスのは全く無くて1種類だけ、「昨日樽から詰めてきた、2015のムートン」を試飲させてくれました。ラベルも絵の無いラベルで、下に手書きで瓶詰めの日(試飲日の前日)が書かれています。いやぁ流石に美味しかったです。画像の説明

ムートンを出てその後、川沿いに出て、小さなフェリーでジロンド川を渡り、対岸に渡ります。暑いぐらいに天気が良く、川はそれほど綺麗じゃなかったけど、気持ちは良かったです。船でボルドー右岸のブライ・コート・ド・ボルドーに入り、川沿いの細い道を南下してコート・ド・ブールに向かいました。もっと広い道もあるらしいのですが、川沿いで景色が良いので、この道を選んだみたいです。そこでお昼です。

私は「コート・ド・ブライ」「コート・ド・ブール」と思って居たのですが、ブライの方は、同じコートを名乗るフランやカスティヨンやと同じ様に、暫く前に「ブライ・コート・ド・ボルドー」となったみたいです。しかしブールはその枠組みには入らず、「コート・ド・ブール」のままだそうです。ちなみに、聞いた話ですが、この隣り合った2地区、実はとても仲が悪いらしいです。

昼食は川が見渡せる、レストラン兼ワインセンターみたいな所でした。出来たばっかりみたいで、ちょっと地味な右岸コート地区にしては、なかなか綺麗です。入り口の所で、地元の(なんて言ったら正確なのか判らないのですが)ワイン組合の人が、マントを着て出迎えてくれました。恐らくこの衣装も地区々々で違っているはずです。
画像の説明

料理はあまり記憶に残らないものでしたが、ワインは流石に、白が3種、赤が4種出ました。全て、ブライ・コート・ド・ボルドーとコート・ド・ブールのワインでした。晴天の暑い日だったのですが、何故か最初に出た白がほぼ常温でした。2本目の白は少し冷えていて、3本目は普通に白の適温でした。

帰りはバスで橋を渡ってボルドー市内に帰って来て、そこで一旦解散です。大会プログラムでは、夕方から始まる、ボルドーワイン祭(フェット・ル・ヴァン)の開会式の行進とセレモニーに参加、、なんですが、殆どの人は、夜のプログラムまでホテルで休むなり、各自観光だった様です。娘は観光に出ましたが、私はフェット・ル・ヴァンの開会式に少し参加です。

何度も書きますが、晴天で日向はとても暑いので、カフェで加藤さんとビールを飲みながら開会式を待ちます。行進は暑いし大変なので、開会式セレモニーにだけ参加すべく向かいましたが、何だか色々なマントを着たりそれなりの格好をした人がごちゃごちゃしています。加藤さんの話では、どうやら開会式なのだけど、開会宣言をするボルドー市長待ちだそう。東京から参加の(確か)吉澤さんが、一人タキシード姿でJaponの看板を持っていたので、換わって持つ事にしました。皆、暑い中、ずっと待っていたので大変そう、特に暑苦しいマントを羽織っている人は。まもなく市長が来て、状況を察して、とても短い開会宣言をして解散となりました。

夜は、大会プログラムとしては音楽とワインの夜会があるらしいのですが、東京から参加の方たちは、知り合いの方の紹介のワインバーみたいなところに行く予定らしいです。それで、私も大会プログラムを離れてどっかに行こうかと加藤さんに相談したところ、ちょうど知り合いのレストラン経営している人に用があるので、そこについて行く事にしました。それでもまだ暫く時間があるので、、結局、加藤さんの知り合いの店に寄って、シャンパンを二人で1本開けてしまいました。確か、ドラピエだったと思うけど、暑い日だったし、久しぶりのシャンパンだったのでとても美味しかったです。

夜行ったレストランは、、すいません名前忘れました、経営もソムリエさんも日本人でしたが、特に日本人向けと言う訳では無く地元に根ざした店として繁盛しているみたいです。この日も地元の方で満席でした。でもまぁ、私はずっと飲み続けだったので、最後は少し疲れたかも、、何を食べたかあまり良く憶えていません。店でタクシーを呼んでもらい30分ほど待って、ホテルに帰りましたが、加藤さんは夜中までオーナーさんと話をしていたらしいです。