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xiphioの備忘録


2016年06月24日

_ [Traveler's diary] コマンドリー・ド・ボルドー世界大会参加3日目

世界大会最終日、この日のプログラムは、午前中はメンバーによる会議で、立食による簡単なランチの後、最近オープンした、ワイン専門の施設「シテ・デュ・ヴァン」の見学となっています。夜は、シャトー・ダルザックにて、ガーデンパーティです。画像の説明

午前中は、メンバーによる会議なので、随行者の為の「ボルドー観光プログラム」も組まれている様ですが、娘は独自に観光。言葉にあまり不自由しないというのは、うらやましいです。

どの世界大会でも会議に出る人はそれほど多くない訳で、ましてフランスなので参加するメンバーも多くなかったので、タクシーで会議場に向かいました。時間通りで無くて良いだろうと、遅れて着きましたが、すでに始まっていました。やはり参加者はそれほど多くなく、席もまばらです。どっかの国際会議みたいに同時通訳が入っていまして、ヘッドフォンをして英語に合わせると、同時通訳で翻訳してくれています。椅子も革張りの、かなり高級な物です。「英語なら解る」って事は決して無いのですが、まだフランス語よりは幾らか理解できますか、、

暫くして、エコール・デュ・ヴァンの先生の講演や、ボルドー大学の教授の講演が続きました。パワーポイントの画像が一緒に出るし、英語に翻訳してくれているので、ある程度話は追えるので、楽しかったです。でも、ボルドー大学の教授の話の時は、殆ど寝ていました。画像の説明

会議が終わりますともうお昼で、その建物の1Fで立食によるランチです。例によって、あまり大したワインは出ないって感じです。

午後2時から、「シテ・デュ・ヴァン」の見学となっていますが、なんだか後は自力で行くみたいです。最初に貰った「世界大会参加キット」にトラムの1日券が入っていて、その時は、「観光の時にこれ使ってね」って事かなと思って居たのですが、どうやら、この日のシテ・デュ・ヴァンに行く時の交通手段として配布された物の様です。私は他の方に付いていったので問題なかったですが。

これが、今年出来たばかりの、ワインの為のミュージアム、「シテ・デュ・ヴァン」です。変な形していますが、デカンターの形を模したとか、誰かが言っていました。入って解りますが、実際にホールとして使っているのは、2Fまでの広い低階の部分です(でも、内部もフラットじゃない)。タワーの部位は、とりあえず一般の人は入れないみたいです。(何か、有るのかな?)

既にボルドーの名所ですから、一般の見学者も随分来ていますが、何だか入場も凄くいい加減で、並んでいるメンバーらしき人が居たので後ろに付いていたら、同行の方が何処かで入場券を貰ってきてくれて手渡されました。「シテ・デュ・ヴァン見学」と言っても、メンバーへの案内プログラムが有る訳では無く、単に入場券をくれるだけみたいです。ちなみに、朝から観光していた娘は、我々の入場からかなり遅れてシテ・デュ・ヴァンに来たのですが、どう言ったか知りませんが、ちゃんと入れてくれたみたいです。一応私は、大会の名札を付けていましたが、娘は何も着けていないのですが。画像の説明画像の説明

展示場入場時に、スマートフォンの様な音声ガイド端末を手渡されます。各国言語に対応していて、日本語を希望すると、日本語表記で日本語解説のモードにしてくれます。この端末を使って、展示物のマークの所に近づけると、その言語で解説が始まるという仕組みです。

最初は、結構感心したのですが、これが最初全く使えない!、案内ガイド通りにやっても全然上手く行かない、「なんやこれ、壊れてんのちゃうか」と思って暫く(いや、かなり)悩んだのですが、誰かが、端末の頭の部分をマークにくっつけるようにしていたのを目にして、その通りやったら、やっと上手く行きました。その他、教えてくれなきゃ解らないような、操作方法に明らかに難がある展示物も幾つか有るのですが、何の案内も説明も無いです。やっぱりフランスだな、と思う事。

それでも、内容は流石に盛りだくさんで、良くできているのもあり、凄く楽しいです。なんのかんの言っても、日本語で全ての解説や話が聞けるのは有り難いですし、展示も多岐にわたり半日は充分居られます。難を言えば、1つの展示で一人しか対応しないのが結構あるし、それ以外でもせいぜい数人しか同時に見られないので、大勢人が居た場合には、充分楽しめないと言えます。展示の一つ、アプリケーションが落ちてOS画面になっているのを発見しました。Windows7でした。ご丁寧に、Win10へのアップグレードを促す田マークも出ています。タッチで操作できたので、勝手にWin10にしてやろうか、とも思いましたが、騒動になったら困るので止めておきました。しかし、その前訪問したボルドーのシャトーでもOSはWin7だったし、Win10への拒否反応、フランスでも多いのかなぁ?。
画像の説明

シテ・デュ・ヴァンの展示をつぶさに見ていたら、だいぶ時間が経ったみたいで、一緒に来た方は既に誰も居ない様でした。人も大分すいてきましたので、それまで試す事が出来なかったアトラクションも試して、それから後から来た娘と一緒にシテ・デュ・ヴァンを出て、トラムで中心街に帰りました。今日の夜は、シャトー・ダルザック(Ch. d'Arsac)にて、ガーデンパーティです。昨日までと違って、この日は少し雨模様で、天気が心配です。出発は、例によってCIVB前のバスで、午後6時半出発です。出発まで少し時間が有ったので、近くのカフェでまたビール飲んでました。

何度も通ったメドックへの道をたどり、シャトー・ダルザックに到着です。マルゴーでも少し内陸で、敷地、とても広いです。級付けシャトーではありませんが、クリュ・ブルジョワ・シューペリエールに成っている様です。畑の中に所々、現代アートの展示物があったりします。なんか、カルフォルニアのワイナリーにもそういうの、有りましたね。シャトーに行ってから知ったのですが、例の「ザ・ワインメーカーズ・コレクション」と言う、ワインメーカーの写真がラベルになったワインを作ったのが此処だったんですね。画像の説明

兎に角敷地が広いので、此処でバーベキューなどのガーデンパーティをする予定だった様ですが、最初少し雨模様だったので、着席でのちゃんとした食事は、醸造設備がある中に移動した様です。我々が着いたときには、ほぼ雨も上がっていたので、最初は外で音楽演奏や軽食などが振る舞われました。

その後、別の棟で、例のワインメーカーズ・コレクションのテイスティングが有ると言うので行ってきましたが、とても全部試飲出来ないので、私でも知っている有名どころのを試飲していました。でも、やはり、ロランのはロランの味がしますね。良かったです。

暫くして、やっと暗くなって、バーベキューも始まった頃、着席しての食事になりました。本来なら外でやる予定だったらしいですが、最初雨模様だったので、セッティングを醸造施設内に移しての会食でした。先にも書きましたが、大会中の食事は、同じケータリング会社が全て引き受けていた様ですが、最後まであまり感心はしませんでした。さすがにワインは色々有ったみたいですが、グリュオ03とナイペルグさんのクロ・ド・ロラトワール07とかが一番良さそうだったので、それだけ飲んでました。

この日もバスでの帰りは遅くなりそうだったので、外で軽食が振る舞われていたときに、加藤さんに「此処にタクシー呼べないかな?」って訊いて居ました。結局、ボルドーで花火が11時半から有るので、それを見る為に遠藤さんらと一緒にタクシーで早めに出る事にしました。加藤さんに花火の見学ポイントを教えてもらって、カフェに入って、遠藤さんはビール、私はシャンパンを頼みました。リュイナールをオーダーしたのですが、「今無いけど、でもハーフのなら有る」と言う事だったので、リストには載っていないハーフのリュイナールにしましたが、これがコルクの状態からも、テイストからも、結構な年代物。人に依りけりでしょうが、古いシャンパンが好きな私には、ラッキーでした。

昨晩は、ホテルで寝かかった頃に「ポン!・ポン!」とやられたので、こんな夜遅くに花火やるなんて安眠妨害だなぁ、と思って居たのですが、見る側になってみると、実際この位の時間にならないと暗くならないんですね。噂では、日本人の花火師が来てやっているとの事で、確かに日本の花火とほぼ同じでなかなか見事な物でした。