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xiphioの備忘録


2017年09月13日

_ [computer] Skylake-X Core i7-7820X + MSI X299M GAMING PRO + Samsung 960 PRO 512GB

インテルの新しいCPU、Core-Xシリーズでパソコンを作ってみたかったのですが、ATXのマザーボードしか出ていなかったので、MicroATXが出るのを待っていました。アナウンスとして、暫く前からEVGAのラインナップにMicroATXが載っているのですが、いつまで経っても「間もなく発売」のままです。そうするうちに、MSIからやっと出る事になりました。

やっとマザーボードが入手可能になったので、他のパーツを注文。本日やっと揃ったので、早速組んでみました。画像の説明

マザーボードはMicroATXでは一択でして、MSIのX299M GamingProです。最近暫くはASRockかAsusばかりで、MSIのマザーは久しぶりです。

肝心のCPUですが、正直あまり高価なCPUは買えません。でも折角なのでSkylake-Xです(MSIのマザーボードも、Skylake-Xにしか対応していませんし)。価格とのバランスを考えて、i7-7820Xにしました。6万円少々で、これでも私には充分高価なCPUです。マザーもかなり高額なので、合わせて10万円を軽く超えてしまいます。

ケースは一応調べたのですが、サイドフローのCPUファンが取り付ける事ができる可能な限りコンパクトなPCケースと言うと、前回も使用したRAIJINTEK STYXにやっぱり行き着きます。外観が同じと言うのは避けたい所ですが、カラバリエーションがありますので助かります。前回はブラックだったので、今回はシルバーにしました。付いているケースファンがPWM制御ではないので、PWM制御可能な物に交換すべく、ファンも購入しておきました。サイズのSU1225FD12M-RHPです。偶然ですが、CPUクーラーのファンと同じ物ですね。2台揃っているので見た目が幾分良いです。

ストレージは、当然M.2のNVMeのSSDです。最近選択肢がかなり増えてきましたが、スペック上最速なのはやはりSamsung 960 Proらしいので、これにしました。私の場合、OSが入ればそれで良いので128GBや256GBで充分なのですが、512GB以上の物しか有りません。一時M.2 NVMeでのRAID-0も考えたのですが、このSSDは高価だし、RAIDにしてもあまりメリットが無いと言う記事を何処かで読んだので、RAIDはやめにしました。

ビデオカードが必要なのですが、3面モニターの机もあるので、DPが3つある事を条件にすると、価格からしてほぼGTX1060(最近ずっとnVIDIAだし)で決まりです。その中で安い方から売れ筋のものを探していると、マザーボードと同じメーカMSIのカードがあったので、同じメーカーで揃えるのが無難かな、と言う事で、MSI GeForce GTX1060 GAMING X +6Gにしました。

電源は、条件として、M.2以外のストレージは無い為電源線もビデオカード用のみなので、プラグイン式の物、それとGold以上の規格の物です。VideoCardとCPUがちょっと電力を食うかも知れないので、 玄人志向プラグイン電源 KRPW-TI700W/94(TITANIUM)にしました。

CPUクーラーは、LGA2011-V3対応のサイドフローを条件に探すと、定番のサイズ。虎徹でも良かったのだけど、やはり少し大きめの無限五 Rev.B。

よって今回のパソコンの構成パーツは以下の通りになりました。

CPU : Intel Skylake-X Core i7-7820X
Mother Board : MSI X299M GAMING PRO CARBON AC
Memory : Corsair CMU32GX4M4C3000C15R (DDR4 PC4-24000 8GB 4枚組)Red LEDモデル
Video : MSI GeForce GTX 1060 GAMING X +6G グラフィックスボード [TWIN FROZR VI OCメモリ版]
SSD : Samsung SSD 512GB 960 PRO M.2 PCIe3.0×4 NVMe1.2 V-NAND
Power Unit : 玄人志向 TITANIUM 700W ATXプラグイン電源 KRPW-TI700W/94
Case : RAIJINTEK アルミ製サイドウィンドウ付きミドルタワーμ-ATXケース STYXシルバー 0R200027
CPU Cooler : サイズ 無限五 Rev.B
Case FAN : Scythe SU1225FD12M-RHP (120mm ケースファン PWM)
画像の説明

このケースは一度使っているので、要領は概ね判っています。今回はちょっと無理してでも背面配線にしてみました。ビデオカードへの電源以外は、全て一旦背面に押し込んで、コネクタ付近で引き出して配線します。このケース、マザー取付板裏の外側パネルとの隙間が狭くて、一番太いATX電源のケーブルがぎりぎり。押さえつけて外装パネルをねじ止めしても、アルミパネルが少し膨らんでしまいます。殆ど気にならないレベルまで押さえ込みましたが。

前回も書きましたが、このPCケースは基本的にはとても気に入っていますが、あと5mmだけ電源の取付け位置をフロント側に、そしてこの背面の隙間をあと5mm広げてくれれば、背面配線しやすくてとても良いのですが。水冷は使わないので、上部がスカスカです。その分低く設計してくれれば、さらに良いのですけど。

実際の組み立てでまず心配したのは、メモリの背が高いので(邪魔なラインティングのせいかと)CPUクーラーとの競合ですが、さすがに評判の良いサイズの無限です、丁度よけてくれています。それよりも問題はビデオカードとの干渉でした。最初は、これはもう二番目のレーンに差さなければいけないか、と思いましたが、ちょっと出てるCPUクーラーのファンを固定する金具を曲げて細工して、出っ張りを無くして何とかぎりぎりでした。と言うか、接触はしています。ビデオカードの底面は基盤のままで無くちゃんとカバーが付いていましたので、大丈夫でしょうけど。

最初CPUクーラーの選択がまずかったのかと思いましたが、調べてみると、幅130mmの「サイズ無限」だから何とか接触しながらでも設置できた様です。CPUクーラーで横方向にオフセットしてある製品は殆ど無い模様だし、サイドフローとしては幅は130mmより大きいものが多いようでした。実際これ以上幅があると、完全に設置不可でしたね。

組み上がりは画像の通りで、M.2以外のストレージも無いので主立った配線はマザーへの電源のみ、それらを裏配線にしたので凄くすっきりしています。ビデオカードが思ったより大きくて、もう少し短いのでもよかったかなと思います。水冷の冷却ファンは使っていないので、上部がかなり空いて見えます。この分低く出来ると良いのですが。

環境も整った後に、DiskMarkでM.2 SSD 960Proを計測してみました。公称値よりも少し遅いですが、起動ドライブだし、インストール直後でなく色々アップデートとかやった後なので、この位なのは仕方ないでしょう。しかし流石にこのSSDは早いですね、これでRAID-0を組んでもあまりメリットがないと言う話も、その通りかも知れません。昔、この計測ソフトのシーケンシャルで1Gを越える事が夢だったのですが、今やNVMeのM.2を採用すれば普通に2G位ですからねぇ。

結局のパーツ選択ですが、色々検討すればするほど、次第に良い物(従って高い物)を選んでしまいます。私はゲームなんかしないので、こんな大きなビデオカードは必要なかっただろうし、電源ももっと安めの物で充分だし、SSDも同じサムスンでもEVOでやはり上等だし(というかこちらが売れ筋)、、で、今回はパーツ総額25万円近くまでかかった、えらく豪華なパソコンになってしまいました。

メモリだけは、パーツ選択に少し後悔が残ります。買う前から分かっていた事ですが、意味も無く赤色に点滅する四枚のメモリは、実際とてもうっとうしいです。最近、ファンでもマザーでもキーボードですら、カラフルのLEDで光らすのが流行らしいのですが、あんな意味不明の電飾して何が嬉しいのか?、私には全く理解できません。